2003年3月23日
全日本 2003チャンピオンカーニバル 後楽園ホール大会観戦記 |
観衆:2000人
3.22の開幕戦は夜勤明けで眠かった為に観戦を断念したのですが、
今日はめずらしく休日だというのに朝8時に目が覚めました。
これなら、12時30分開始の後楽園に間に合いそう。行こうかな♪
というわけで、行って来ました全日本!
そういうわけで、観戦記を書こうと思います。
例によってメモ等とってないので記憶違いはご勘弁をw以下、本日のカードです。
●第一試合:
平井vs石狩●第二試合:
ぬるま湯 ターメリック
奥村、保坂、相島 vs 本間、宮本、大久保(U-FILE CAMP)●第三試合:
土方、カシンvs石川、安生●第四試合:C.C公式戦 1回戦
スミス vs ハインズ●第五試合:
小島、ジミー vs グラジエーター、ギガンテス●第六試合:
武藤、カズ vs テンタ、渕●メインイベント:C.C公式戦 1回戦
嵐 vs 荒谷
ちなみに僕の今回の観戦のポイントは以下の通り。
@武道館で橋本と対戦する嵐はいかに?
新技『嵐落とし』はみれるのか?A右腕を痛めた小島は大丈夫か?
B第三試合の「土方vs石川」に注目!(個人的に好カード)
Cターメリックvsぬるま湯対決の熱さは下がってないか?
第一試合
平井伸和 VS 石狩太一ちなみにこの組み合わせは前シリーズの開幕戦で後楽園でも見ました。
はたして新人の石狩君はどれだけ成長してるのか?試合内容ですが、やはりというか平井が押していました。石狩の何処まで平井の余裕を消せるかに注目します。
ちとやばいくらいに腕を決められてます。しなってます、腕が。前シリーズではココまできつい攻めは無かったと思います。平井が厳しく責め始めたのも石狩が成長してきたってことですかね。
展開は変わって、腕攻めを凌いだ石狩は平井にトップロープからミサイルキック!綺麗に決まりました。
あわてて、場外に下りて一呼吸する平井。そこに場外へスライディングキック!!フェンスに叩きつけられる平井!
新人に石狩にココまでされて「カチン」と来たのか場外に引きずり込みフェンスに叩きつける平井。
リングに戻った平井の一言はちょっと衝撃的♪
「この、クソガキがっ!」
この辺りから平井の攻めが一線を超えます♪
ここまでの教育マッチから「通常モード+α」に変化。
強烈なエルボーから、「終わりだ!」の予告通りにロックボトムでピン。石狩はまだまだこれからですね。なんとなくオドオドした印象をうけます。
それでいて突然おっかない事するんで、どうなんでしょう?
将来、危険なキャラに化けるのかな...まあ、これからの選手ですね。
平井さん、教師役ご苦労様です。けど、感情剥き出しの平井さんもみたいですwそれと、試合開始時に入場者を目測でチェック。7、8割くらい?後楽園でこれは...(汗)
とおもったら、この試合後に見渡したらちゃんと埋まってましたね。一安心w
第二試合
ぬるま湯:奥村、保坂、相島 VS ターメリック:本間、宮本、大久保まず最初に入場したのがU-FILE CAMPの大久保。
話に聞いていた通りかわいい顔してますw はたしてどんな戦いをするのか?
続いてターメリック入場。前シリーズのような客席入場はありませんでした。
ちょっと目を引いたのは宮本の目が据わっていた事かな。番長時代はこんな感じだったのでしょうか?続いてぬるま湯軍団入場。
なかなか奥村がリングに上がらないと思ったら、なんと奥村、
リング上のターメリックに向かってダンベルで練習しながら挑発!!
ターメリックの「あいつら練習してない」発言に対して、
真面目な奥村がこうくるとは...これにはちとウケました♪
先発は、奥村VS本間 のリーダー格同士の対決。
期待通りの張り合い度突きあい合戦♪試合展開なんか関係ない二人のファイトに会場も徐々に暖まってきました。
つづいて宮本、保坂の争い。なんだか訳のわからん子供のケンカ状態になるもののその後ヘッドバット合戦に。
つーかやってる方も痛がってるけどね。そして張り手合戦。
前シリーズイマイチと個人的に思ってた保坂はちょいと熱くなってましたね。いい事ですw
で、はじめて見る大久保はというとニコニコ?しながら試合してる...
まあ、試合内容は悪くは無いけどさ...ただ、正直、ターメリックとは会わないと思ったかな。(個人的に)
タッチワークも大久保は手を出してるのにタッチしないし。あんまり信用ないのかな?
まぁ僕的には信用できないタイプですかね。(なんかいつも余裕面してる奴は嫌い:あくまで個人的な意見ですw)
試合の終盤ですがターメリックが相島に摩周(というらしい。:二人ががりの肩車式ブレーンバスター)を決め、
会場も沸きます♪続いて本間がロープの反動で突っ込んでいくと相島がカウンターラリアットォッ!!
強烈!!顔面側面をなぎ倒されながら吹っ飛んでいきます!!僕も思わず「あ゛〜っ!!」と叫びましたw
これをカウント2で返す!!(場内、ストンピング重低音!)
ここで、奥村・保坂は、宮本・大久保を場外へ分断へ。しかし本間もドロップキックから、ラリアットで反撃!
最後はシャマリティ(飛びつき式で落ち方は不知火風の技)で勝利!!!
案外この技強烈みたいです。
いやぁ。第二試合にして会場はあったまりました。
技は少ないものの、度突きあい意地の張り合いは対抗戦並みです。
こういう試合ばかりでは困るとは思いますけど、
最近はこう意地の張り合いはめったに見れるもんじゃないですからね。
前シリーズから何度もあるカードなのに盛り上がるのは一重に彼らのやる気でしょうね。ちなみに前売り買った後、ちとブラブラしようとした時、本間選手とすれ違いました。
しかし僕は手ぶら、カメラもサインもしてもらう余地が無い...
と思ってたら、会場入りされちゃいました...(俺って弱い...)
あ、握手してもらえばよかったか...
第三試合 土方隆司、ケンドーカシン vs 石川雄規、安生洋二
まず石川、安生の入場。安生の入場曲は乗りやすいので会場からの手拍子も。
(これも第二試合効果かもと個人的に思う)
ここで、カラーボール投げ(取った人は景品♪)
この二人がカラーボール投げって...
といいつつ待ち構えるが、一向に取れるところに来ない...
ちなみに「過去最高はボールに触った」まで。取れた事が無い...(哀)
と、回想シーンがよぎってたところに奇跡が!
なんと後ろの方で取りそこなったボールがちょうど僕の目の前に!
げっと〜〜〜!!(きっと大した景品じゃないとは知ってても♪)
るんるん気分で観戦♪その後、土方、カシン入場。あれ...?!
さてと、この試合の僕の見所は土方、石川の戦いでした。
なんとカシン「渕 Tシャツ」を着て入場!!(笑)
コールされてTシャツを投げると思いきや、リング下の付け人に渡して一言。
「これ、捨てとけ!!」
これには大爆笑!!近くに座った人だけが実感できる楽しみやね。
(ちなみにこの日は前から4列目♪)
期待通りに先発はこの二人でした。すると不思議と場内は静まり返る...
野次も声援も飛ばないただじっと見る観客。
表情一つ変えずにローキックを放つ土方!
スパーン!!
石川も表情を変えずに睨みつけたままです...
な、なんか、ものすごく観客として心地いい雰囲気です♪
そして、しだいに熱い展開に...石川の延髄、土方のハイキック!
それにつられるようにして歓声も盛り上がり始めます。普段は茶化す安生も、カシンもこの二人の雰囲気に飲まれていたようでした。
中盤からは余計な事はできせんでした。正直今回の主役は入場時に目立った二人では無いです。
石川、安生はタッチワーク盛んなものの、
土方は、カシンはあてにならないもしくは相手にしないとばかりにタッチしませんでした。
そしてカシンも出てもすぐ、土方にタッチを戻すという展開。土方は文句ひとつ言いませんが...
なんとなく1人で2人を相手にする展開ながら一歩も引かない土方。
最後は安生のアッパー200でピン。負けたものの、土方の戦いっぷりには目を見張りました。個人的には土方はシングルで見たいです。
タッグでも声だしてパートナー応援してるし、個人的に応援したくなる選手ですねぇ。土方は。
あと、安生にはお笑いキャラに走るなと言いたいです。
今の安生はもがいてる雰囲気はあるんですけど、今のままだと何処の団体でも使えないです...(多分)
笑い無しの安生が見たい...一時は好きだったのにな...
ちなみに土方は髪型を変えました。
「ベッカムヘアー」というか「ウルトラマンカット」かな。
なかなか、かっこいいですwとココで休憩をはさみました。
第四試合 ジョニー・スミス VS ジョージ・ハインズ
この試合は楽しみにしていた試合です。観戦に行こうと決断したのもこのカードがあったから。
まずはジョージの入場。一部ではジョージコールも。
やはり以前からいる外人を待ちわびている人はいるんですね。
ジョージは「ぬるま湯Tシャツ」を着ています。
ま2ら?さんの言う通り、ジョージがぬるま湯って言うのは疑問だが『ぬるま湯VSターメリック』の抗争に
少しずつ上位陣を加えていくというのは賛成できます。
ただし、本来の目的である『熱さ』だけは忘れないで欲しいですね。
そういった面では炎武連夢と一度戦ってみると面白いのかもしれません。そしてスミス入場!久々にスミスを見れたのですが、なにげに体がでかいですね。
二人のコールに大量の紙テープが舞います。ファンから「お帰りなさい!」とあたたかい声援も。
ちなみに両選手のコーナーで、スミス側には宮本、ジョージ側には相島が控えじっと両選手の試合を見守っていました。
特に宮本にとってはスミスは先生でもありますしね。若手にはこういう見る勉強も大事です。
そしていよいよゴングです。僕の胸も高鳴ります!
カーン!
ジョージはCC公式戦(トーナメント方式)ということもあってか、なんとなく緊張気味にみえました。
そこに、スミスはさっと手を出し握手を求める。うーん、紳士だ...
両者がっちり握手した後、ココまでの試合では見れなかったまさにレスリングの世界へ。
グラウンドの攻防になんどとなく両者に拍手が。ロープ際もクリーンに離れます。この辺はスミスのペースですかね。
と、ここでジョージ、関節を決めてスミスはロープに逃れましたが、反則の4コールでスッと離します。
まさか、この良くある光景が試合の転機になるとは...
スミスの目つきが変わり、ジョージに対して一言突っかけます!「ロープブレイク?」(ロープブレイクじゃないのか?)
ジョージ、スミスに蹴りを見舞うも構わず前に詰め寄るスミス!「す、スミスが切れた??」
ジョージ、ロープの反動を利用しての攻撃!
スミスすかさず切り返しの「脇固め!!」。まさに電光石火!!!場内も沸きます!!
ロープに逃れるジョージ!しかしスミス離さない!!反則の4コールまで締め付けます!!
このあと、スミス優性に展開は進みます。スミス強い!!そしてこのあと、まさかのアクシデントが...
二人の切り返しの攻防の際、突然スミスが膝から崩れ落ちる!!
腱をきってしまったかにも見えた。や、やばい、すみす〜!!!
レフェリーが何度も「止めるか?」と聞くが、その度に「No!!」と答えるスミス。
そして、ジョージの容赦ない足への攻め!場内スミスコール!!
立ってるのもやっとの状態のスミス!切り返しのデスバレーやブリティッシュフォール(裏DDT)を見せるものの、
最後はジョージの前に倒れこむようなツームストンパイルドライバーでピン。場内スミスコールの中、ジョージはやりにくかったと思うが
第4試合 小島聡、ジミーヤン VS グラジエーター、ギガンテス
弱点を攻めていったのはジョージらしい優しさなのかもしれません。
スミスの頑張りにはちょっと目頭が熱くなりました...
最後はお互い握手をしてノーサイドとなりましたが、スミスが心配です。大丈夫でしょうか...
小島とグラジのからみから。最近は小島も大型選手相手の戦い方を覚えてきたように思います。
パワーで圧倒されても戦っていけます。前半小島がイニシアチブを取りながらも
負傷中の腕をぶったたかれ悶絶。たまらずジミーにタッチ。
レフェリーリング下でうずくまる小島に対して「小島、大丈夫か?」と聞くと、
小島は泣きそうな顔で「い、いたい〜〜〜」(場内笑)
まあ、ホントに痛いんでしょうけど...ジミーのグラジの攻撃をかわしてのサマーソルトキック!
場外に落ちたグラジにカンクーントルネード!!場内大歓声!!
小島もギガンテスのパワー殺法にも対応し、いっちゃうぞエルボーなど見せ場を作るものの、
ラリアットを叩き落され、またも悶絶!!
その後ジミーの変幻自在の攻撃からグラジからダウンを奪い、そしてコーナに登る!!
カンクーントルネードかと思いきや、グラジ復活!!そのままコーナートップロープ最上段へ!!
コーナー最上段からアッサムボム(パワーボム)の体制へ!!
ああーっ!! ヤバイってそれは!! ジミーが死んじゃう!!
どかーん!!
あえなくピンフォール。いつもながら思うのですが、この巨人二人の相手にジミーとカズがよくからみます。
それでいてこの二人が見せ場を作るのですからたいしたものです。
毎回思うのが、死ぬなよジミー...
ちなみに僕の『jr.CC』の優勝予想はジミーです。
あれだけ、スーバーヘビーの大技を耐えられるjr戦士を僕は知らないです。あと小島は右腕だけに頼らない戦い方を覚えれば、もうひとつステップアップすると思う。
小島は右腕狙われるのはラリアット使いとして宿命ですし、それだけのラリアットになってきたと思います。ちなみに最後の後ろに飛びながらのアッサムボムは、僕も「三沢VS秋山」のタイガードライバーを髣髴されました。
第5試合 武藤敬二、カズ・ハヤシ VS 渕正信、ビッグ・ジョン・テンタ
まずは渕、武藤が先発。場内渕コール(フッチーチャチャチャ)。
武藤は辺りを見渡し、その声援をじっと聞きます。すると場内から武藤コール、社長コールが!
なにやら、声援合戦から始まりましたこの試合。
カズとテンタのカラミはまるで大人と子供のようですが、
カズもロープを使ってのスーペースローリングエルボーなど見せ場を作ります。
序盤から、渕が捕まる展開。腕を中心に攻撃する武藤組。
腕ひしぎで捕まるふちにギロチンドロップでカットに入るテンタ。強烈です...
最後は武藤が渕にえげつない腕ひしぎを決めてレフェリーストップ。この試合で一番気合が入ってたのが渕。4.12で川田と組むので頑張っているのでしょうか。
メインイベント 嵐 VS 荒谷信孝
最後までギブアップしませんでしたし。
やはり人気選手4人のタッグマッチですので盛り上がってました。
ジュニアと大型選手を含めたタッグマッチは今年からよく組まれてますね。
客の沸き方も上々の手ごたえではないでしょうか。
個人的には「舞の海vs小錦」を連想しちゃいます。
さて、最も気になっていた嵐の調子はどうだろうか。
会場はココまで大変盛り上がってます。
ゴングから、まずはラッシュをかける荒谷。
ぶちかまし気味のラリアットを連発!!
荒谷のラッシュが途切れると、嵐は痛くも痒くもないとばかりに、胸についたホコリを払うような仕草。
ちょいと天龍譲りのアピールに、場内「おおーっ」と声が漏れる。
荒谷は負けじとエルボーラリアットを連発するが嵐には全く効かず、強烈なエルボー一発で吹っ飛ばされる。
荒谷、コーナーへ串刺しラリアット、ストンピング、ブレーンバスターと攻め立て、ムーンサルトプレス!!
しかしこれも余裕のカウント2で返す嵐!!
全ての技を出し尽くし、しかも全てを余裕で受けきってしまった嵐。
荒谷がラリアットに行ったところを嵐はカウンターの「フライングニールキック!!」
巨体が舞う光景に場内騒然!!ココからは嵐の独壇場に。
グイッと起こして「パワーボム!!」と、これをウラカンラナで返す荒谷。
しかし動じずバックを取った嵐は、最近渕から伝授された「フェースロック!!」
これがまた、なんともエグイ!身動きの取れない荒谷!
自ら解いて、フォールに。カウント2!
何とか流れ変えようと、荒谷はバックドロップ!!
しかしこれも余裕のカウント2!!(結構いい角度だったんだけどね...)
再度フェースロックに!そして、体力の落ちた荒谷に今度こそパワーボム!!
強烈に決まったが、フォールに行かず。
引きづり起こして、新技、『嵐落としーっ!!』
これで見事にピンフォール。あまりに一方的にあっけなく勝ってしまった嵐に、場内唖然。
『嵐落とし』は裏投げにひねりと体重を乗せた技。
イメージとしては裏投げの構えから、フロンスープレックスのような投げを行い、
途中から一気に体を半回転。相手の首に体重を乗せて落とすといった所でしょうか。
嵐の体重でやったら、一撃必殺の技です。
正直、今日の荒谷は「実験台」でした。フェースロックと嵐落しの。
実力差のありすぎる二人がメインというのは盛り上がりに欠けましたが、
これは嵐というより、いい所や意地を見せられなかった荒谷に問題があるかな。
僕の中で荒谷はもっともぬるま湯が似合う男になっちゃってるんですよね。なにはともあれ、嵐はだんだん怪物化してると言えるでしょう。
ちなみに全日のパンフレットに選手のニックネーム?がのっています。
例えば「殺人医師 ウイリアムス」とか、「天才 武藤敬二」とか。
で、今シリーズから嵐のニックネーム?が変わりました。
以前は「空爆重戦車 嵐」でしたが、
今シリーズより「大器晩成 嵐」となりました。
トーナメントで次は『武藤 VS 嵐』です。どうなるんでしょう?
というわけで、観戦記終了です。
個人的にはもっと本気の嵐が見たかったけど、荒谷じゃ役不足の感が否めないかな...
ターメリックもぬるま湯も嵐も、上へ上へと頑張ってるのに、荒谷だけ変わらない...
腰は相当悪そうだけど一旗上げるよう頑張ってほしいものです。
とりあえず、4.12の武道館は観戦する予定。
川田に『新生全日本はここにあり!』ってところを見せ付けて欲しいですね。
ちなみにカラーボールの景品はこれでした。んー微妙...