2004.4.25PRIDE GP 2004
さいたまスーパーアリーナ大会観戦記 |
観衆:42110人
PRIDEグランプリ2004 スーパーアリーナ大会いってきました。
ビジョンが四つ配置され、椅子も横浜アリーナや東京ドーム、有明コロシアムなどに比べると良くて、大変よい体勢で観戦できました。
ラッキーなことに、大きい二つのビジョンと、少し小さいビジョンがあるのですが、大きい方をよく見れる位置だし、赤コーナーの花道が右手に見える位置だったので、値段の割にいい席だったと思います。
グッズ売り場も、二カ所設置され、一万円以上のお買いものをした肩には、チャック・リデル、マリオ・スペーヒー、ムリーロ・ブスタマンチと握手できるだったかとかいう特典があったそうですけど、とりあえずパンフを買い、入り口近くの当日券売り場で売れ行きを見たあと、協賛のスポーツドリンクの試飲をし、入場。
しかし、買った時期も悪かったんでしょうけど、えらく歩かされるへんぴな場所が席への入り口で、近くにある二カ所のトイレも一つは信じがたいことに、便座一つに、小便器二つという構成。流石にもう一つはある程度数はありましたが圧倒的に足りず、すでに第二試合終了時にはすごい列で、そのあと、休憩中に行っていた隣の人の話に聞き耳を立てると、相当な長さの列になっていたそうです。
で、試合開始の前の前口上。
高田が、天井からぶら下げられたゴンドラに乗って現れるのですが、リハーサルより高いと高田が洩らすほど実際高いところにいました。男だ! も言わずに、ちょこちょこ詰まって、ゴンドラの手すりを掴んでなんとかいい終わると、リングを包む覆いが落ちるとここで最初のサプライズ。
なんと、金色の巨大な男だの手の形のモニュメントがリングに鎮座し、PRIDEのテーマがなり始めるとゆっくりとリング上部へ登っていきました。<第1試合>
ヒース・ヒーリング vs 高橋義生マンガに登場するキャラクターのモデルであると、「食ってやる」とかいうセリフのコマで高橋が紹介されていました。
高橋にいきなりのアクシデントのサミングで、幸先悪いスタート。
試合は、打撃も互角に打ち合って、ヒーリング得意技の四点ポジジョン膝蹴りを打ち込み、ギロチンをするなど善戦しましたす。
フロントスリーパーには、大番狂わせを予感させるほどの決まり具合でしたが、首を抜かれてヒーリングに上を取られるとそのままの展開に。
気合で、パンチを見続けて、なんとか首の動きで避けようとしていましたが、雨あられと振ってくるパウンドを避けきれるはずもなく、ついに高橋の目から意識が飛んでレフェリーストップ。
一ラウンド、持ちませんでした。
試合後、マイクなし、結局、最後の四戦までマイクアピールはなかったです。○ヒース・ヒーリング(1ラウンド レフェリーストップ)高橋義生×
<第2試合>
セルゲイ・ハリトーノフ vs ムリーロ・ニンジャニンジャ対ロシア最強軍人の対決という触れ込みのVTR。
前まで、母親に涙ながらに試合後電話をかけるものが流されていましたが、今回は恋人ができたらしくもっぱら最近試合後に電話するのは恋人に対してのよう。
試合前のにらみ合い、良かったです。
お互い鋭い打撃の応戦で、ハリトーノフが鼻血を流すのですが、テイクダウンを狙ったニンジャを倒したのはハリトーノフ。
なんとか立ち上がり、スタンドにもっていくニンジャ。
少し、展開が停滞した感じになりますが、時折出すハリトーノフのボディブローすごい強烈でした。
じっくりとした展開から、お互い一気に激しく打撃を出しますが有効打を放っていたハリトーノフがスタンドの打撃でフィニッシュ。
ハリトーノフ、強かったです。なんだかんだで、危なげなし。○セルゲイ・ハリトーノフ(1ラウンド ノックアウト)ムリーロ・ニンジャ×
<第3試合>
ジャイアント・シルバ vs 戦闘竜非常に期待していた試合でした。
試合前からの番宣でも、いい打撃を打っていた戦闘竜でしたので、本人談らしくつっぱり、ぷちかましでのノックアウトを期待してました。
戦闘竜のセコンドは、なにかとゲンの悪い山本でした。
四股を踏んで、ものスゴイ期待感の中試合開始。
シルバの攻撃をかいくぐり、片足タックルを敢行する戦闘竜。
時間をかけて、手間取りながらもテイクダウンを取り、上を取ったのですが、身長差50センチ? の差は大きく、下からのシルバの打撃ばかりが届き、ほとんど戦闘竜の打撃は届いていませんでした。
辛かったのは、テイクダウンで体力を消耗したらしく、もうばてていた事。
なんとか、パスガードには成功したものの、サイドポジションを取ればシルバが戦闘竜の腕を下からひねり上げ、堪えはしたものの結局ギブアップ。
しかし、もっと対格差のなく、打ち合える相手となら、もっといい試合が戦闘竜はできるかもしれません。とにかく、いい体はしていました。○ジャイアント・シルバ(1ラウンド チキンウィング・アームロック)戦闘竜×
シウバと近藤の、武士道での対決の宣伝。
お互い入場して、なにかいっていたようですが、おなかがへったので売店で、安い方の弁当を購入。
トイレに人が相当並んでいました。
どうも、3、4試合目はトイレタイムになっていたみたいです。<第4試合>セーム・シュルト vs ガン・マックギー
この試合は、安めのおにぎり弁当を買いに行っていたのでVTRは見ていませんでした。
お互いデカいしマックギーがタフで上手なので、流石に判定になるかと思いきや、意外な展開に。
動きがにぶいのになんか、強いという不思議な印象のマックギーがなんとシュルトの打撃をかいくぐって、タックルでテイクダウン。
しかもパスガードまでして、マウントポジション。
なんとか、マウントは脱出するんですが、ガードポジションで下であるのは変わらないシュルト。
上から殴ろうとするんですが、下からの往復パンチを繰り出すシュルトの打撃が着実にヒットして、上にいながらも、ダメージを受けていたのはマックギー。鼻血で、顔面を赤く染めていました。
一度、シュルトがマックギーを蹴って突き放し、半端な体勢で両手をついたマックギーの顔面にスライディングキック。
はずれて、マックギーが再び上に。
ただ、焦っていたのか体勢が逆転され、腕ひしぎ十字固めでギブアップ。
お互いの予想もしなかった器用さに驚きましたね。○セーム・シュルト(1ラウンド 腕ひしぎ十字固め)ガン・マックギー×
<第5試合>
小川直也 vs ステファン・レコある意味、メインイベント。
試合前、一番盛り上がった試合でした。
レコが豪快にバンナをノックアウトするVTRに、オーチャンのマークが重なるVTR。
にらみ合いから観客大爆発。物凄い盛り上がりの中で、試合開始。
軽い打撃の交換の中で、突然小川のパンチでレコが倒れて、小川が覆いかぶさるともうそこは小川劇場。
パンチを繰り出しつつ、橋本戦を連想するようなサイド、マウントとなすすべもなくレコはグラウンドで組み付され、ゴツゴツ殴られます。
レコは焦って、胴に組み付くでもなくとにかく暴れますけど、小川びくともせず。
一度、なんとかレコが逃げるんですが、ねじ伏せられて顔面を踏みつけられると、マウントを取られ今度は磐石の形から、肩固めを決めて、報道されていた立ってからの関節技を出すまでもなくギブアップで勝利。
ある程度、我慢していたように見えましたが、すでに技に入られた瞬間にタップしていたようです。意外と堪え性がない選手なんだと、リプレイで思いました。
レコ、得意の打撃を出すまでもいたりませんでした。
試合後は、余裕しゃくしゃくで、小川がハッスルのプロモーションと、チケット販売所の説明までして帰っていきました。
小川、強しを印象づけた試合でした。幻想は消えませんでしたね。○小川直也(1ラウンド 肩固め)ステファン・レコ×
余興。安めの小さいお弁当で、それより大きいものは、普通のコンビニ弁当でありながら1000円という暴利の弁当でしたから、小腹が空いたので安いフランクフルトが、サンドイッチを買いに行こうと思ったら何もなく、お菓子を買おうと思ったら人が意外と並んでいて、手間取り、桜庭の入場をみそこねる。
もう引退か……と思わせる口ぶりでしたが、あと選手生命も15、20年と笑いをとって、次回大会への参戦を表明。<第6試合>
ミルコ・クロコップ vs ケビン・ランデルマン金魚と鮫の対決と考えていて、試合前の報道のミルコは一番悪い選択をしたとの記事を信じていませんでした。
入場も、デュランデュランのワイルドボーイでカッコよくミルコが入場していました。
試合は、左ハイ対策でガッチリガードを固めたランデルマンが組み付き、とタックルを狙う展開。
物凄い早いタックルを見せるのですが、早いミルコの対応に胴タックルに切り換えてコーナーに押し込む。
お互いにスゴイ力で、倒そうとするランデルマン。突き放そうとするミルコ。
ブレイクすると、ミルコがキックを出すかと思わすような瞬間にランデルマンが思い切り飛び込んで左フック。
カウンターでヒットしたミルコはそのまま倒れ、ガードをするものの激しいランデルマンのパウンドに力尽き、なんと大番狂わせの試合になりました。
大興奮のランデルマンは、マイクアピールでは、人類愛に触れるようなコメントを吐いて、元気よく退場。
対するミルコは、呆然としてなにが起こったか分かっていないようでした。
ミルコのファンらしいキレイな女性が泣いてました。
しかし、ランデルマン、エラかった!×ミルコ・クロコップ(1ラウンド レフェリーストップ)ケビン・ランデルマン○
さらに余興。
マーク・ハントのPRIDE次回大会参戦の発表。
ハントも来場して、ふた言み言喋っていきました。<第7試合>
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs 横井宏考VTRは特に印象なし。
打撃の攻防から、組み合うとノゲイラがテイクダウン。場内、ため息。
膝蹴り、パンチとじっくり攻めるノゲイラに、だめか……という雰囲気が立ち込めると、横井が脱出。
スタンドのパンチから横井が組み付くと、横井がノゲイラを豪快に払い腰でテイクダウン。会場大盛り上がり。
上を取ると、強くて評判のノゲイラの手に手首をつかまれつつも、ノゲイラをゴツゴツ殴りつけてまるで、ノゲイラをやぶったヒョードルのような展開。
ノゲイラも上手く、一瞬攻めあぐねた横井が立ち上がると、膝立ちのままノゲイラがタックルして上を奪取。
横井は更に凄味を見せて、すぐに上を取り返すと再びガツガツ殴りつけていきます。
が、隙を見つけたノゲイラはすぐさまフロントスリーパーで、横井を捕獲し、アッと思いましたが横井はすぐに抜きます。
しかし、ノゲイラは再びフロントスリーパーを決めて、また横井は抜きます。
9割り方攻め続けたものの決めきれずに、ラウンドが今興行初めて2回へもつれました。
そういえば、ラウンドガールもいたんだっけと、思いました。2ラウンド開始直後、横井が片足タックルすると、ノゲイラはタックルを切り、膝蹴り。
横井が体をひねると、そのまま締め上げ、ノゲイラが回転し、そのまま横井が仰向けにさせられると、まるでフロントスリーパー式の肩固めのような形になっていて、我慢しましたが横井無念のギプアップ。
試合後、横井は涙を流し、タオルで顔を隠すとノゲイラのコメントを背で聞いて、退場していきました。これまでの内容からして、横井が勝てるくらいの内容でした。
次回に、期待してます。
<第8試合>
エメリヤーエンコ・ヒョードル vs マーク・コールマン二つの王者の対決。
ランデルマンの大番狂わせについで、勝てるんじゃないかという雰囲気。
ヒョードルが、いつもどおり恐ろしい勢いのパンチを繰り出していきますが、コールマンがタックルでかいくぐってテイクダウン。
そのままコーナーにもつれ込むと、パンチを放って一気に攻勢を仕掛けます。
が、強い腰をみせるヒョードルが立ち上がり、コールマンの顔面に膝をかちあげますが、あたりは浅く、コールマンがヒョードルのバックに回ります。
スリーパーを狙いますが、阻まれて、結果脱出されてしまいます。
スタンドになりますが、コールマンが間を開けずにタックル。極めるのですが、ヒョードルがロープをもって、テイクダウンを拒否。
レフェリーに切られて、ヒョードルも結局テイクダウンをとられます。
ボディパンチから、顔面と得意のコースに入ったのですが、ノゲイラvsミルコばりにヒョードルは身を翻して、腕ひしぎ逆十字固めに。
セコンドについたゲンのいいいランデルマンの神通力も通じず。○エメリヤーエンコ・ヒョードル(1ラウンド 腕ひしぎ十字固め)マーク・コールマン×
大番狂わせもあり、膠着試合もなく4万人以上を動員したまさしく当たり興行。
興行後の選手が集合したときに、小川だけ遅れて登場しいいところを奪うと、正面ゲートにてハッスル3チケット購入者に対して、小川直也握手会の発表。
その会場を横目でみつつ、天笠さんの携帯などに次々と興奮して連絡し、帰路に付きました。
準決勝も、決勝もいっちゃおうかな(笑)。