2004.2.1 PRIDE 27
大阪城ホール大会観戦記 |
観衆:13366人
第一試合
<サバイバルマッチ>
○イゴール・ボブチャンチン vs ダン・ボビッシュ×想像以上に、ボビッシュのタックルとか動きが良くて、びっくりしましたね。
吉田も、160キロとは思えないと解説して、ボブチャンチンも警戒してなかなか打撃が思い切って打てず、ボビッシュに時間の大半を上に乗られたままラウンド終了。
なんとここで、ゴング後にロープを持って立ち上がったボビッシュは膝に手をあてて、がっくり肩を落として息をしていました。息を早くも切れたみたいです。
2ラウンドは、動きがとたんに悪くなったボビッシュの手をすり抜けて、キックとパンチを上手に使って攻めたてて、テイクダウンしたところで、ボブチャンチンがボビッシュのボディと顔にすごい勢いのパンチを打ち込んでたまらずボビッシュギブアップ。第二試合
<サバイバルマッチ>
○セルゲイ・ハリトーノフ vs LAジャイアント×ロシアントップチーム恐るべし。
最初に組み付くと、巨体に似合わぬ勢いでパンチを打ち込んでくるジャイアントでしたがハリトーノフが組み倒すと、立ち上がろうとするジャイアントをさらに組み倒し、サイドを取って、ストレートぎみのパウンドを連発して抵抗して手を伸ばしたジャイアントに腕ひしぎ逆十字固めでフィニッシュ。
ヒョードルのパウンドともまた違ったパウンドで、すごい強い選手がまた現れましたね。
しかし、当日まで、この試合がサバイバルマッチだと思いませんでした。第三試合
○ムリーロ・ニンジャ vs アレクサンダー大塚×勢いよく組み合って、膝を打ち合うと、なんとアレクの股間にジャストミート。
動けなくなり、一旦休憩して、第四試合後に状態が良ければ再開と放送。
第四試合後に、わざわざもったいつけたアナウンスとともに、聞き覚えのない曲で両者入場。
疲れのある顔で頑張るんですが、打撃で打ち倒され、ストンピングで踏みつけられるものの、逆転の足関節狙い。しかし、それもかわされ、肩固めでアレク無念のギブアップ。第四試合
○中村和裕 vs ドス・カラスJr×想像以上に中村のパンチが良くなってました。
ものすごい勢いで打っていくパンチをすり抜けて組み合いにいくものの、決め手をかくドスJr.。
試合中、二度、がっちりと腕ひしぎ逆十字固めが極めるのですが、ドスJr.が持ち上げて、振り回してはずすは、回転してはずすはで意地は見せつけますが、どうも攻めがありません。
ミルコに負けて、ドスJr.とヒーリングは打撃を以前より使うようになりましたが、ドスJr.はまだ打撃で攻めるほど習熟もしていないようで、結局終始攻め続けた中村が判定勝ち。第五試合
<サバイバルマッチ>
×マーク・ケアー vs 山本宣久○ケアーの勝利が見たかったんですが、まさかの敗戦。
しかも、山本にいいタックルを決めて、山本の体を浮き上がらせて、テイクダウン。ここでなぜかケアーの動きがとまり、体をいれかえた山本がパンチの連打でレフェリーストップ。これがすべてでした。
タックルの勢いで山本が受け止めたケアーの頭が固定されてマットを打ち、まるでDDTが決まったようで、そのままケアーは意識を失ったようです。
偶然の産物なのですが、ケアーの敗北は残念。なんとか、再戦でなくても、薬物から脱却した新しいケアーをみたいです。セミファイナル
<サバイバルマッチ>
○ヒース・ヒーリング vs ガン・マックギー×お互いに打撃を打ち合うものの、マッギーですか、正確に書くと(笑)。
マッギーの凄味が出てましたね。ヒーリングのフックで落とされたマウスピースを、普通に拾って、口にはめて再開。なんか、凄かったです。あんまりの普通さが。
いつも練習しているヒーリングの弟、ハンターだったっけは2メートル近くあるらしく、同じく2メートルのマッギーも慣れたものだと、解説者の人が言ってましたが、単にデカイだけじゃなくてマッギーは強かったです。
判定までもつれましたが、お互いに有効打はほとんどなくて、最初からカウンター狙いのマッギーに対して、攻め続けたものの顔を打たれてボコボコのヒーリングがなんとか2−1の判定勝利。
しかし、ジョシュらUFCのチャンピオンにしか負けてないというだけあって、マッギー強かったです。師匠? のリデルにそっくりのファイトスタイルでした。メインイベント
○ミルコ・クロコップ vs ロン・ウォーターマン×相性悪いと思っちゃいましたが、いきなりのタックルでミルコはテイクダウンを許し、ネックロック、ギロチン・チョークを延々と繰り返され、相当しんどそうでした。
間を開けると、手を取って得意のアームロックを狙うので、すわ、連敗かと思わされましたが、なんとか隙をついて、蹴って立ち上がると、姿勢を低くしタックルを狙うウォーターマンに無造作に左ハイ。無造作としか言いようのないような自然なキックでしたが頭頂部を見事にとらえ、倒れたウォーターマンにキック。
なんとか、ウォーターマンが手を伸ばし、ミルコを転がしてのっかろうとしますが、体の自由が効かないほどダメージを受けていて、動きが悪く乗る前に立ち上がられ、亀になったウォーターマンの頭にキックを連発。レフェリーストップで快勝でした。悪い試合もなくて、平均点の高い興行だと思いましたが、二週間後に異様に豪華な武士道があるのが、この興行のインパクトを下げましたね。
ドスJr.のねばりなんて、DEEPならもっといいように見られるのに、PRIDEならちょっとしょっぱく見えてしまう。
せっかく佐伯代表を身内にしたんだから、そこらへんも考えてほしかったですね。
注目度の低さの割にいい興行でした。
時間も4時間ほどで、ほんとに見に行くなら時間的には丁度いい感じですね。
とにかくケアーが残念。しかし、サバイバル勢は、新しい顔、懐かしい顔といい感じで揃いましたね、ミルコも、吉田も、ノゲイラも、ヒョードルもでるグランプリ、4月から8月までの期間で本戦を行うようですが、決勝とトーナメントのどっかは見たいですね。