2003年5月2日 新日本プロレス
「ULTIMATE CRUSH」
東京ドーム大会観戦記

▼ 投稿者 ▼
おぬさん、yoshikickさん、666さん、あぱっちたわーさん、飯さん、
ミスター・ラリアットさん、佐の介さん、暴言さん、ウィー少年合唱団さん、ましたさん

観衆:55000人


おぬさん
生観戦してきましたが、
GHCしか興味がなかったため、
他の試合は喫煙所でタバコ吸いながらモニターで観てました。
新日本でのVTはやはり無理があったようですね。
マウントをとろうとする、
防ごうとする、
そればかりでうんざりしました。
中西のキックとか観客は失笑してたし・・・
でも、今日は通常のドーム大会よりは盛り上がってました。

肝心のGHCですが、
頑張って小橋コールしまくりました。
なんでも名勝負にしてしまう小橋選手はさすがです。
多少ラリアットを軽めに打っていたような気はしましたが…
小橋が3カウントを取った瞬間会場を出ましたが、
高山選手も勝ってくれて、
ノアファンとしてはホントに素晴らしい夜になりましたね。
yoshikickさん
ドーム行ったんですが後半はもう蝶野のクビが心配で・・・
受けの全日(今はノアですが)、攻めの新日といわれる中で蝶野はよく技を受けていたと思います。ハーフネルソン何発喰らったんだか・・・
クロス式STFはでなかったもののSTFから羽折りへの連携は見事!
蝶野のバックドロップも久々に見ました。しかし最後はサンドバッグというかやられ放題でしたね。小橋は本当に強すぎる!
でもいいもの見せてもらったと思います。
666さん
ボクも行ってきました。
小橋はホントに予想より遥かに良い試合、気持ちにさせてくれる。だんだん原哲夫の描く漢に見えてきた(笑)新日、猪木、藤田ファンのひとでも小橋は強いって言ってました。
蝶野のやられっぷりにも感心しました。久々の高速バックドロップは見応えありました。
高山は勝ったとき、え〜って(笑)勝っちゃってよかったのみたいな。試合後の高山コールはさぞうれしかったことと思います。
あぱっちたわーさん
自分も観に行きました!!はやくカキコしたかったんですがラクーアでマターリしたら寝過ごしましたw

やっぱり小橋は最高!!蝶野もよくやってくれました!!しかしハーフネルソン6発とは・・・まさに鬼だよ!!
そして、高山。2冠王おめでとう!!これで小橋との3冠戦も実現可能ですね!!

ヒートは塩、決定!!ライガーのヒート批判は説得力十分!!藤田ミノルが2代目ヒート?
飯さん
私も観に行ってきましたよ。小橋は非情でしたね。蝶野の逆水平を受ける姿にこの試合への意気込みが感じられましたし、最後は感動しました。

正直総合はひどかったですね。LYOTOだとかモンゴルだとか猪木だとか…疑問に思ったのは中西藤田戦ですね。後頭部への打撃は禁止と、試合前と試合中にも何度も言っていたのに最後は後頭部へのパンチで試合をとめたような…、最後にヒョードルが上がってきて結局はそういうこと?みたいな。どっちにしても中西は負けていただろうけど、川田が昔言っていたけど新日本での中西の扱い方はかわいそうだなぁって、不器用ながらもあそこまでプロレスできるようになったのに。
ミスター・ラリアットさん
観戦して来ました

親が「格安で手に入った」と言って・・・。
まぁ、VTの方も「見てみないと分からない」って事だし。
観に行って来ましたよ。
VT試合、小橋vs蝶野、永田vs高山の観戦記です。

「LYOTOvs謙語」
謙吾の勝利を予想してましたが、LYOTOが勝ってしまいました。
てか、謙吾が不甲斐ないと言うか、調子が出ないと言うか・・・。
最近、謙吾はパンクラスの方でも調子は出てませんでしたけどね。
LYOTOが組み付いてコーナーに押し込めて足をかけてテイクダウン。
足を抜いてサイドポジション取ってマウント取ってパンチ。
内容的には「LYOTO攻めてるな〜」って感じで。
VTの試合としてはまあまあでしたよ。密着もそれほど多く無かったし
LYOTOが攻めまくってたしね。しかし、全ラウンド終了後はブーイング
「おいおい。お前ら、待てよ」って感じでしたよ。
「新日がVTに挑戦」って時は散々盛り上がってといて(盛り上がってない方すいません)
いざ、試合が終わるとブーイングか?VTはこういうもんなんだよ。
VT知らねぇで騒ぐだけ騒いでブーイング出してんじゃねぇよって感じでしたよ(笑)

「スミヤバザルvs高坂」
ビジョンに朝青龍が映った時は沸きましたよ。
スミヤバザルはパワーはスゴかったですよ。
押し込んでから持ち上げると、高坂も簡単にテイクダウン取られてましたし。
しかし、アクシデント発生。
スミヤバザルが高坂を投げた時、上になったにも関わらず、手をついてそれで脱臼(?)。
試合終了のゴングがなった時、これでまたブーイング
「お前等、いい加減にしろ」って感じでしたな。
VTにアクシデントはつき物だし、肘を脱臼してどうやって試合しろってんだ。
格闘技経験してて、なおかつ骨折なり脱臼なり怪我を経験してる人はブーイングなんて送らないと思う。

「中邑vsノルキヤ」
ヤマノリの下手糞なタックルでテイクダウンしてるようじゃ、ノルキヤは中邑に負けるなと思ってましたが(笑)
案の定、テイクダウンされて上から膝でやられまくり。
これで中邑株は上がったかな?人気はありましたよ。

「ジョシュvsアンブリッツ」
アンブリッツはやはりパワーはすごかったですね。
押し込んでからは、強かった。
でも、案外打撃に弱くて最後はあっけなくTKOか。

「藤田vs中西」
中西も1Rからパンチが怖くて横向いちゃってたし・・・。
途中で戦意喪失してましたね。あれは・・・。
最後は苦し紛れにタックル入ってがぶられてパンチでTKO。
やっぱり準備期間もあるだろうけど、プロレスとVTは違うんだよなあ。

「総合ルールの試合を見つめなおして」
案外、本気でVTやってたのにビックリでした(笑)
また中途半端なのやると思ってましたけどね。
ちゃんとVTになっててあれはあれで面白かったですね。
異色っぽいムードもあったような・・・・。
ただ、定期的にはやってほしくないし、これからPRIDE選手を呼んでVTさせるのは大反対。
新日本の中でやるならまだしも、他団体から呼ぶのはもういいです。
ヒョードルやミルコが参戦なんて事になったら泣きます。(笑)
でも複雑な気分ですね。LYOTOの試合と時のブーイングの事とか考えると・・・。

@プロレス団体のクセして何でVT?
Aどうせ中途半端だろうな
Bあれ?結構ガチンコっぽいぞ
Cはぁ?何でそこでブーイングなんだよ!>観客
DVTナメんなよ!!!
Eでも、VTって言っても新日のVTだし、最初は俺も批判してたはずだが・・・。

こんな感じですね(笑)

「小橋vs蝶野」
う〜ん・・・。小橋非情ですね!!!(笑)
「まだだ」と言わんばかりに立たせてハーフネルソン連発。
「蝶野コール」よりも「小橋コール」の方が大きかったかな?
とにかく盛り上がりましたね。

「永田vs高山」
前の試合で盛り上がりすぎて全然って感じだったような・・・・。
勝敗も予想通りだったし。
イマイチ噛み合わなかったかな・・・。去年の方が面白かったですよ。

「大会全体を見直して」
まあまあ面白かったです(笑)
佐の介さん
自分はPPV観戦でしたが、アルティメットクラッシュ・ヴァーリトゥードルールで普通にヴァーリトゥードが始まって、びっくりしてました。
VT全試合は、けっこう面白かったと思います。
リョウトの試合は、謙吾の最低の状態にうまくもっていって、快勝といっても良かったし、試合自体も、スイープ連発、マウントパンチがポコポコ当たって、見栄えする試合だったと思います。
ただ、2Rで猪木の一本獲れ! 指令を完遂できなかったので、試合後ビンタを左右に二発とパンチを受けてました。

ジョシュとアンブリッツも、スタンディングのパンチの乱打から、アンブリッツのタックルを受け止めたジョシュの膝でKO、ジョシュは強いなぁ〜〜、と思いました。

スミヤバザルvs高阪、もうちょい見たかったです。
高阪すきなんで、アクシデントとは言え、勝ってよかったかな。

藤田vs中西
もっともっと、小原のように必死に相手に抵抗して欲しかった。中西のほうが力も体重もあるんだし、体当たりして押し込んでいってほしかった。
妙にパンチとキックなんて使ってて、らしくないなと思った。それならば、1Rは押し込みに終始して、無謀でもマッケンローやせっかくルールで認められているラリアットなんかに果敢にチャレンジして玉砕して欲しかったな。

中邑vsノルキア
普通にタックルさえ決めれれば勝つと思ってたんで、中邑が勝ってよかったな、と。
けど、なんか好青年って感じで、試合自体も努力の全てを見せた感じがしました。
入場時に、辻アナが「おれが格闘浪漫だぜ」と言う風に中邑を評してましたが、あれは中邑語録なのかな? それとも辻アナの勝手なしゃべり? けれどもなぜか感銘を受けて、おお、おれが格闘浪漫なのかと、なぜか心が動きました。辻アナの感性に自分のピントがあってるのかしらと思いましたね(笑)

VTは意外と成功したかと思いますけど、それならば、どうせ東京ドームを2日も続けて使用したのだから、アルティメットクラッシュルールと通常プロレスルールの興行を2日に分けてやって競合させてもいいのかな、と。
リングを設営しなおしたり、また通常に戻したりとけっこう間延びするので休憩時間にはいいかと思いますけど、VTの試合って、プロレスの肝である間とまともに競合してるので、一緒の興行であるのはきついなと思いました。
そういう意味では、さらさら血が流れて血だまりを作って闘う強烈な流血戦でプロレスのしんどさを端的にアピールできたエンセンvs村上の試合が間にあっても良かったかも。

あと、試合順とプロレスについて。
てっきり、VTとプロレスを交代にしてやるのかと思ってたら、リングを設営しなおしてやるなど、きっちりTVをやるために、中盤を丸々VTに費やしてましたね。

天山vs棚橋
期待はずれ。棚橋は、華がある選手であると思っていたけども、決まりの浅いドラゴン殺法をやりおえるとTTDで終了。
言ってはいけないことかもしれないけど、アクシデントを魅力に変えていった猪木と逆に、アクシデントで華が消えてなくなったようにも思いました。
ここは、真壁や吉江が勝ち進んだ方がいいような気がしましたね。

飯塚vsシャムロック
いっそ、VTかプロ格でも良かったカードの一つ。
なんか、ぎくしゃくしてスリーパーと関節技を交換して、シャムロックのアンクルホールドで終了。次が見えませんでした。ただ、シャムロックはプロ格のほうが映えるかなとか思います。やっぱ、飯塚はプロレスルールで光りますよ。西村vs飯塚でみっちりとプロレスを見せて欲しかった。

ライガー・金本vsタイガーマスク・ヒート
前回の5・1ドームで、三沢vs蝶野があり、また邪外vsライガー・金本のIWGPタッグ戦があったけど、まさしく凡戦。
ひとしきり金本に受けさせて、最期は王者が貫録勝ち。ヒートは試合も本当にヒートさせないと、田中稔のときの評価すら無駄になってしまう。ヒートは凄く買っているので、試合後の言葉もたんなる感情の発露。ただただ、頑張って欲しかった。
丸藤・鈴木が観戦して、あとにライガーの「NOAHの戦士たちよ!〜〜」に呼応してリングに上がりましたが、新日本の若手にさえぎられて、乱闘らしい乱闘もありませんでしたが、なんにしろ対抗戦でキラーの姿をよくみせる金本とNOAHのからみは楽しみなので、ドンドン、金本vsNOAH勢を見せて欲しいです。

エンセンvs村上
いい試合でした。とにかく、すべては二人のキャリアと眼光と、村上の体を張った大流血。
VTの激しさを、VTの雰囲気を色濃くまとった二人のハードコアな試合が払拭して、水道の蛇口から流れるように村上の額から流血して、目の色をおかしくしながら向かっていく村上に感銘をうけました。秋山・斎藤vs村上・魔界一号とか見たいなあ。

小橋vs蝶野
入場の時、三沢の時はもう1何年来使っているスパルタンXだったから、三沢コールの大合唱だったけど、ブレイジンはまだ浸透してなくて、期待してた小橋コールは出ませんでした。
両者のセコンドは出てはきたものの、フェンスの外側で待機するという形ではありましたが、これはまぁありかな、とか思います。
試合は、みっちりした、サーフボードストレッチの交換、腕の取り合いでプロレスの序盤戦。しかし、膝の調子が悪くて、ケンカキックもまともにできないという蝶野の動きは、とても悪かった。
けど、その分まともに蝶野がチョップの打ち合いにも対応してるのが、素晴らしかった。
さらに、ルー・テーズ式の蝶野の隠し玉バックドロップが突然火を噴いたときはビックリしました。しかも、4連発。膝の堪えが聞かないのか、川田vs小橋のときのようなデンジャラスさとは違う、事故の起こりそうなくらいのバックドロップでした。
なんとかそれを受けきってからの試合は、無理矢理持ち上げる滞空ブレーンバスター、小橋のハーフネルソン解禁、カウンターのランニングネックブリーカーと小橋イズム爆発。ハーフネルソンの打ち込みは、vs三沢戦、vs秋山戦でも最近見たことの無いような執拗な打ち込み方で、みながらさっきのバックドロップでもビックリしたけれども、こちらは戦慄をおぼえました。
そこで涙をうかべた天山が、タオル投入するため乱入があり、そこを拒否した蝶野にさらに駄目押しハーフネルソンという場面には、キラー小橋だなぁ、と。
最期のラリアット二連発も、蝶野が力なくラリアットを受け、受け身をほとんどとらずに、フォールで3カウント。
これからも、小橋にこのスタイルを続けてもらいたいし、なんかもっと、もっと小橋に新日本でやってもらいたい。
新しい小橋を、さらに見せてもらいたいです。

高山vs永田
どうも、意外とこの二人では幅が広がらないのか、それともセミが良すぎたのか、セミに食われてしまいました。
エベレストジャーマン一発で決まったあとの、新間登場、「NWFは猪木が育てたベルトで、NWFがIWGPより強いことが分かったから、IWGPを封印しなさい」との言葉に田中リングアナの「それは違う!」天山が「ふざけんじゃねえぞ!」との言葉、それに対して「歴史を知らない者は黙ってなさい!」と一喝しますが、観客は総立ちでブーイング。なんか、とんでもないラストでしたが、結局高山の両手にベルトでのノーフィアーコールで締め。
巻いたNWFベルトと片手のIWGPのベルトを振り回しながら、悠々と帰っていきました。
暴言さん
今の今まで、猪木の強制力によって、現場を思い通りに動かせず、しかも今回はVTとの並列興行という、シチュエーション。

今回の試合で蝶野が見せた気迫は、それらに対する気持ちを何よりも雄弁に物語っていましたね。
結果としては、ほとんど小橋の完勝といっていい内容だったと思いますが、試合の経過を見ていて、目頭が熱くなりましたよ。

ブックだ何だという人もいるでしょうが、やはりプロレスとは素晴らしいもの。
改めてプロレスが好きになりました。

しかし惜しむらくは、三時間スペシャルとはいえ、深夜の3時頃での放送ということ。
これだけのものを、ゴールデン生中継で出来れば・・。大げさではなく、業界全体に大きな活気を与えることになったと思うのですが。
せっかく知名度の抜群に高い蝶野の試合なのに、あの時間帯では・・。

過去のゴールデン中継でファンを舐めたドラゴンストップなどを繰り返したツケが出ているんですよね。
そう考えると、本当に侘しさを感じてしまいます。
ウィー少年合唱団さん
ドーム行きました。遅ればせながら振り返って・・・

★棚橋vs天山 天山選手のポカもあるかなって思っていたが、意外とあっけなく棚橋敗れる。棚橋選手に勢い感じず
★謙吾vsLYOTO 今大会のワーストは残念ながら謙吾。プロデビュー戦の相手にあれでは・・・。リョウトの潜在能力は垣間見れた。
★藤田vs中西 裏メイン(個人的にそう呼ぶ)は、藤田選手が今までVTで積み重ねてきた闘いとは、だいぶ趣きが違った。終始スタンディングとは私も面食らったが、中西選手もきっと面食らったに違いない・・・かな。なにせローにしても、相手へのけん制程度だったし(立ち技対策用の練習不足)・・・。
★エンセンvs村上 この日の私の注目カード。村上コールに一番驚きました。犬の連中が試合を壊した。まぁこんな試合もアリかな。
★小橋vs蝶野 ケガはアクシデントとはいえあの真壁戦は、やっぱり蝶野選手に油断があったと思います。
この闘い、試合時間がたつにつれてとても残念な気持ちになりました・・・。やはり蝶野選手のヒザがベストだったらなぁ〜と。それにしてもよくあのヒザであれだけの試合を・・・。
このふたりの闘いはずっ〜〜〜と見ていたかった。やはり蝶野選手も小橋選手もすばらしい。
★永田vs高山 高山選手の方がチャンピオンらしい闘いをしていたように感じていました。思わずこりゃ永田負けるぞっ・・と友人に告げてしまいました。
ましたさん
「5.2東京ドーム:小橋と蝶野の「勝ち」(価値)」


本当に素晴らしい試合でした。
素晴らしい「体験」と言っていいかもしれません。

中邑の勝利、中西の気迫といったエフェクトはあったものの、
「それなり」の結末になってしまった総合系5試合。

その後にセッティングされた「小橋vs蝶野」戦。

試合スタート時、東京ドームはこの試合の実現を“祝福”する「幸せなヴァイヴ」に包まれました。
いわゆる「ビックマッチ」的な熱狂、緊張とは、何かどこかが違う空気圧。
あちこちで「いまここにいること」が「嬉しくて嬉しくてたまらない」といったファンの感情が溢れ出し、反響しあっている。
「じっくりやるから、あせんなよ」といった感じで、オーソドックスな立ち上がり。
やや客席のクールダウンを試みる小橋と蝶野。
こんな現象を目の当たりにして試合中、僕はどんどん幸福な気分に包まれていきました、

この試合は「首、腰、膝の負傷でボロボロの蝶野」がどこまで小橋(ノア)スタイルに同調できるか?
そして「対バーリトゥード」としての「プロレスの凄み」を見せられるか?
がポイント。
そして、試合直前に重症個所を増やした蝶野のこともあって、この2点は極めて難しい課題に思えました。

しかし小橋健太は、
「徹底的に受けまくる」
(蝶野の見せ場、バックドロップ3連発は小橋が自分から危険な角度に“投げられて”いったように見受けました。)
「徹底的に投げまくる」
(ハイライトの“頭から落っこちる”ハーフネルソンスープレックスの6連発は、三沢戦以上の異常な非情ぶり。)
を貫徹することで、この課題をクリア。
それどころか、ドームを試合前の数倍の悲鳴、怒号、狂喜で充満させ続けました。

もちろん、これらを全て了承した「蝶野の決意」も非情に心動かされたことは言うまでもありません。

小橋のコメント
「蝶野正洋の男を見せてもらった。(略)蝶野選手は心が折れなかったので、ノックアウトするしかなかった。非情になるしかなかった。蝶野選手は素晴らしい選手。彼こそがミスタープロレスです。

「蝶野選手のケガ? あまり気にならなかった。ケガをしても変わらないというか、それ以上のパワーがあった。自分も並みの心ではいけなかった。」

蝶野のコメント
「最後の意地は見せられた。勝っても負けても一生懸命やると……苦しい、これが限度だ。くやしい。緊張したし。でも、自分の中の恐怖には打ち勝った。けがの痛みを知っているし、首もそうだし、膝もそうだし。痛みには恐怖心があったけど……(恐怖に打ち勝って)どうにでもなれと思ったけど試合には勝てなかった。」

先日のレッスルマニアでも感じましたが、プロレスは決してピンチではなく、ジャンルとしては絶対に可能性を秘めていると再認識しました。
重要なのは、試合に掛ける「姿勢」、プライドを持って、やり遂げること。

小橋健太、蝶野 正洋、カート・アンクル、ブロック・レズナー、クリス・ジェリコ、…
彼等がいる限り、まだまだまだまだ大丈夫でしょう。
(ZERO-ONEも盛り上がったようですし。)


「プロレスとは? 難しい質問だけど、すべての感情をリングで戦うことによってファンに感じてもらって、それを感じるファンがリングに声援を返してくれる。同じ気持ちになれるのがプロレス。
それを目指していきます。」(小橋健太)