2002.11.17「WRESTLE-1」
横浜アリーナ大会観戦記

投稿者:WASUさん&sf-masa

観衆:12807人


見に行ってまいりました、W−1。

まず率直な感想を述べさせていただきます。
自分が仮に全日ファンでは無く、この興行を全日のものだと思わない場合、
物凄く面白い興行だったと言えます(あくまで全日だと思わない場合ですよ)。今の新日はプチWWEみたいな感じで呼ばれてますが、中途半端な形で真似るよりは、今回のようなべたべたのエンターテイメントの方が良いのかなーって思いました(こんなこと言ったら怒られるかな?)。
それは、もろリングサイドで見たからかもしれませんが(笑)。

開場が当初の予定より45分も遅れるという中で行われたW−1。
6時試合開始のはずでしたが、なんでも横浜沿線で人身事故があったかららしいです。観客のストレスは着々と溜まっていきます。そんな中、フジの三宅アナ、ターザン山本、水道橋博士が大会の見所を解説してました。一番湧いたのはもちろんムタVSサップ。橋本VSデンプシーの所で超湧いた所で悲しくなってきました(苦笑)。この大会に対する期待感ってこんなものなの?と。
三宅アナが「ムタ対サップだけで超豪華なのに、他にもこのような超豪華カード。」って言った時にも悲しくなりました・・・・(苦笑)

☆第一試合--------------------------------------------------

いきなり引きました(笑)。両手に薔薇を持ち、頷きながら花道を歩いてきた佐竹。場内はささやかな笑いに包まれる。
凄いあったかい試合だった・・・(笑)。佐竹対ブッチャ−という予想しようの無い対戦。大回転チョップなどの技を果敢に出していったさたやんでしたが、たらい?をぶつけようとしたその瞬間ブッチャ−が防いで地獄突き。そのままブッチャ−優勢のまま試合は進み、最後は毒針でジ・エンド。

ブッチャ−(体固め)さたやん

佐竹はすっごいプロレスヘタクソ(苦笑)。正直、全日やW−1に上がって欲しくない。
意味も無くロープに走るし(微笑ましいのだが)

☆第二試合----------------------------------------------------------------------

この試合、始まってしばらくしてラ・パルカとスペル・パルカの区別がつかなくなってしまった(苦笑)。
全体的な感想としては、客を舐めてないか?に尽きます。まあ面白いといえば面白いんですけども(笑)。世間的な目で見た場合、あれは完璧に「エンタメ」でしょう。
試合の方は、カシンがパルカ(誤魔化し:笑)を雪崩式の腕十字で仕留めています。

☆第三試合----------------------------------------------------------------------

ケアは坊主頭に黒のロングタイツという新コスチュームで登場。ここで気になったことが一つあるのですが、ケアとハヤシは武藤のコピーをして満足してるのでしょうか?ということです。ケアはまだ若いんだから、新しいムーヴメントを・・・と願う自分。それでもかっこいいんですけどね。

試合の方で、印象に残った事。これはグレコに尽きるでしょう。ルチャ系の動きも軽快で、俊敏性あり。技術ありといった感じで、さすが元WCWのファイターだっただけのことはある。他にもドスジュニアが雪崩式フランケンなどで観客をどよめかせていましたがやはりプロレスが巧いとは言えないですね。

ドス・カラスJr.(ジャーマンSH)カズ・ハヤシ

☆第四試合---------------------------------------------------------------------

まずはコールマン&ランデルマン組の入場。さほど大きな歓声は起きず。
次に小島&馳組の入場。場内大きな歓声。

馳とコールマンで試合開始。序盤はねちねちとしたグラウンド勝負。
特に大きな動きは無くそれぞれパートナーにタッチ。ここで観客から大きな「小島」コール!
ロックアップからランデルマンがコーナーに詰める。ロープブレイクで再びロックアップから、
小島が逆にコーナーに詰めて逆水平。逆水平を打つ毎にスクリーンには「いっちゃうぞ」の文字が。

といった感じで試合は進み、馳がランデルマンにジャイアントスイング25回転!
どうせならジャイスイの回数もスクリーンに映して欲しかったなあ。せっかくの設備なのだから。そして小島の串刺しエルボーからいっちゃうぞエルボーへ。場内に爆音が響き渡る。
そんなに観客は驚いてなかったし、効果はあるのか?

ランデルマンのフランケンなど見せ場は続き、遂に小島が捕まる。馳を分断しておいてダブルインパクトのような形で小島を痛めつける。馳はまだ場外でダウン。ここでコール&ランデルはエルボードロップを何発も小島へ落としていく。中でもランデルのジャンピングエルボーは跳躍力抜群。「おいおい大丈夫か・・・?」みたいな空気が場内に流れる・・・。

二人はさらに小島を痛めつけようと二回目のダブルインパクトを試みる。
しかし小島はふんばり、上からランデルをポカスカ殴る!そして馳が復活し、コーナー上のコールマンに雪崩式ブレーンバスター!小島は脱出し、コジコジカッター!そしてロープに走り、
ハンセン直伝のラリアット!!!そのまま押さえてスリーカウント。

小島 聡  (体固め)  ケビン・ランデルマン

試合後ランデルマンが小島を攻撃。なんかすっきりしなかったが小島は嬉しそうにリングを後にした。

試合的には良かったのではないでしょうか。一つ難を言うのならば、コールマン&ランデルマンが無理に相手のプロレスに合わせていたことでしょうか。プロレスファンからしたら嬉しいのですが、格闘技ファンからしたら「プロレスのルールにのっとった試合なんだから、当たり前なんじゃない?」という考えでしょうから。交流戦の難しいところはそこだと思います。
だから個人的に思うのは、このような交流戦で両方のファンが納得するというのは難しいという事です。

☆第五試合----------------------------------------------------------------------

この試合については内容に関しては特に印象に残りませんでしたね(苦笑)。
一番盛り上がったのは橋本入場時。テーマ曲のイントロが過ぎると入場ゲートに炎が燃え盛る!

敢えて試合について語らせてもらうと、橋本のタックルが凄く遅い。あとドロップキックが外れた時はかなり寒い空気が(笑)。

デンプシーのボディパンチに苦しめられた橋本だが、袈裟斬りチョップ連発から重爆ミドル、最後は垂直落下DDTからフォールに行かず三角絞めでギブアップ。

橋本 真也  (三角絞め)  ジョシー・デンプシー

試合後橋本は解説の蝶野と睨み合い。特にアクションは起こさず。

☆第六試合----------------------------------------------------------------------

場内,アナウンスがながれる。
「大変申し訳ありません。本日来場予定のビル・ゴールドバーグ選手ですが、あと五分,あと五分で到着となっております。そのまま、そのままの態勢でお待ち下さい」

もちろん、みんなはトイレへ直行(笑)。自分も向いました(笑)。

遅れてゴーバーが登場。開場到着時には既にコスチュームを着ているという演出。
ゴーバー入場、大歓声が起きる。火花を体全体に浴びるという超豪華な入場。
続いてリックが入場(オウオウほえながら)、リングに入る前蝶野と握手を交わす。

試合は、ゴーバーがスタイナーの投げっぱなしジャーマンを受けても柔軟に対応、巨体をリフトアップで投げ捨てるなど、ゴーバー優勢でした(当たり前)。

場外戦ではリックがパイプいすを持ち出し、攻撃。それに怒ったゴーバーは消火器を持ち出す。場内はどよめく。

リングに戻ってもゴーバーが優勢。リフトアップスラムでダウンさせたゴーバーは、コーナーでアピール。しかしすぐに起きあがったリックは投げっぱなしのジャーマン。
今度はリックがコーナーアピール。しかしゴーバーもすぐに起きあがり、リックが降りると電光石火のスピアー!!観客にアピールしてからのジャックハマーで3カウント!!

ビル・ゴールドバーグ  (体固め)  リック・スタイナー

やっぱり生のジャックハマーは違う・・・(酔)

試合後のゴーバーは蝶野と謎の握手。

☆第七試合==========================fin========================================

サップ、6人の美女(?)を引き連れ、白いベレー帽を被り踊りながら楽しそうに入場(笑)。
相当練習してたんだろうな〜〜と考えると、なんとも微笑ましい限り(笑)。
観客は大きな声援を送る。対するムタは、なんとリングの↑から煙幕の中で登場!
個人的にムタのテーマそこそこ好きだから、普通に入場して欲しかったなあ(遠い目)。

試合開始。ムタはいきなり低空ドロップキック連発。さらにドラゴンスクリューと、
いきなりラッシュを掛ける。しかし暗黒ビースト超獣肉弾魔人野郎(WASU命名)は、全く動じない。力任せのパワーボム、コーナーに振って串刺しラリアット!

ここでムタは場外戦をしかける。椅子攻撃に鉄柱攻撃とムタ全開。しかしサップは軽快ではないがwプランチャを浴びせる!

もうここからは暗黒ビースト超獣肉弾魔人野郎の独壇場・・・と誰もが思った・・・しかし!
サップがパワーボムを狙い持ち上げたところで、毒霧返し!!!
場内大歓声。続けざまにシャイニングウィザード2連発!しかしそれでも暗黒ビースト超獣肉弾魔人野郎(←しつこい)は挫けない!カウント1で返す。ムーンサルトを浴びるもそれでも挫けない。シャイニングをもう一発狙ったムタだが、今度はサップが力ずくで受けとめ、弾き飛ばす!そして今度はあのスーパービーストドロップキック!!ムタは一気にロープまで吹っ飛ぶ。

そして最後はダイビングヘッドバット!!!
場内に悲鳴と歓声が響き渡る中、レフェリーは3カウントを叩いた・・・!

ボブ・サップ  (体固め)  グレート・ムタ

サップが勝利の雄たけびを上げる後ろで、ムタがゆっくりと花道を歩いていく。
急に振りかえったムタは、リングに向かって毒霧!と同時に花道を火花が走った!!
サップが「何が起こったの!?」と言わんばかりにキョロキョロと周りを見ている中、
リングには幕が降りて、fin。

★感想★

全体的に楽しかったのは事実ですし。これで演出面抜いたら飛んだ茶番ですけどね。
ただ正直、やはり総格ファイターには上がってもらいたくない。ホントにやる気があるのなら良いけれど、見る側としては「こいつホントにプロレスできんのか?」みたいな心配な心があります。「WRESTLE−1」と名付けるくらいなんだから、もっと自信を持って観客が見れるように、そしてプロレスやる側も自信を持ってプロレスやんなきゃね。

相手のスタイルに合わせなくて良いから、自信持ってプロレスやろうぜ。>プロレスラーズ


PPV実況速報 sf-masa
カウントダウン番組開始。ゲスト解説のターザン山本と浅草キッドに大ブーイング。カード発表時の声援はムタvsサップが一番。ターザンと浅草の話が長々と続き18:20オープニング開始。
シングルマッチ60分一本勝負
×SATA...yarn(さたやん) VS アブドーラ・ザ・ブッチャー○
(5分10秒 体固め)※毒針エルボー
まず、ブッチャーが入場。会場には風が吹いています。リングインしていきなりレフェリーに地獄づき!
佐竹が風車を持ちながら金色のガウンでリングイン。
佐竹のキックでブッチャー早くも流血。地獄づきで反撃したブッチャーだが、佐竹がリング下から金盥を持ち出しブッチャーを殴打。
セカンドロープから手刀を狙った佐竹だが、これをガードしてブッチャーが地獄づき、そして毒針エルボーで3カウント。
ブッチャーはレフェリーに地獄づきをして、空手ポーズをしながら退場。
タッグマッチ60分一本勝負
○ケンドー・カシン&THE APEMAN NIGO VS ×ラ・パルカ&スペル・パルカ
(13分37秒 雪崩式腕ひしぎ逆十字固め)
カシン&NIGO入場。リングサイドで高岩がなにか文句をつける。
パルカ組はMジャクソンのスリラーで入場。
試合開始と共に場内の明かりが消える。カメラのFLASHの中試合が行われ、スリラーが流れる。FLASHの中踊りを踊るパルカ組。
また場内暗転、今度は明かりがつくとNIGOがマスクを取っている。正体は宇野薫。
宇野の動きがいい。パルカ相手にルチャの動きをみせ、リバースウラカンまでみせる。
試合は少々間延びした感じ。最後はカシンが雪崩式飛びつき腕十字で勝利。
試合後なぜか流れるスリラー。4人で踊ろうとアピールするパルカだが、カシンは無視して退場、宇野とパルカ3人で踊るが、会場静まる。
結局、宇野をリング外に落とし2人で踊るが会場は飽きている感じ。この演出は失敗です。
タッグマッチ60分一本勝負
太陽ケア&×カズ・ハヤシ VS サム・グレカラス&○ドス・カラスJr
(12分20秒 ジャーマンスープレックスホールド)
グレカラス組はスカイハイで入場。
グレカラス組はタッチワークもよく、スライディングキックやダブルのクロスチョップも決める。グレカラスコブラツイスト。K-1の技を完全に封印してい試合をしています。
ケアがグレカラスのマスクを剥ぎにいく。代わったハヤシもマスク剥ぎを狙う。起こったグレカラス、自らマスクを剥ぎサム・グレコになる。
グレコが、カニばさみからロメロスペシャル! ケア三段を決められるもパワースラムで切り返すグレコ。
ドスjrが流れ式フランケンからフィッシャーマン、しかしケアがDDTで切り返す。
グレコ、トップロープから強烈な大開脚キック! 
最後はドスjrがリフトアップからハヤシを着地させて高速ジャーマンで3カウント。
タッグマッチ60分一本勝負
○小島聡&馳浩 VS マーク・コールマン&×ケビン・ランデルマン
(16分49秒 片エビ固め)※ラリアット
プライド王者のベルトを付けてコールマン組入場。小島馳組入場。馳は黒幕Tシャツ。レフェリー和田京平。
序盤はねっちりとしたグランドの攻防。小島が出てくると多少立ち技の攻防になるが、馳が出てくるとまたグランドの攻防。
小島の「いっちゃうぞバカヤロー!」と共に、ステージのモニターにも「いっちゃうぞバカヤロー」の文字が。
そしてエルボーが当たった瞬間爆音。
馳が腰クネからランデルマンをジャイアントスウィング25回転。
フロントスープレックス3連発をだすコールマン。そしてパワーボム!馳カット。
ランデルマンとコールマンの合体技。ランデルマンがトップロープからダイビングラリアット!
馳コジが分断にはいる、馳が雪崩式ブレーンバスター、コジがコジマカッター。最後は小島がランデルマンにラリアットを放ちカウント3。
ランデルマンは納得がいかず、小島と握手すると見せかけてエルボー。
蝶野がクラッシュのテーマで入場。モニターには新日本プロレスのロゴ。リング上で挨拶。
「ファキュー武藤。おい武藤橋本。W-1がプロレス界の為になるなら、俺はなにも恐くはない。今日は橋本と武藤だけを見に来た。2人にいっとくぞ、新日本が一番だ!俺が一番だ。てめーら俺だけ見てれば良いんだ!アイアムチョーノ!」
蝶野解説席へ。
ZERO-ONE提供試合シングルマッチ60分一本勝負
○橋本真也 VS ジョシー・デンプシー×
(8分1秒 失神KO)※三角締め
火柱の中橋本真也入場、もの凄い橋本コール!
試合開始、ローで攻める橋本だが、ハイキックを狙ったところこれが空振り、そこにデンプシーの右フック炸裂。橋本ダウン、場外エスケープ。
橋本リングに戻り、タックルからグランドを仕掛ける。橋本タックルを悉くきられ劣勢に。唐突にドロップキックを出すがかわされる。
橋本腕ひしぎを狙うが、これを返され逆に腕ひしぎ。
橋本、デンプシーの足を攻め始める。ダウンしているデンプシーにエルボー、そしてキック。
デンプシー、橋本をコーナーに追いつめてパンチ連打、そして側頭部にパンチ→橋本ダウン。
突っ込んでくるデンプシーにカウンターの蹴り。これで足を痛めるデンプシー。ハーフダウンのデンプシーに蹴り、そして腰投げ、垂直落下式ブレーンバスターから三角締めでデンプシー失神。橋本勝利。
橋本、蝶野を見つめ十字を切る。謎かけをして退場する橋本。
ゴールドバーグがまだ来場してないことが明かされる。後5分で来場するとの事。
ここで、ゴールドバーグ来日の課程がVTRで紹介される。会場外に映像が切り替わる。
暫くしてゴールドバーグの車が乗り入れる。ここでゴールドバーグのテーマが流れる。ゴールドバーグは既にコスチュームを着用しています。
シングルマッチ60分一本勝負
○ビル・ゴールドバーグ VS リック・スタイナー×
(6分3秒 片エビ固め)※ジャックハマー
試合序盤、タックル合戦をするも、すぐにリックが場外戦に持ち込む。椅子攻撃でゴーバーを追い込むもリングに戻ったゴーバーは、スピアーを繰り出し、最後はジャックハマーで3カウント。今日も短い試合でした。ジャックハマーの瞬間(ちょっと遅れたが)ステージのモニターにジャンクハマーの文字が浮かび上がる演出。
試合後解説席の蝶野と抱擁するゴールドバーグ。
シングルマッチ無制限一本勝負
×グレート・ムタ VS ボブ・サップ○
(6分33秒 体固め)※ダイビングヘッドバット

サップ入場。女性ダンサーと一緒に踊りながらの入場です。かなり踊りを練習してきた模様。そろったダンスでリングイン。女性ダンサーもリングインしてダンス終了。
ムタ入場。リング周辺にスモークが炊かれ、スモークが晴れるとムタが既にリング上、場内大興奮。ムタはシルバーのマスク。
ムタ、赤の毒霧のアピールから、ドラスク。再度ドラスクに行くところをサップが持ち上げてパワーボム!!
サップがハンマーから蹴りでムタを攻める。割ってはいるレフェリーを土台にムタがシャイニングウィザード!
場外戦に持ち込むムタ、椅子攻撃で痛めつける。
サップがタックルでムタを場外に落としておいてプランチャー!!
リングに戻ってタックル2連発から、サップがパワーボムを狙うが、そこにムタが緑の毒霧!
そして、シャイニングウィザード2連発!! さらにムーンサルトプレス!カウント2。
シャイニングウィザードを狙ったムタを持ち上げてパワーボム。そしてドロップキック!!
最後はサップが、コーナー最上段からのダイビングヘッドバット!!!
これはムタも返せず3カウント! サップの勝利。
ムタ退場時にステージで床に向かって毒霧、それと共に花道で火花が爆発し、リング上までいく。そしてリング上が爆発。

最後に全選手の紹介がモニターで行われてW-1終了