2000.12.23 ノア 有明コロシアム
「GREAT VOYAGE」観戦記

9試合
第9試合
○小橋建太
vs×秋山準
(体固め 35分58秒)

ノア旗揚げ2戦目と同じカードが今年のノア集大成のカードとなった。この対決こそ現時点で間違いなくノアの頂上決戦であり今、日本のプロレス界で一番凄いプロレスが出来る2人だと思う。まず秋山が入場。新調したガウンを身にまとい観客にアピールしながらリングに向かう。一方の小橋は黒のトランクスに黒のガウンでアピールもせず寡黙にリングへ向かう。なにかこの戦いは絶対に負けられないという雰囲気が感じられる。声援は小橋の方が多かった。やはり小橋人気は凄いものがある。特に女性ファンは小橋しか見ていない、いや、見えていない(笑)



選手のコールが終わり後は試合を待つばかりだ(余談だがやっぱり仲田龍はいい声してる)ゴングと同時に湧き上がる歓声のなか秋山のエルボーと小橋の逆水平が打ち合いになる。秋山のエルボーを受けた小橋の反撃の逆水平が凄い!これが逆水平の音かってくらいの音がスタンドまで聞こえてきた。秋山は胸を抑えて動きが止まってしまった、あの逆水平じゃしょうがない。その後も熱い攻防が続いたが観客をまず驚かせたのが小橋の花道でのハーフネルソン!まさか打つとは…。観客のどよめきがしばらく終わらなかった。自分の席の前の橋本ファンも黙り込んでしまった。とにかくこの試合は相手の技を受ける耐える堪えると王道プロレスらしい戦いだった。この受けの凄さはちょっと他ではお目にかかれない。この試合で出たお互いのフニッシュ技のリストクラッチエクスプロイダーと豪腕ラリアット、どちらもがその技を返したのだから。特に秋山は小橋のあのラリアットを計5発も耐えたのだからバケモノとしか言いようがない。試合もいつのまにか35分を経過していた。そこで小橋が最後に出した技がバーニングハンマーだった。秋山はこの技をもの凄い角度でくらってしまう。ここで両者の戦いは終わった。レフェリーのカウントの2→3の間がやけに長く感じたのはレフェリーもこれも返すんじゃないか?という迷いだったと思う。それ程秋山は相手の技を返していた。負けた秋山は場外マットがないところでのでエクスプロイダーは決めたが公約していたエプロンからと雪崩式はとうとう決めることが出来なかった。これが勝利の分かれ目だったかもしれない。
試合後仰向けで倒れて動かない秋山に対して手を差し伸べた小橋。しばらくしてその手を握った秋山だが決して共闘ではないことは誰もがわかっていた。



左がこの日のパンフレット、右がこの日からの新グッズマウスパッドです。

BACK