2004年10月31日(日)
全日本プロレス 
武藤敬司 20th ANNIVERSARY LOVE BUMP
両国国技館大会観戦記


投稿者:KEIさん
観衆:11500人

 メイン目当てに行って参りました。今回は照明がパワーアップしていたり
リング上の照明の更に上に四方へ向けてのビジョンが設置されていたり、特定選手の入場曲を
バンド(名前聞き取れず)の生演奏で盛り上げたりと新しい事満載。
 この興行の盛り上げ方は素晴らしいと思います。お金掛かるでしょうけれども継続してやるべきです。



  第一試合
 渕、荒谷、平井×対スーパー・ラブ・マシン、ストーム、○巨人???

入場前、嵐のストーム転向の経緯をビジョンを使って説明。良い感じです、ZEROーONE的ですね。
そしてマシーンズ入場。しかし注目の巨人が小さい..。渕がマイクを持ち、疑問をぶつけると
ラブ・マシーンが「小さな巨人だ!」と釈明。これ浜田で良いのでしょうかね?
渕がBOXに閉じ込められ、そうこうしている内に試合終了。試合後、マシーンズは熊本に捨ててきた
ムタを呼び込み、12・5の両国大会で武藤と戦わせると宣言。次回予告もイイけど、もっと試合で魅せましょう。


  第二試合
 雷神×対○諏訪間

自身初となる噂の諏訪間。試合は打撃の応酬、が次第に諏訪間が鶴田を彷佛とさせるキチンシンク、ジャンピング二ーで
攻勢に転じます。相手を脳天から落とすフロントSPも見せ、最後は奇麗なジャーマンで勝利。
さすがに騒がれるだけあって大器の片鱗を見せつけてくれたと思います。素直に今後が楽しみ。



  第三試合
 本間、石狩×、Hi69対TAKA、○NOSAWA、MAZADA

TAKAチームの連携が非常に上手く、試合は石狩が捕まる展開。本間、Hi69とも自分の良い所を
少々発揮するもののチームワークの差で劣勢になる場面が多くなります。
最後は3人同時のトラースキック、みちのくドライバー、ファイナルカットによって石狩がピンを奪われる。



  第四試合
 カズ○対×AKIRA

試合前に選手権宣言のためにハンセン入場!会場大ハンセンコール!!(実はこの日一番のコールでした)
リングインしてすかさずロングホーンを突き上げるハンセン、やはり人気者です。
そして試合を行う両選手とは見栄えがとても良いです。独特な色気があって向かいあうだけで絵になります。
しかし派手な試合になるかと思ってましたが、意外に地味な試合でした。
序盤は静かなグラウンドの攻防、そしてAKIRAがカズの左脚に照準を絞る。STF、ボディプレス、アンクルホールドでカズを苦しめる。
両者一進一退の攻防を続けながら15分過ぎ、カズがWA4、AKIRAがジャーマンを二度づつ繰り出し合うが、
最後に力を振り絞ったカズが顔面へのムーンサルトプレス、WA4、ファイナルカットのコンボによりAKIRAから防衛。


  休憩
休憩がてらにビジョンで武藤の歴史を流します。これ休憩中にいつも退屈している自分とっては非常に良かったです。
メインへの高揚感も煽られるし、これは何処の団体も取り入れた方が良いと思います。
そしてDVDや最強タッグの宣伝した後に第五試合突入、良い流れです。

  第五試合
 西村、人生○対ブッチャー、×ラッカス

まあブッチャーが主役の試合でしょうか。ラッカスは身軽なJr選手で結構良い動き見せてました。
試合はそんなラッカス以外の3人が自分の定番のムーブを見せるという展開。
エルボースマッシュ、スピニングトーホールドを見せる西村、地獄突きを見せるブッチャー、拝み渡りをする人生、
という感じ。試合を面白くするのも、グダグダにするのもブッチャーでしたね。
空気を読み取ったか人生がパワーボムでラッカスを早々にフォール。ナイス判断、人生!
試合後、西村が「ドリーと組んでブッチャーとやりたい」とマイク。ブッチャーも
「西村には負けない(実際はもっと色々言ってた筈でしたが、下手な通訳がこのように訳しました)」とマイク。
果してどうなるのでしょうかね。

  第六試合
 小島○対×ラブ・マシンX

改め、小島対ラクロスの試合です。もうグダグダ....。完璧に調整不足のスティール、
何か間が悪いし、肝心要のターボドロップは持ち上がらなかったり回転しなかったり..。小島も妙にやりづらそう。
さっさと終わらせれば良かったのに試合として成立させようとした為に、試合長引く→スティールのスタミナ消耗→
技の精度落ちる→会場の空気が緩むと言う悪循環。やる意義が全く見出せなかった試合です。
そもそもエースとして押し出そうとしている最中の小島に、大会場のシングルマッチで何故に
調整過不足のスティールを当てるのかと..。結果、失笑ものの試合内容。完璧に会社の失策です。全日、要反省!

  第七試合
 川田○対×ケア

2度目の挑戦のケアでしたが、自分の目からは動きが悪く映りました。プレッシャーのせいなのかは分かりませんが
休む間が多かったですね。観客からも「休むな!」の怒声が響いておりました。
試合序盤はグラウンドの攻防、中盤からは垂直落下ブレンバスターや急角度バックドロップなど得意技を互いに打ち合い
その大技の度に会場も沸くのですが、どうも断続的。
終盤、川田はエルボー乱打から顔面蹴り放ち、続けざまに助走付きローキックを狙いますが
ケアはこれをかわし健介を敗った丸め込みへ。しかし川田はカウント2でクリア。(この時の和田レフェリーのカウントに入る速さは流石、そして上手いと私的に感じました。)
成す術をなくしたケアに対して川田は低空パワーボム(パワーボムのタイガードライバー91のような落とし方)
で勝利。この二人ならもっと良い試合を提供を出来たはずでは...という感想です。

  第八試合
 武藤○、三沢対×馳、健介

この日で最も大きい声援を受けて入場して来た三沢と武藤。二人が並ぶと本当に絵になります。
試合開始前、ハンセンが武藤に花束を渡しますが、その隣にいる三沢とも握手!会場も大いに盛り上がります。
先陣を切るのは武藤と馳。お互いにコンディションを確かめ合うが如くグラウンドの攻防を繰り広げる。
しばらくしてから両チーム三沢と健介にスイッチ。二度のロープブレイクを挟み、まずは三沢がエルボー一発!すかさず健介はラリアットで三沢をなぎ倒す。
しかし健介も頭をひどく痛がる様子。そして逆水平とエルボー合戦、三沢は健介を怯ませた後、
乱入してきた馳にエルボーを撃つが馳はこれをかわし高角度裏投げで叩き付ける。
続けて馳健は三沢をロープに振ってショルダータックルを狙うものの三沢が逆にフライングラリアットで反撃。
武藤とともにドロップキックで馳健を場外に蹴散らすと武藤はプランチャ、三沢はエルボースイシーダで
場内を沸かせる。
リング上に戻った二人は握手!裏投げのダメージを微塵も見せない三沢に観客の一人が「三沢!あんたやっぱり凄い!!」と叫ぶ。
一転、試合はフットスタンプや腕攻めによって武藤が捕まる展開に。何とか三沢に交代するもラリアットを
振り回して来る健介のスタイルに慣れていない三沢はコーナーで2発ラリアットを喰らい更にタイガーSP、
たまらず場外に逃げるもトップロープからのボディアタック、リング上で馳のジャイアントスイングを喰らい追いつめられる。
しかし馳をジャーマンで投げると武藤にスイッチ。三沢が健介をフェースロックで捕獲すると武藤は馳を足4の字で捕らえ会場を沸かせる。
武藤は健介に逆一本、ストラングル、北斗ボムで追い込まれ、交代した馳にも裏投げを連発され万事休す。が
すかさずカットに入った三沢はシャイニング、続けて武藤もシャイニングを各々馳と健介に浴びせる。
標的とされた馳は武藤にエメフロ→三沢にタイガードライバー(馳中腰に)→武藤シャイニングのスーパーコンボを喰らい
最後は武藤のムーンサルトに沈む。
このタッグチームを相手に勝ち目のあるチームは無いかな〜と思いましたね。また見たいです。



 感想

お客さんよく入ってました。そして武藤全日の目指している形が何となく見えたような気がします。
ただ前座の試合内容を向上させるのが相変わらずの課題かな....と。でも次回の両国大会にも期待を持たせる興行だったと思います。