さいたまスーパー・アリーナ行って参りました。藤田の怪我やら小川の不参戦等々、本当に楽しめる祭りになるのかものすごく心配でした。
が、最終的には借金大王安田の人生大逆転劇を目撃することになり、はるばる大阪から来てよかった、と思える結果になりました。猪木には悪魔がついてるな。
グランドの展開などは特にTVのほうが分り易かったとおもいますので簡単に報告させて頂きます。
座席はあと5mでアリーナ、の二階席(15000)。ほぼ正面でした。グッズを見て回り、フライはBATTなんか?とかK-1グッズ売り場の閑散とした状況(猪木軍グッズ売り場はずーっと長蛇の列)につっこみをいれつつ開始をまっていました。
6:20頃ルール説明が終わって会場に響き渡る猪木のテーマ。会場は即大興奮。さすが猪木信者の祭典。いきなり猪木の登場か?と思いきや、突然世界貿易センタービルの映像が映し出され、
「世の中に格闘技が力を与える!」(うろ覚え)とかなんとかアナウンスが入り、気がつくと天井からぶら下がった2つのステージ上に参加全選手が!ベルナルドから順に猪木軍と交互に選手紹介が。これは演出の勝利!ということで期待も高まりました。ひとつ気になったのは、バンナの次にコールされるはずの安田が紹介されなかった事・・・。
実際はバンナに気を取られていたので聞こえなかっただけなのかもしれませんが・・・。
両軍選手が去ったあとに第一試合開始。
第一試合:ベルナルドVS高田
豪華演出で盛り上がった会場を一気に零下までヒートダウンさせた試合です。
打撃が怖いんだか隙を狙ってんだかとりあえずお見合い。1ラウンドはあっという間にすぎました。
2ラウンドからは早くもブーイングの嵐。自分から寝た時は会場内に「だめだこりゃ」ムードが。
最後はベルナルドがノーガード戦法に出たのにな−んにも無し。最低の試合でした。
K-1との異種格闘技ってひょっとして激ヤバやったんやろか、というのが第一の感想でした。高田よ、もうてめーはいらん。
第二試合:グレコVS佐竹
第一試合はほとんどコンタクトすらなかったので、組合になっただけで場内は興奮。高田効果やな.
1ラウンドは組に行った佐竹が二回、あっさりフロントネックに捕らえられ、ピンチの連続。
2ラウンドからは怖くて組みに行けなくなりやばいムードが漂いましたが、一回キックを掴んで倒して殴るのに成功しました。場内は興奮。佐竹には「ここ最近で一番いいぞー!」という微妙な声援が。
3ラウンドもやっぱり怖いのか特に何もできずに終了。2戦連続のしょーもないドローに危機感が募ってきました.
第三試合:ブラガVSグッドリッジ
そこそこ殴り合いも寝技もありで好感触でしたが、いかんせん3戦連続のドロー。3分5ラウンドが短く、イライラを感じ始めました。
ブラガの寝技はうまかった。けど寝技はリング上を見つめててもよく見えないことにやっと気付いた。なんせ前の2試合がそんなシーン無かったんで。
第四試合:子安VSカシン
カシンがタックルで倒しまくり、必死で極めようとし、子安は必死でカシンにしがみつく。で、時間切れ。
5ラウンド全部これでした。3ラウンドまではかなり茶盛り上がったんですが、4ラウンド目からはもう祈るような気持ち。早く極めてくれ、早く極めてくれ、と観てたんですが、結局時間切れ。
これでありえない4戦連続ドロー。この時点でさいたまにいることをものすごく後悔しはじめました。こんなもん流したら放送事故やぞ、とか思いながら・・・。
20分ほどの休憩のあと猪木が棺を担ぎながら登場。あんなかに大仁田でも入ってんのか、とか言いながらトークを聞いてると突然紅白仮面が猪木を襲撃。で、やって来たのがG・シルバ。当然蝶野もセットだと思って狂喜(なんでだろ?)したが、もう一人はサスケ。
卍固めに盛り上がってダーッ!をして、後半戦の開始です。
第五試合:アビディVSフライ
一緒に行った友達はフライ大好きなのでスクリーンの映像だけで興奮。私もアビディはK-1戦士の中ではかなり好きなほうだし、
フライの凄さもビデオ等で知っているのでこの試合は凄く期待していました。それに加え、前4試合で溜まりに溜まった
このフラストレーションを開放してくれ!という願いも込めて観戦しました。
1ラウンドからフライが積極的に攻め、良いポジションをとるがアビディもなかなか極めさせない。前の4試合と違うハイテンションな空気にのめりこんでしまった。
2ラウンド目もフライの猛攻で場内大興奮!アビディがタップした瞬間はここまでで一番の大歓声!5戦目にしてやっと決着がついた。そのこともあってもう会場が大爆発というような興奮具合でした。
第六試合:ミルコVS永田
フライが男を見せたんで永田よお前も見せてくれ、と期待していたんですが・・・。
永田がタックルに行き失敗。何とか間合いに入って試合してくれよ、と思った途端に強烈なハイキック。
永田がごろごろ転がっていったところに殴りに行くミルコ。であっさりレフリーストップ。観客側としては何でやねん?という感じでしたが、スクリーンを見て、ま、しゃーないかと納得。
ミルコは一体誰が倒すねん!という苛立ちと、こいつはやっぱ凄いな、という賞賛の気持ちが複雑に入り混じりました。
第七試合:バンナVS安田
永田の敗北でだれもがK-1の勝利を信じたはず。私もそうです。安田なんかがバンナに勝てるわきゃない。バンナ演出の壮絶K.O.シーンで新年を迎えるか、と思っていました。
けど、試合が始まるとなぜか安田の応援をしてしまいました。
1ラウンドにコーナーでボコボコに殴られたとき、袈裟固めに捕えられてボコられた時は大安田コール。(私は捕まってしばらくの間安田がバンナを極めている、と勘違いしてました)
そして奇跡の2ラウンド目が。あのバンナにぶちかましだ!マウントだ!1そしてギロチンだ!!!と藤田にやって欲しかったシーンをあの安田が!!!!そしてバンナがタップ!!!!!!
あの瞬間は忘れられません。鳥肌立ちまくり。そして延々続く安田コール。予想もしない結末でした。
娘さんを肩車してコーナーに上る安田。思わず目頭が熱くなりました。
試合後40分の休憩を挟んで108つビンタ。寒かったー。特にシモネタ言うやつ。もっと人選べよ。安田が出てきたところで司会者が「数えてないんですが、安田選手で108人目ということで」。
って後ろにまだ何十人並んでるやんけ!せっかくビンタ券当たったのに可哀相やんけ!と突っ込んでる間に終了。ショボショボでした。安田の幸福そうな表情が印象的でした。
そして参加選手(−カシン・高田馬鹿・永田)がばらばらとリング上に終結し、司会者と外人のおばさん(PRIDEとかで、「ヘーーンゾォォォ−!グrrrrrrrレイシーーーー!!!」とやってる人)がインタビュー。通訳はそのおばちゃん。外人選手がなにをしゃべっても「よいお年を、だって」と訳す迷通訳を連発。フライとか明らかに違うことも言ったのに。あほか!インタビューでは、バンナがA・フグについて触れ、敗戦の弁は無しかな?と思ったところに「I'll
be back!」といったのが印象的でした。(これは他の人が訳してた。)そして参加選手の他にも選手が続々リング・インして一言づつ。えは思い出せる限りで名前を挙げときます。
ホイス&ヘンゾ。シャムロック兄弟。マルコ・ファス。マリオ・スペーヒー。
柳澤(プロレスラー)。サスケ。アレクサンダー大塚(紅白仮面?らしい)
ノルキア。もっといた気もしますが今は思い出せません。
で、館長がK-1のテーマにのって登場。猪木と続きをやりますか!と言って大団円。カウント・ダウンが終わって風船が落ちてきて選手が餅を配って、という段取りになると二階席の客がアリーナに雪崩れ込み、滅茶苦茶な状況に。私も風船を二個もらって帰りました。
以上、長々とすいません。後半3試合は最高に楽しめましたが、前半が悲惨だったんで、来年も行くか?と自問自答しても答えは見つかりませんでした。
やっぱ異種格闘技は当たり外れの落差がひどすぎる、と実感した猪木祭りでもありました。深夜の東京を彷徨い、朝一の新幹線で大阪に帰ってきました。あぁ疲れた。
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