2005年8月7日(日) 新日本プロレス
G1 CLIMAX 2005 大阪府立体育会館大会観戦記 |
観衆:6000人
所用のついでの観戦ですが、自分にとってはこっちがメイン。なんせ川田が出る。
会場前にプロミスがかなり大々的に勧誘活動を行ってる。聞くところによれば、ファンクラブもプロミスの審査を通らないと入れないみたい。スポンサーの意向はある程度仕方ないけど、こういうの新規会員獲得の足しになるのかね。大手といえど消費者金融、二の足踏むファンの方が多そうなんだけど。
どーでもいいけど、闘魂ガールズがキャバクラ嬢にしか見えませんw入りはそこそこだけど、二階席の後部座席は暗幕張って隠してた。大阪なのに……G−1なのに……。
1:長尾&山本 VS 後藤洋&裕次郎真壁が欠場しても代打が出ないところを見ると、若手はあまり帯同してないのか?
前座のエース長尾がいつもの通りチョークスラムで決めるのかと思ってたら、タイトルホルダーの後藤の逆エビでタップアウト。ヘビー偏重とは言え、ヤングライオンだしなあ。毎度ながら、若手だけでタッグマッチ出来るのはいいこっちゃ。
:32:中西 VS 吉江さん
個人的にもっとも気になる試合。今年最初の全日本、ジャマールと激しくやりあったヨシえもんよもう一度。会場は8割がた吉江支持。
ショッキングピンクに身を包みながら、筋肉馬鹿とくんずほぐれずする豊満な吉江ボディに、相方が一言。「なんか……えろい」
大方の技全部出し切りながら、あと一発フライングソーセージが出ず、ラリアットからヘラクレス食らって轟沈。
最近の吉江は、前みたいにあっさりギブったりしないで、10分ぐらいは頑張るんだけどねえ。そこから先、ある程度以上の選手にはなかなか勝たせて貰えない。
中邑・棚橋プッシュするなら、ついでにこの辺も推さないと先がないような気がする。
:4
3:天山 VS 西村テンポ悪し。何度もシングルやってる割にはさっぱり噛み合ってない。
場外でダウンした無我を、天山がカウントアウト寸前に慌ててリングに戻したり、何度か技の失敗もあったりと、なんかグダグダ〜。
三味線弾きすぎる無我もあれだけど、終盤の天山の持ち技大バーゲンも散々言われてるだけに厳しいものがある。いつも技の数で勝ってるみたい。
:24:ドラゴン VS 永田
ドラゴン意外に頑張る。ドラスクが現役時代より綺麗に回っていたし、もちろんお約束のフルネルソンもやってくれれて満足でもまだまだ、偉いさんの道楽な印象は拭えない。やっぱり選手も遠慮するんだろうか?……するだろうなあ。
休憩中、吉江さんがサイン会開いてたらしい。吉江の新作Tシャツはなかなか良いデキだと思う。
そんな中でも、ちゃんと引き立て役を全うした永田は偉い。延髄からバックドロップホールドでかなりあっさり終わらせてしまった点も含めて。
:3
5:藤田 VS 矢野
いつものヒールスタイルそのまま藤田に挑みかかる矢野。藤田だからって自分の様式を崩さずに、そのまま行っちゃうんですよね。違うやり方で行って何も出来ずに終わるよりは、この方がなんぼかマシ。
塩、傘殴打、酒噴射からいきなりの首固めと見せ場を作ってから、客の予想通りにボコボコにどつきまわされる矢野。膝からグランドへの膝蹴りで戦闘不能にされてから、えぐい角度のパワーボムで担架送り。
勝負タイムは五分もないながら、互いの色はよく出てた。逆に言えば、色を出すにはこういう展開しかなかったのかも。
:46:川田 VS カシン
全日本でも実現してなかったカードじゃないかな、これ。結果は周知の通り、一方的に攻められてたカシンが、ストレッチプラムを強引に立ち上がってから前方回転してピンフォールなんですが、それはそれとして。
川田の攻撃が本当に効いてるのかわからないところから、やたら目の敵にされる石狩太一も含めて、良い具合にカシンワールドでした。川田がタランチュラ式首四の字を出したのも、それに触発されてのことなのかも。
どうでもいいけど、川田が放ったパワーボムが普通に返されたことと、入場時に川田コールがなかったのが、個人的に物凄く違和感を感じましたねー。ああ、ここは新日本の会場だったんだ……
:4
7:蝶野 VS 鈴木みのる勝敗が読めないので相方と夕食賭ける。
みのるのシャイニングヤクザからの蝶野の真似がハイライト。なんかえべっさんぽい。逆にそれ以外はなんか普通の試合ですね。NOAHにあがったときはあんなに嬉しそうにおちょくり倒すってのに。
蝶野のコンディションが悪いのか、すぐ場外エスケープするのを鈴木がすかさずリング内に戻す。でも要所要所でしっかり休む蝶野w
良い感じで唐マヨが攻める中、マンハッタン一発で流れを変えた蝶野が、なかなか受けてもらえない閃光ヤクザをこれでもかって乱れ打ちして勝利。最後はもう6連発ぐらいやってたけど、当たったのは半分。これで相方の唐マヨの株はがた落ちです。
:38:中邑 VS 棚橋
怪我が続いて満身創痍らしい棚橋と、ここまで全勝の中邑がメイン。技術的にも華麗で、見る分には面白い攻防でしたが、なんか二人とも表情が足りないんだよなあ。
正月のドームのメインの時、柴田が言った「綺麗過ぎる」の言葉がよくわかる。良い試合でしたが、メインを〆るにはなんか物足りない。これが憎々しげなヒールだったり外敵だったりしたらまた違うんですが。
最後は中邑が足取りを防ぐ棚橋の虚を突いた腕十字で勝利。やっぱり、葛藤が見えてこない新日本の試合は違和感が。4:
まーまー満足はしたんですが、「これは文句なしに面白かった!」って迷いなく言える試合がなかったのが痛いところ。その代わり「これ最悪!」て試合もありませんでしたが。
ソツがないのも結構だけど、物語が切れている段階だからこそ、これは!って試合を期待してしまうんですよね。
今日で四日目、今のところはAブロックは川田・天山、Bブロックは藤田・中邑がトップですが、最終日にはどうなりますやら。
両国は毎回評価高いので、今年も最後はしっかりしめてくれることを願うしだい。
御静聴ありがとうございました。