2003年2月10日
全日本 2003エキサイトシリーズ 最終戦 日本武道館大会観戦記 |
観衆:15800人
第一試合。
渕 正信、× スプリガン vs グラン浜田、石狩太一
いきなりカラーボール投げからはじまりましたw
第一試合にしては観客も出来上がっていたかな。
席も大体埋まっていたように思います。
前半は渕が、石狩をイジメぬき後半は浜ちゃんと渕兄貴が目立ってました。
所々、スプリガンのオリジナル技が炸裂するという展開。
相変わらずスプリガンのトペはかっこいいねぇ...
最後は浜ちゃんカッターがスプリガンに綺麗に決まってピン。
もう少しスプリガンは打たれ強くなってほしいかな。
かっこいいんだけどね。今後に期待です。第五試合。
天龍 源一郎、安生 洋二、カズ・ハヤシ
VS
ビッグ・ジョン・テンタ、ギガンテス、ジミー・ヤン
まず入場シーンから。テンタ組の登場です。
おそらく初めて見られた方が多いのでしょう。「でけぇ!」とか、観客から声が聞こえます。
誰って、そりゃぁ「ギ・ガ・ン・テ・ス」ですw
と、このままではテンタ、ギガンテスの巨体に我らがヤンが目立たなくなってしまいますよね。
ご心配なく、(誰も心配してないか)ヤンはギガンテスに肩車されながら登場でした。
さながら、お父さんに肩車される子供。いや、ヤピュタに出てくる巨人に乗っかってる小動物といったところかw
さあ、天龍組の登場です。そこいら中に黄色と黒の登りが上がります。
そして、大・天龍コール!!
カズは髪の毛がピンク色になってましたw安生は坊主頭でしたw(何か山崎一夫を思い出す...)
まずはテンタ、安生の先発。安生はテンタの巨体を生かした攻撃にたじろぎます。
テンタ優性でしたが、安生が下半身を責め始めて先手を取りようやくタッチ。
テンタもギガンテスにタッチ!!(場内歓声)
僕がこの試合もっとも期待していたのはこの対決!!ギガンテスののちょおぉっぷ!!!
「バチーン!!」
天龍もお返しとばかりにチョップ!!チョップ!!
コーナーに追い詰められた天龍はすかさず体を入れ替えてパンチ!、チョップ!、パンチ!、チョップ!
お互い互角のままカズとヤンの対決へ!!
一転して、かろやかな攻防へ、カズはヤンを場外に落とすともちろん飛びます!
ギガンテスが加勢すると、安生も突っ込んだ!そこにテンタが飛ぼうとする!!
慌ててレフェリーが止めましたw(場内笑い)
一人のリングに残ってしまった天龍は5人めがけてプランチャー!!!(場内興奮!!)
最後はヤンとカズの一騎打ち。残り4人は場外戦です。
ヤンの予測できない連続技でカズを追い詰めます。トドメの一撃とばかりにコーナーに上ったところを
起き上がったカズにつかまれコーナー最上段から、裏DDTの形にとらえる!!
カズファンなら、もう何が起こるか推測してしまうだろう。「や、ヤバイってそれは!!」
そのままコーナーから「雪崩色裏DDT」の形で落ち始め、空中で体を反転!!
雪崩式ファイナルカットォ!!
1,2,3!! 完璧なフォールを奪いました。
試合後は負けたテンタ組に悲壮感は無く、頑張ったヤンを励ましながら退場。
それぞれが強烈な個性を出してみててすごく面白い試合でしたw第六試合
小島、嵐、荒谷、カシン
VS
大谷、田中、小笠原、崔
ついに全日とZERO-ONEの対抗戦。この試合から、観客の雰囲気も突然変わり始めました。
まずはゼロワン勢の入場!!炎武連夢のテーマで4人が入場。客席は応援とブーイングの半々だったと思います。
なんにせよ、盛り上がってるのは間違いない。そして全日勢入場!
小島のテーマが流れ、小島コールの中全日勢入場!小島が先頭に立って入場!
ゼロワン勢リング中央で睨み付けています。そして嵐、荒谷と続きます。
あれ、3人?と思った瞬間、ゼロワン勢の背後からカシンが急襲!!”
揉みくちゃになりながらゴーング!!「カーン!!」
試合中は待ったりとした時間も無く、意地の張り合いでした。
そしてこの試合もっとも良かったのが「嵐」です!!
存分に気迫、そして強さを見せ付けてくれました。
武藤の言う「大谷より嵐の方が上」発言もありましたがまさにその通りと納得させられる試合!!
気迫で押し、パワーで押し、もう言う事ありません!!
大谷はお決まりの顔面ウォッシュ等を決めたりしましたが、そんなことは関係無いくらい嵐はホント光ってました!
また、小島はゼロワン勢の連携プレイに攻め込まれましたが、それを受けきりました。最近は大技を食らっても安心して見てられますね。
ほんと強くなってきたなって感じます。
そして、ゼロワン勢は崔(さい)がよかったですね。(ずっと、ガイって読んでましたwスイマセンw)
体格はこの中では一番細身なものの気迫はすごかったですね。
最後の方で、小島のラリアットを交わしてスープレックスにいったところはすごくカッコよかったです。
しかし小島も黙ってやられてるはずも無く、ねじ伏せるようなラリアット一発でピン。
空中で崔の体と首が捻じ曲がってました。
この試合はおもしろかったですねぇ。繰り返しになりますが、嵐と崔はホント良かったです。メインイベント(三冠ヘビー級選手権試合 )
[王者]グレート・ムタ VS 橋本真也[挑戦者]
ついにエキサイトシリーズ最終戦メインイベントがやって参りました。
先ほどの余韻が覚めやらぬ中、あれ、チートさんがいない??(後に本人から語られるであろうからこれ以上あえて言うまいw)
そんな中、あの橋本のテーマが!!エンブレムと違い、ココでは大橋本コール”!!
僕も始めて橋本を生で見るので期待で胸が高まります!!
続いてムタ入場!薄くスモークのかかった花道をゆっくり入場します。そして試合開始!!「カーン!」
始めは両者の牽制しあい、そしてムタは空中に向かって毒霧でアピール!橋本は動じることなくじっとムタを睨みつけます。
両者の先手の取り合いで緊張感の走る中、突然ムタは場外へエスケープ!この辺から、両者のペースの取り合いになります。
明らかに今回の試合はムタはムタのペースで、橋本は橋本のペースで試合を運ぼうとしてました。
ムタが橋本をじらす中、橋本はリングに仁王立ち!
それでも、なかなかリングに戻ってこないムタに対して、今度はロープを上下に広げて戻って来いとばかりに逆挑発!
あまりにリングに戻り、戦わずすぐ場外に消えるムタに痺れを切らし橋本は場外へ!!
だか、それはムタの思うつぼで、椅子攻撃、フェンス、鉄柱、噛み付きとリングに戻った時には橋本大流血!!
ここまで、ムタはシャイニングニングウイザードは温存。おそらくわざとだと思う。
そして、一度は交わされたムーンサルトを決め、ついにシャイニングニングウイザード!!
カウント2で返す橋本にさらにもう一発!!これもカウント2!
ここぞとばかりに畳み掛ける武藤、反撃しようとする、橋本に毒霧!!
しかし、橋本これをしっかりブロック!!けさぎりチョップ&チョップ!!
そして、掟破りの逆シャイニングウイザードォ!!(昭和のプロレスチック?)
さすがに橋本の体格の蹴りをもろに食らうと予想以上に破壊力があったのか武藤の体がグにゃりとした。
その後、一度は武藤も返した垂直落下を、再度試みる橋本!!
「ドカーン!!」
1、2、3!!橋本三冠奪取!!!!
そして、試合後に全日勢がリングに駆け寄る。
橋本の三冠奪取インタビューに納得いかない態度を見せる橋本に、
小島登場!!
「橋本! チャンピオンになれて良かったなあ。 次はオレが挑戦してやるぞ、バカヤロー!」
そして、これだけでは終らない!!
なんと嵐が「は小島じゃねえ、オレだ!!」
今日、素晴らしい試合をしてただけに物凄く嬉しい!!
もう嵐最高です!!
個人的に今回の興行のMVPは嵐!
次に奥村と、崔かな。
川田の復帰は待ちどおしいけど、居場所が無いぐらいに全日がもりあがっているのが理想ですよね。今回はその第一歩ぐらいは踏めたと思います。橋本に三冠取られたのはちょっと悲しいけど、今の全日なら川田が戻って来なくても取り返せると信じる事ができます。個人的には小島が取り返すのが理想ですが、そう簡単には行かない相手であり、超えなければいけない相手でしょう。かつて、橋本が天龍越えを果たしたように。
次回はさらに今面白いのは全日だと言わせるような興行を願いつつ「僕の」観戦記はここで終わり。
後半戦の謝さんとチートさんの感想が書かれることを願って筆を置く酒人でしたw