2003.10.5 PRIDE武士道
さいたまスーパーアリーナ大会観戦記 |
観衆:12430人
PPV観戦です。
さいたまスーパーアリーナは、かなり客席がいじれるらしく、普段よりも座席数を減らし、通路を広く取っていた分だけお客さんがあまり多く入っていないように見えましたが、空席はほとんどなし。
あんなにゆったりしているんだったら、次回はいこうかなとか思いました。
<武士道挑戦試合>
第1試合 光岡エイジ VS クリス・ブレナンいきなり光岡がブレナンを持ち上げてテイクダウン。
凄い力を見せ付けて、つかみの第1試合でお客さんを沸かしていきます。
しかし、フロント・チョークを使ってきたブレナンを躱わすと、さらにブレナンが三角締め狙い。
光岡が、まったく相手にせずに突き放します。
猪木アリ状態に、自動的になりますが、血気あふれる光岡が飛び込んでいきます。
ブレナンも意外と落ち着いて、下からなんと腕十字。
光岡の腕が伸びきり、そこでブレナンがなぜか腕を放して、ガッツポーズ。
会場に?な空気が広がりますが、そこでとりあえずレフェリーが試合を止めました。
ブレナン側、光岡側の言い分、VTRの見返しで、事実がようやく把握できました。
腕が伸びきり、光岡が声を出しため、ブレナンが勘違いしたのが原因のようでした。
ただ、試合中に勘違いするような声を出すのはプロ選手としてはどうなんかな……。
しかし、とりあえず試合開始。
こういうとき、気合が切れて、試合の勢いの逆転が起こる可能性が多いんですけど、ブレナンはハートが強かったです。
タックルに来た光岡を掴みとめて、ブレナンがアームロック。光岡が回転するとさらにブレナンがさらに回転して、追いかけてアームロックを維持。光岡が回転、ブレナンがアームロックを外さず固定が続き、面白いシーンでした。ハイライトでしたね。
なんとか腕を外そうとした光岡ががんばってましたが、腕十字の体勢から池田がやってる首をまたいでやるアームロックでブレナンが勝利。
面白い第1試合でつかみがとれて良かったんじゃないでしょうか。この二人が名勝負数え唄やったら面白いなぁ(笑)。
×光岡映二(1R 4分31秒 キムラロック)クリス・ブレナン○
第2試合 ロドニー・ファベイラス VS ハリッド “ディ・ファウスト”
黒いファベイラスと白いファウストのわかりやすい両者。
打撃が得意なだけあって、細かい打撃が面白かったです。
ファベイラスの膝蹴りがファウストの腹を上手く捕らえていました。
それから、テイクダウンするとパンチを打ち込み、じっくり責めます。
しかし、ファウストが立ち上がるとスタンドの攻防。
ただ、寝技での展開を望むのかファベイラスがテイクダウン。
パンチをちょこちょこ。ファウストも下からポジションを微妙に入れ替えたり、して抵抗しますが、ファベイラスが上のまま。
2R。ファベイラスを寝かしたファウストが、上から果敢に打撃。
ただ踏み込めないのか、膠着。ファウストにイエローカード。
イエローが出たとたんに、人が変わったみたいにファウストがロープに押し込み、テイクダウン。
マウントをとると、どかどかパンチを繰り出して、一気にポイントを挽回にかかる。
後ろを向いてしまったファベイラスにスリーパーを繰り出すも、なんとかクリアされて、ファウストが再びマウントをとるとさらにマウント・パンチ。
そこでタイムアップ。
互角の展開から、最後の怒涛の攻めにポイントがファウストに。
×ロドニー・ファベイラス(2R 判定 0−3)ハリッド“ディ・ファウスト”○
第3試合 セルゲイ・ハリトーノフ VS ジェイソン信長セルゲイさん、なんかすごい経歴の持ち主みたいで、雰囲気もありましたし、体もでっかい。
信長の打撃をぬってのセルゲイのパンチに、信長の頭が音立てました。強烈な打撃。
テイクダウンさせたセルゲイがグラウンドを狙いますが、信長が嫌がって、なんとかスタンドへ。
しかし、技量に差が有るのか再びあっさりテイクダウンを奪われ、横四方に入りますと、マウント・ポジション。強烈なパンチが信長を捕らえると、あっさりと腕十字。
実力派のロシアントップチームから、再び新星登場。
○セルゲイ・ハリトーノフ(1R 2分25秒 腕ひしぎ逆十字固め)ジェイソン信長×<日本VSグレイシー 5対5マッチ>
いろいろなところでも言っていたみたいですが、ZERO−ONEの真撃を覚えてらっしゃる人がいるでしょうか。
あのオープニングに相当近いセットやVTRで、選手が全員紹介を受け、ならんでいました。
ただ、そのときは気づかずに、歯にものが挟まった感じでまったく気づきませんでした。
もう一回、見たいイベントです。
グローブをつけたロード・ウォリアーズの勇姿が懐かしく思い出されました。
先鋒第1試合 カーロス・ニュートン VS ヘンゾ・グレイシーカーロス・ニュートンが日本軍というのはちょっと、気になりました。
これだったら、ニュートンじゃなくても修斗やPRE−PRIDE勢からとって来れば良かったと思うんですが……。しかし、試合内容は大正解。かみ合ってました。
どちらも非常にナイスガイなんで、好感持ってます。
ニュートンが日本の日の丸を携えて入場。
どちらもさわやかに握手で開始。
スタンド打撃から攻めるニュートンをヘンゾがテイクダウン。
UWFで、回転体と呼ばれるグラウンドの展開がありましたが、それの角度を変えた回転体が見えました。
ガードでニュートンをさえぎるヘンゾから、するりとニュートンが横四方を奪い、パンチ攻撃。
回転して、上を取り返すと膝蹴り。
これがハイライトで、ヘンゾがニュートンの膝を掴んで、膝十字固め。ガッチリのびて、極まったかと思うと、ニュートンが空いた足でヘンゾの固めた腕を蹴り、脱出。あまりに素晴らしい十字と抜ける動きにほれぼれしてしまいました。
それからニュートンが上を奪い返すと、膝蹴り。亀になったヘンゾにさらにパンチ。亀から体勢を変えて、ヘンゾがニュートンの攻撃を見事にガード。グラウンドながら、素晴らしい動きでゴング。
2R。ニュートンがコーナーからテイクダウン。その動きの見事さに、おもわずセコンドの吉田がうまい! と一言。
ヘンゾが下からニュートンの足を取ろうと動きますが、ニュートンがそれをはじいて、猪木アリ状態。
しかし、スタンドへレフェリーが促して、スタンドになると、ニュートンの打撃がすぱんすぱんとヘンゾを捕らえ、ヘンゾがピンチ。
試合前、ニュートンがヘンゾをレジェンドとたたえただけあって、決めにくるニュートンに起死回生のフロント・チョーク。
締め上げて、なんとか逆転を狙いますが、疲れが見えて、口がひらいているヘンゾの力が一歩足りずに頭を抜かれ、その状態からスタンドへ。
膝蹴りなどを両者が交錯させますが、タイムアップ。
お互い、膝を突合せ、きちんと握手。グレイシー軍とかくくりをなくして、単純なシングルマッチとして試合が見たいと思わせるカードでした。
無駄に背負うものがない分だけ、ヘンゾとニュートンの最後の体力に差が出たような気がします。
最後はお決まりのかめはめ波。定着してきて、最後の波はお客さんも合唱してました。
○カーロス・ニュートン(2R 判定 2−1)ヘンゾ・グレイシー×
次鋒第2試合 三島☆ド根性ノ助 VS ハウフ・グレイシー1対0
中堅第3試合 中村和裕 VS ダニエル・グレイシー
ハウフ、恐いです。目をひん剥いて、三島をにらみつけてます。
ヘンゾも駆けつけ、軍団ぐるみでの応援。
対する三島は、相変わらずのメカゴジラの唄? で、トラと書かれたタイツに、トラのぬいぐるみのマスクと手袋と、マント。シュールな入場です。
ハウフの悪行超人みたいな顔と、三島の頬のこけた顔とのコントラストが凄い。
試合は三島とハウフがかみ合うグラウンドで非常に楽しめました。ハウフの膝十字を外し、ハーフガードに入って、パンチを落とすなど凄いグラウンド。
スタンドになると、三島も果敢にパンチをうちこみ、ハウフもカウンターパンチを放つなど、スタンドも観客に嬉しい展開。
三島が組み付き、テイクダウンするとハウフも対応して、スタンドに。ハウフのパンチ、三島のとび蹴り、が交錯して、ハウフがマウント・パンチから体を上げた三島のバックを取ると、チョークスリーパー。瞬間にゴング。
2R。スタンドでレスリング。
なんとか、倒した三島ですが、鼻から血を流し、Dr.チェック。
試合再開で、すさまじいファンタスティックな展開。
上に載った三島にハウフがアームロック。三島が回転すると、チキンウィングからストレートへアームロックを移行させ腕十字に。
おおお、ってところでなんとか三島がふんばって、耐えて、耐えて、耐えてしのいで、ハウフの上にあがりましたが、三島がダレダレ。
そこらで、試合終了。
ハウフと三島がいい試合を見せてくれましたが、最後はハウフが圧倒していました。
×三島☆ド根性ノ助(2R 判定 0−3)ハウフ・グレイシー○
1対1。
中村、運命で入場。ワルキューレの騎行で入場する藤原を意識してるのかしらん? と、プロレスファンの悪いこじつけが浮かぶ。
vs杉浦で中途半端なイメージがあるダニエル。
前の試合をしていたハウフが早くもセコンドに。
試合は、中村のクロールフックというらしい、頭を下げて打つロシアンフックっぽいパンチで突っ込んで行きます。
しかし、ダニエルが上を取ってグラウンド。しかし、スイープされて殴られます。
どんどん、殴る中村。いい選手が出てきたと後々に期待。
スタンドになると、つっこむ中村にダニエルが打撃で応戦。しかし、やはり杉浦にパンチで倒されるだけあって、ダニエルは打撃が中途半端。
2R。打ち合いますが、中途半端にガンガンフック一辺倒でくる奴を止められるはずなく中村が優勢。
しかし、お互いシンドイ感じ。
中村は打撃に疲れ、ダニエルは圧力とパンチで体力を消耗して、スタミナ切れの様相。
イエローカードが両方に。
そのまま終わりますが、中村の未来に期待してます。
試合後、マイクもなく帰るのかと思いきや、大きな体に似合わずするりとロープをくぐって、名倉と握手。吉田道場と名倉は仲が宜しい(笑)。
しかし、全体的に見ると、判定的には微妙でした。
グレイシー軍は不満があったようです。
○中村和裕(2R 判定 3−0)ダニエル・グレイシー×
副将第4試合 高瀬大樹 VS ホドリゴ・グレイシー2対1。でグレイシー軍が不利。
お楽しみの試合。
なんだかんだと高瀬を挑発するコメントをはくホドリゴの締めの一言は、とにかく日本のアニメは最高ってことさ(笑)。
ダニエルが早くもセコンドに。
グレイシー戦隊チェンジマンとVTRで言われてましたが、自称・チェンジドラゴンホドリゴは大好きなので、今回もチェンジマンかと思いきやなんとかかったのは、キン肉マン。
現れるのは、ロビンマスク! 正直、NOAHに現れたロビンよりも覆面の出来は良かったです(笑)。
高瀬は嫌いなので、どうでも良かったです。VTRでも相手をなめたような発言をしていましたが、どうやら本当になめていたようです。
試合は、スタンドからテイクダウンをホドリゴが取り、高瀬はしたから執拗に三角狙い。
スタンドになると、再びホドリゴが寝かせて、殴る、殴る。最近のスタイルっぽい感じ。
腹やら、頭やらにパンチをもらいますが、ホドリゴの後頭部に右足をかけ、三角を匂わせますがキチッと対策を練ったのか、まさしくヒョードルvsノゲイラを髣髴とさせる状態で、三角をクリアしては殴る状態。
2Rになると、スタンドでホドリゴのパンチが高瀬の鼻を切って、けっこうな出血。横に一センチくらい切れてました。。
それからスタンドレスリングで、なんとホドリゴの必殺・フロント・チョークが炸裂。しかし、高瀬が頭を抜いて、上になりますが、動きが足りず、イエローカードが両者に。
頭を両者押させて、膝蹴り合戦。
ホドリゴの膝があたり、パンチを喰らって高瀬ピンチ。
しかし、また組み付いて膝蹴り合戦再び。
そのまま終わり。
ホドリゴが勝って、無敗対決はホドリゴが制す。
次のホドリゴの入場が楽しみ。
×高瀬大樹(2R 判定 0−3)ホドリゴ・グレイシー○
大将第5試合 浜中和宏 VS ハイアン・グレイシー
2対2のタイ。
大将戦にもつれました。
3・7でハイアンかなとか思いました。
セコンドには、試合が終わった軍団員がついに全員そろって、観戦しています。
浜中、気士團で入場。学ラングラサンでカッコよかった。高田道場の選手は、装飾に凝らずにカッコいい入場の高田と違って、装飾にこだわってるのが気になりました。桜庭も、マスクくらいでいいんじゃないかと思います。
ハイアンはホドリゴが使っていたロビンマスクを再使用。小柳ゆきじゃなかったです。
試合は、異常なほどハイアンが冷静。あ、こりゃ勝ったなと思いました。
しかもテイクダウンはハイアンから。浜中がふりほどいて立ち上がってかんぬきをしかけ、ダウンを狙いましたが、そのまま倒され、自動的にマウントに。するりと浜中のバックに周り、ガッチリと腰に足を回し、浜中の左手を掴んだハイアンがじっくりと責める展開。
高田が、のっかりすぎたら前に倒せばいいんですよ、浜中も分かってます、といいつつ、浜中が一切動かず、レフェリーがイエローカードを提示して、ハイアンにブレイクを要請しますが、勘違いしたのか、ポジションを替えたくないのか抵抗しますが、なんとかブレイク。
再開した最初の接触でパンチが浜中の顔面をそうように放たれ、なぜか浜中が倒れて、そこを狙い済ましてハイアンが強烈な顔面サッカーボールキックを二発、重ねてストンピングを放ってレフェリーストップ。
スローVTRで見ると、踏み込んでパンチがかすった浜中が膝を抑えて自ら倒れるのが映り、どうやら膝を痛めたようでした。
試合後は軍団勢ぞろいで大喜び。エリオさん、ホイスも表情を崩しています。
キン肉マン2世のマンガを持ったホドリゴとハイアンが、ハイタッチ。カメラマンに、キン肉マンのコミックを見せ付けています。
その後、エリオがマイクを持ち、この試合で勝ったのはグレイシーではなく、日本だと思っています。どっちが勝ちではなく、引き分けです。私たちは日本が大好きです。グレイシーを悪者にしないでください。それではみなさん、応援してくださってありがとうございましたという感じのマイクアピール。正直、現在のグレイシーにヒール的感情を持っている人は少ないし、自分は今では数少ない雰囲気を作れる人たちだと思っているので、かつての英雄たちに対する感情みたいなのを持っています。
とりあえず、グレイシーが勝ってよかった。
新しいグレイシーが出てきているし、ドンドン、これからも武士道でいい試合を魅せて欲しいと思います。
×浜中和宏(2R 7分37秒 KO)ハイアン・グレイシー○
休憩
第6試合 小路晃 VS マウリシオ・ショーグン休憩明け。ファンの小路の試合。今回も、小路の絶叫が響き渡るのか。
高田劇場。
これはぜひ、生で見たい試合でしたが小路の前2試合は相当な強豪に打ち勝ってきた実力以上の相手への勝利から来る損というのか、以前からなんですがいかにもしんどいカードでした。
vsグレイシー軍団に対する日本軍に参加して欲しかったんですが、これも脅威の逆転勝利に期待して観戦。
試合は、一方的な状態でした。
キックはもとよりパンチも体格、リーチで圧倒的に勝るマウリシオが圧倒。
しかし、テイクダウンは小路から。ハーフマウントの展開で思わず声がでるほどのスピードで膝十字! やった! と言ってしまいましたがマウリシオ脱出。
スタンドで打ち負けつつ再び倒す小路。またもスタンドでパンチをぼかすか喰らいながら、再びテイクダウン。もう涙が出そうになるほどの小路の活躍。
もう一度スタンドになり、がんばれ、がんばれと思っていましたが、右フックが見事に小路の顔面を捕らえ、さらに倒れた小路の顔面にストンピング。
シュートボクセアカデミーらしい勝ち方で勝利。
しかし、もっと小路のカードは考えてあげられないのか……。
できれば、もっと体格的に差がなく、体格というハンデがない試合で小路の戦いをみせてもらいたいなぁ。
×小路晃(1R 3分47秒 KO)マウリシオ・ショーグン○
高田の呼びかけで、シウバ・吉田がリングに上がり、男の中の男を決めようや! と芝居ッけたっぷりに高田絶叫。
高田はもう試合しなくて良いのだから、ぜひトレーニング・モンタージュで入場してマイクを使って欲しかった。
高田は入場だけで銭が取れるくらいかっこいいんだから。
第7試合 エメリヤーエンコ・アレキサンダー VS アスエリオ・シウバヒョードルの弟だというので、期待してみてました。
体もでかく、上半身を覆う刺青がなんか強い感じでどんな試合をするんだろうと、いう感じを受けて、試合開始。
試合はとにかく、パンチからアレキサンダーが上をキープ、もしくはたってのレスリングも体格差から来るパワーでぐいぐい押し込んで、倒す。
安心できるんですが、逆に安定しすぎてつまらない試合で、これまでの試合の状態からすると、お客さんからのブーイングも仕方ないかな、という感じでした。
2ラウンド目。このままだったら、あっさり判定でアレキサンダーという感じでしたが、なんとかアスエリオがグラウンドで後ろに回って、チョークを狙いました。
おお、逆転かな、とか思いましたが、なんとかアレキサンダーが脱出すると、あとはじっくりじっくり攻める形でタイムアップ。
ブーイングがありましたが、アスエリオをここまで圧倒する形で勝ちましたし、パンチも良かった。
ある程度、緊張してたと思うので、こなれてきたらえらいことになるんじゃないかと思いました。
○エメリヤーエンコ・アレキサンダー(3R 判定 2−1)アスエリオ・シウバ×
第8試合 ミルコ・クロコップ VS ドス・カラスJr.興味を一番ひかれた試合でした。
スカイハイと覆面と意外性。
これまでミルコが試合したなかでも、特に寝技というかグラウンドをアマチュアからしてきた選手だと思ったので、謙吾戦のフロント・スープレックスを期待してました。
入場から、仮面貴族だのスカイハイだのオーバーマスクだのでとにかく興奮しました。
しかし、ミルコの入場のときの実況には驚きました。当日来日、翌日帰国という強行スケジュールであ、勝てるんじゃないって感じました。
レフェリーがルールを確認しているときも、体格がとにかく大きいことももしや……という気持ちを高めてくれました。
ゴング直後から、ミルコの周囲をドスジュニアが軽々としたステップで回って、ちょこちょこと両者の打撃が当たると、注目の接触。
両脇を挿す、もろ差しというんですか? ああいう体勢を狙って組み付きました。
ヒーリング戦では一瞬で突き放しましたが、すこしミルコが手こずって突き放し期待も高まりました、もう一回なんとかやってほしかったんですが……。。
また周囲を回転しますが、ミルコがうまくプレッシャーをかけたのかドスジュニアのステップが止まって、徐々にコーナーに押しやられました。
すると、ミルコの左足がぐんと伸びると、ドスジュニアが身を下げようとしますが、それと同時くらいにハイキックが頭頂部をかすめ、セカンドロープに腰を下ろすような形で倒れ、そのままゆっくり座り込んで、止まりました。
○ミルコ・クロコップ(1R 0分46秒 左ハイキック→KO)ドス・カラスジュニア×
総括。
軽量級の選手が多かっただけに、派手な攻防が多くDEEPの豪華版という感じで楽しめました。
あと、記憶に残ったのは膝十字固めとクロールフック。
ほとんどの試合で見られた試合は膝十字固めと、頭を下げて頭より高い軌道のパンチが大変よく見られました。
とりあえず、そんな感じだったんですが、物凄い名勝負がないかわりに、平均点が高い試合で、通常のPRIDEによくある地雷のような興行に比べたら意外と盛り上がる楽しいイベントで、総合格闘技入門編にはお勧めのイベントになるような気がします。DEEPや修斗だと多少知識が必要ですけど、メジャーな人たちも多いですから、けっこういいイベントになるかもなぁ、という感触ありましたね。
次は、見に行きますよ!