行ってまいりました、武道館。
とりあえず会場に入って気が付いたのが大型ビジョンが2台設置されてました。
場外戦の見づらい所ではよかったかなと思いました。
個人的にはそっけない電光掲示板のほうが好きなんですけどね。
それでは各試合内容を振り返って見ます。
(メモ取ってた訳じゃないので多少順不同あるかもしれません)
第一試合--------------------------------------------------------------------------
○ 渕 正信、グラン浜田 vs 奥村茂雄、●宮本和志
とりあえず第一試合。4人ともまあまあの動き。観客も「フッチーチャチャチャ」が起こるなど
第一試合としてはまあまあの出だしと言えるでしょう。
奥村の声援だけ少なかったのが悲しいですが。
試合していたのは渕と宮本がほとんどで、渕と宮本の力比べには熱がこもってました。
(中略)
渕が宮本にバックドロップ2連発!!結構いい感じに決まりました。
奥村一度はフォールをカットするもすぐに分断。渕の「浜ちゃん頼む」と言いながら(場内笑)
奥村を場外へ。その後宮本にバックドロップ2連発!で3カウント。
コメント:
渕はいままで宮本に対してそんなに厳しくしてませんでしたが、今回のをみると宮本が1ランクupしたということでしょうか。
宮本は体はいい感じにできてきましたが、上に食らいつく気持ちが無さすぎです。
今はグラウンド攻防や力比べはするけど、ただ受けてる感じ。受けることも大事だけど攻めないと。
今後の宮本の成長に期待します。
第二試合-------------------------------------------------------------------------
○ カズ・ハヤシ、ジミー・ヤン vs 保坂秀樹、●愚乱・浪花
浪花がカズに食って掛かる場面が目立った試合でした。
カズとヤンの同時プランチャは結構いい感じに盛り上がりました。
3人がルチャ系プロレスをする中、保坂が浮いてしまったのが残念。
あいかわらずヤンはいいですねぇ。結構天然ボケですけど。
(今日もカットに入ろうとしてロープに足引っ掛けてコケてました。)
結果はカズが浪花にファイナルカットを決めた後、カズとヤンの二人がかりの
ネックブリーカーっぽいのでフィニッシュ。
第三試合------------------------------------------------------------------------
安生洋二、長井満也、● 土方隆司 vs ○スティーブ・ウイリアムス、マイク・ロトンド、ジョニー・スミス
以外にも?ウイリアムスが頑張ってた印象があります。
しかし人気無いなぁウイリアムス。
試合中はスミスに人気が集まってた気がします。ロトンドもいいんですけどねぇ。
試合内容ですがガイジン組の圧勝と思いきや、とくに長井はいい感じでガイジン組に負けてませんでした。
後半、土方のハイキックがやばい感じにウイリアムのテンプルに3発ほど入り、
あわやと言う場面を作りました。が、その後のウイリアムスの反撃。
数発パンチした後、なんとタイガードライバー!何とかカウント2で返す土方。
さらにオクラホマスタンピート!久々にみました。あの頃のウイリアムスよ帰って来い!
これも土方が返すと、最後はでーんじゃらすバックドロップでピン。
コメント:
ウイリアムスは腰が悪いんですか?最近の彼は簡単にスタミナ切れになります。
そうなるとすぐパンチで逃げてしまう→観客に飽きられるという悪循環かもしれません。
全盛期は過ぎてるのはわかってることですが、彼にはもっとシングルやらせて
かつてのハンセンのような壁になって欲しいんですけどね。
そろそろ彼も自分ばかりでなく、若手の成長に1手を貸して欲しいです。
そうなったら人気も戻ってくると思うんだけどなぁ。
第四試合------------------------------------------------------------------------
嵐、荒谷信孝、● 平井伸和 vs ○マイク・バートン、ジム・スティール、ジョージ・ハインズ
試合前、嵐の握手をスティールが拒否したことをキッカケにして二人の争いが中心でした。
メンバーを見て、やられ役は平井だなと思ってしまったのですが、思いのほか平井は頑張ってました。
嵐は頑張ってました。荒谷はダメダメです。(もっと自分から攻めてくれよ〜)
ひとり小柄の平井でしたがスピードで対抗。大柄の相手を投げ飛ばすなどこれからが期待のもてる
試合だったと思います。イメージ的にはNoahの小川をもうちょっと正面からぶつかるようにした感じですかね。
小川ほどで打たれ強くは無いにせよ、結構頑張ったと思います。
ジュニア戦線に加わったらいい感じになるのではないかな。
結果はバートンの旋回式パワーボムでピン。ハインズの出番は、ほとんどありませんでした。
※------------------------------------------------------------------------------
このあと武藤の入場曲が鳴り響く。(場内沸く)
そして武藤の入場。ありきたりの挨拶。緊張しているようでした。
そして!! 川田の入場曲が!!!!
場内川田コール!今日最大の盛り上がりかもしれません。
川田入場!! 「大」川田コール!! もう周りの音は聞こえません。
試合も無いのに黄色い紙テープが飛び交う!やはり今の全日ファンは川田を待望しているのです。
川田のコメントで印象に残ったものを掲載します。
「全日本の体制は変わってしまいましたが、僕の中の全日本は変わりません!」
いいましたよ、はっきりと!
さらに、言ったよ川田は!
「僕が復活した時が、本当の全日本の復活です!!」
おおおお、ここまで川田が言うなんて!
まじ、震えました。nouelさん、あの時、実はかなり涙腺ゆるんでました。
その後、元子さん入場。往年のレスラー入場、各新聞社さん入場。元子さん最後の挨拶。
「30年、明るく楽しい夢を見させてもらいました。ありがとうございました。
馬場さんの愛した全日本を宜しくお願いします。
私は馬場さんと二人の生活に戻ります。さようなら」
「さようなら」の部分に本当に身を引くんだなって思いました。
僕は千葉巡業の全日本に言った時の売り場に立っていた馬場さん元子さんを思い出し、
またも涙腺ゆるむ。あの時買ったハンセンタオルは宝物です。
(馬場さんがその場でタオルにサインしてくれた。
次の夢はこのタオルを持っていきハンセンにサインしてもらうことです。)
コメント:
ちなみにこの時来場した往年のレスラーとは
デストロイヤー、ニックボックウインクル、ジンキニスキー
第五試合-----------------------------------------------------------------------
テリー・ファンク、○ アブドーラ・ザ・ブッチャー vs ターザン後藤、●本間朋晃
まずはターザン後藤、本間朋晃組の入場。テリーが出るせいか観客は意外と冷めてました。
観客のひとりがターザン後藤に手を伸ばしたら蹴っ飛ばしたりしてて、一気にヒール役に。
つづいておなじみのテリーの入場曲、その後、音楽が変わりブッチャーの入場。
意外にもこの二人はタッグとして成立してました。
試合内容に入ります。
まず両者のコール前にターザン後藤、本間が襲い掛かる。
その後フォークや椅子、机などを使って、一気にテリーは流血。
テリーが相当滅多打ちに会った後、ブッチャーが救出に入る。
凶器を奪い取り、ターザン後藤、本間に刺すこと刺すこと。
ブッチャーの凶器攻撃も今回ばかりは正当化されたようで(テリー効果?)、
観客もテリー、ブッチャー組の応援です。
ところがターザン後藤の催涙ガス攻撃!ブッチャーが戦闘不能状態。
本間が机にテリーを載せコーナーに上ったところで、テリーが起き上がり、
逆に机の上になだれ式ブレーンバスター!当然机が割れる。
テリーとブッチャーが割れた机の破片でターザン後藤、本間を殴りまくり、
最後はブッチャーのエルボーでピン。
その後いつもの「バーバ、ブッチャー」コールをブッチャーがテリーに強要したが
あきれてテリーが帰ろうとしたところ、後ろからマイクで殴りかかる。
テリーはそのまま地を這うようにして消えていく。ブッチャーはしばらく観客のブッチャーコールを
楽しんだ後、退場。
コメント:
まぁ出来レースではあると思いますけど(本間はテリーが起きるのを待ってましたし。)
特別記念試合としてはまぁいいんですかね。
しかし老体のテリーにはきついと思う場面が多数。
いくら往年の名場面とはいえ、こういうのは見たくないな、個人的に。
第六試合------------------------------------------------------------------------
○ アグネス仮面 vs ●ケンドー・カシン
まずカシンの入場、どうなるんだろうという期待に観客も盛り上がり始める。
続いてアグネス仮面入場です!なんかへんなメキシコっぽい音楽が流れ始める。
アグネス仮面がついに姿をあらわす。あ、これはヘビー級だ。嫌な予感が脳裏によぎる。
メキシコっぽい音楽から自然と音楽が変わっていったが、どっかで聞いたような。
これって「太陽ケアの曲をアレンジしただけじゃん!!!」
嫌な予感的中。そうでないことを祈ってたのに。
やっぱり今日のカードに入ってなかったのは偶然じゃないのね。
んでもって試合は最悪。
アグネスはファイトスタイルを変えて戦ってました。
確かに漫画そのものですよ。でもね、せめて正体を隠そうとするぐらいして欲しかったよ。
しかも、ヘビーとジュニアのミスマッチ。カシンなら間接とって何とか面白い試合に
してくれると思ったけど、やっぱダメね。思いのほかケアは成長してたのね。
でもケアは上位陣と戦うといい試合するけど(天龍にも勝ったし)、
格下(今回はJr戦士)相手の力を引き出す技術はまだ無いんだよね。
結果はバックドロップ3連発からアルゼンチン、そのまま後ろに叩き落してピン。
カシンいいところ無し。
その後カズ・ハヤシが乱入。アグネスに対して「あんた正義の味方でしょ、だまってて。」
の一言に引き下がる。(このうろたえぶりは原作のアグネスそのもの(笑))
カズの「この人はね、昨日のZeroOne、俺と一緒に行く約束しててすっぽかしたの。
おかげでひどい目にあったよ。ラリアットはくらうはパワーボムはくらうわで。」
そんなこんな言いたいこと言ってカズ退場。まぁアグネスの試合に対しては
ナイスフォローかな。フォローしきれるもんでもないけど。
コメント:
アグネスはヘビー級とやった方がいいです。別にアグネス仮面になるのは反対じゃない。
いつもと違う技をつかってるのでそれはケアの成長に繋がるかと。でも中途半端だと逆効果だね。
第7試合(セミファイナル)-----------------------------------------------------------
○ 小島 聡 vs ●馳 浩
言い忘れましたが最強タッグに「大谷&田中」組が出場決定しました。
この第7試合直前にこの二人が来場。大型モニターに二人の表情が写る。
で、小島と馳が入場し試合開始。しかしこの試合、期待してた割にイマイチ。
なにせ小島が受けてるばかりで、攻めない。
全日に来た時のがむしゃらさはどこへ行っちゃったの?
まさか外国のベルト1本取っただけで守りに入ったわけじゃないよね?
試合はグラウンドだけで15分ほど続く。ちょっと観客も引き気味。
馳がグラウンドに引き込むのはわかるんだけど小島がまともに受けつづけて
それしかやらないのはすごく疑問。グラウンドでかつての師匠に挑みたいのかどうかわからないけど、
パンフレットには「馳さんの得意の分野ではなくて、自分のペースで
やりたいように試合をやるのが大事かなって。」って書いてあるじゃん!!
試合は後半、馳の攻め疲れのところをファルコンアロー、その後ラリアットでピン。
コメント:
残念でならない。小島、ケアがこけて、メインがこけたら、つまんない大会だなーって思いました。
第八試合(メインイベント)-------------------------------------------------------------
●天龍源一郎 vs ○グレート・ムタ
どうなるのかなって思ってた。前の2試合がこけたんで。
これでこけたら、全日に来てもらったnouelさんに申し訳ないとおもいながらメインの開始。
武藤登場。その後、天龍登場。天龍の方が声援が大きかったです。
もちろん噂の「のぼり」も沢山かかげられてました。
試合内容は、開始と同時にムタが場外でうろつきまわり、リング下をチェック。
その間天龍はリング状で毅然と立ち向かう。
前半はムタのペース。ムタの毒霧は大して試合に左右する場面は無かった。
途中ムタのスペースローリングエルボーに会場沸く。
試合のが動き始めたのが、天龍が場外から戻ろうとするところで、リング状のムタが襲いかかろうとした時。
そこで、天龍の逆毒霧!これ、自分(天龍)の血っぽかった。
さらにそこから、ムタの膝めがけ低空ドロップキック!!
観客から悲鳴のような声。
しかし武藤の反撃。苦しそうにコーナーに上るも、天龍がすかさずつめより、
なだれ式ドラゴンスクリュー! 痛々しい。天龍もついに膝を攻め立てる!!
武藤かなり痛そうです。その後垂直落下ブレーンバスター!!
これをカウント2で返す。
死に物狂いでシャイニングウィザードを放つも不発!
天龍の垂直落下ブレーンバスター!!
さらにお互いの起き上がりぎわに天龍が攻めようとしたところ、
武藤の「輪廻」炸裂ぅ!!かなりいい感じで決まりました。ここから武藤の流れに。
シャイニングウィザードからまさかと思った武藤のムーンサルとプレス!!!
場内ストンピング音が鳴り響く。
しかしフォールにいけない。足を動かせず手の力だけで自らの体を動かしながらフォールに。
カウント2!その後再度ムーンサルトプレス!カウント2!!
さらにフラフラの足でコーナーに登り、飛び降り式のしゃぁいにんぐうぃざぁーどおぉ!!!!
和田京平レフリーもまきこまれる。
京平レフリー復活後、武藤もフォールにいくがカウント2!
さらにムーンサルトプレス!!見事に膝が天龍の腹に入る!もがき痛がる天龍。
そのまま1,2,3!!!
ムタの3冠が決まりました。
結果としてメインが面白くてよかった、っていうかホッとした。
セミとその前がこけたので。前半は見所は僕的にはあったのですが、
いかんせん、会場の盛り上がりに欠ける。これは前半出る日本人の知名度が少ないのと、
ガイジンをタッグでしか使わない(外人の中でスター選手をつくらない)ことにあると思う。
正直、全日本はマッチメイクが下手だと思う。いい選手がいないわけじゃないんです。
どうもチャンスをあげる人とそうでない人の差が激しい。
特にガイジンはなんか流し気味でちょっとって感じです。
小島はほとんどシングルだけど、ロトンドなんかはタッグでしか見ない。
ガイジン、日本人平等のチャンスや見せ方をして欲しい。
シングルなら文句も言えないし勝たなきゃ、自分に責任が帰ってくると思うんだけど…
タッグもシングルも重要だけどどちらかだけじゃねぇ。
シングルの方が映える選手って結構いると思う。
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