2004年11月7日
大阪プロレス 後楽園ホール大会観戦記

投稿者:暇暇人さん

観衆:???人


 

大阪プロレス後楽園大会、行ってまいりました。
何度書いても拙い感想ですが、雰囲気をつかんでいただければなにより。

エレベーター上がってすぐ、関係者用?券売所にデルフィン夫人。
くりっとした瞳は今も健在。素敵でした。

入場してすぐのロビースペースは正規軍、岸和田愚連隊と別れてグッズ販売。
正規軍:スペル・デルフィン選手、ガンマ選手、デンセンマン選手、ツバサ選手、
ミラクルマン選手、ペロ選手&ペッキー、食いしん坊仮面選手、
ビリーケン・キッド選手、白鳥智香子嬢。
岸和田愚連隊:ゴア選手、カルト選手、ブラックバッファロー選手。
パンフレットを購入。恥ずかしがり屋のためサインは書いてもらいませんでした。

席は9割の入り。満員と言うにはちょっと微妙かな?

開会式
選手入場:中央マイクで一言挨拶付き。
内田祥一選手(ファミ通Tシャツのミ)→的場真人選手→
トルトゥガー選手(ファミ通Tシャツのァ)「変身が解けてしまったので今はこの姿ですが
後ほど変身してリングに立ちます」→ミラクルマン選手「このあと第一試合で
すぐ変身しないといけないので大変です」→ガンマ選手「この後出る
ジョーとは一切関係有りません!」→村浜武洋選手→
タイガースマスク選手(ファミ通Tシャツのフ)→
ビリーケン・キッド選手(ファミ通Tシャツの通)→風香選手→中西百重選手→
デルフィン軍(スペル・デルフィン選手、ペロ選手&ペッキー嬢「いつもはヒロインは
一人なのに今日は3人いるのでめだたない」)→えべっさん選手
ファミ通Tシャツ軍団が背中に一文字ずつ入ったファミ通の文字を並んでつくるなか、
コメント、Tシャツ4枚を投げ入れ終了

全4回くらいになりそうですが、お付き合いください。


・第一試合 ×内田祥一vs兜王ビートル○

内田選手は今日が3戦目との事。入場曲はなし。
身体の見た目は前面は良い感じですが、背中にもう一回り筋肉をつけて欲しいです。
ビートル選手はチョップとキックで試合を組み立てます。投げ技はボディースラムも含めほとんどなし。
ヘッドロックに捕らえても簡単にロープに振られなかったり、可愛がり以前のお勉強マッチ
といったところでしょうか。
一つ気になったのが内田選手、簡単に倒れてしまうのは仕方がないとはいえ、その際に見た目分かるほど
気合も抜けてしまう事。
立ちあがる際に必ず気合入れに声を出しますが、それが段々空々しく聞こえてしまいました。
新人とは言えプロなんですし、今は技術以前に気合、根性。
歯を食いしばる姿を我々に飽きるほど見せて下さい。
フィニッシュはフィッシャーマンスープレックスの足をホールドしたまま片エビ→
STF→裏STFでギブアップ。
最後内田選手が一人で立った後、ビートル選手が内田選手の手を挙げて拍手を貰わせていましたが、
それはちょっと甘やかし過ぎじゃないでしょうか。
ビートル選手、関東初上陸が第一試合とはちょっと割りを食った感じでした。

・第二試合 
×ブラックバッファロー ユタカ組vsビューティフル・ジョー 的場真人組○

ビューティフルジョー、ノリノリです。
ムーブの終わりに見得を切ったり、相手の反則に必要以上の大きな声でレフリーにアピールしたり、
岸和田組がツープラトン前にコーナーで待機しているジョーをエプロン下へ落とす度にぶつかったお客さんに
侘びをいれ、笑顔でシェイクハンド。
リングの中にいても外にいても視線一人占めでした。
頭部は最初ヘルメットだったんですが、途中ではがされそうになると自ら手をかけ・・・
外すと下にはマスク。オーバーマスクならぬオーバーメットでした。
このオーバーメットが試合中大活躍。
途中的場選手がユタカ選手に足四の字に捕まるんですが、拍手を要請したジョー。
的場選手が傍まで来ると、オーバーメットを的場選手に装着。
するとリング上の選手がピタっと動きを止め、天の声(リングアナ)が。
「説明しよう。ヘルメットを装着した的場真人はビューティフルパワーを吸収、
ビューティフル的場となるのだ!!」
場内大爆笑!!
これで終わるかと思いきやオーバーメットの活躍はさらに続き、ジョーがブラックバッファロー選手の
動きを止めると的場選手がオーバーメットをトス。オーバーメットを受け取るや
「ビューティフルボンバー!」
叫ぶと同時にメットで殴打。
最後はツームストンパイルドライバーの体制からリバースのパワーボム、
「フラッシュバック」で3カウント。

当然付いてくるのが悪役の遠吠え。というわけでブラックバッファロー選手のマイク、
「今日のところは引き下がってやるけどなぁ、次回、戦う事があれば岸和田一のビューティー、
このユタカとビューティフル決定戦、シングルだ!」

え、まさかとは思いますが、続くの?!

締めはヒーローのマイク、
「ユタカなんか俺が出るまでもない。ここにいるビューティフル的場(いつの間にオーバーメット着用)が
やってやるよ!
なお帰りに12月発売予定のビューティフルジョー2体験版をわずかですが配布しますのでぜひ受け取ってください」
そして決めポーズ。ヒーローは最後までカッコ良かったです。

 

第三試合 ×中嶋勝彦vs村浜武洋○
中嶋選手、初めて見ましたが体つきは既に一人前。しかも村浜選手より大きかったです。
これにはちょっとビックリ。
ローキックで牽制しあう立ちあがり。
テイクダウンされ、バックや上を簡単に取らせてもその先を何もさせない村浜選手。
ブレイク後のリスタートではバックを取らせても、テイクダウンも許さずに前転から膝十字。
このまま可愛がりの試合になるかと思いきや、中嶋選手ふんばり見せ場をちらほら。
R-15が側頭部を掠めるようにヒット、ダウンを奪ったり、じっくりと腰を落とし
健介さながらのボストンクラブ。
村浜選手の左右のハイをくらいながらも、ロープに飛んだ村浜選手へのカウンターのハイキック、
ダブルダウンなど、絶賛される中嶋選手の資質を見せつけられました。
最後は村浜選手のハイキックから垂直落下気味のブレーンバスターで決着。
この試合、キックを打ち合った両選手ですが、中嶋選手のローキック、ミドルキックを全て受け切り、
ハイキック以外の蹴りではダウンをしなかった村浜選手に蹴りを主体とする同系統の先輩レスラー
としての意地を感じました。

休憩時間

第四試合 ○MA-G-MA 大王QUALLT ゴア組VSビリーケン・キッド タイガースマスク ペロ組×
よそ行きの試合の多い後楽園大会で1試合だけ組まれる現在進行形の大阪プロレスの
最前線を見る試合です。
入場時、タイガースマスク選手の佇まいが非常に落ちついている事に気づき、
自信がつくとこうも雰囲気が変わるんだなぁ、と思ったり。
ビリーケンキッド選手にいたってはトップ選手のオーラをじわりと発散させつつある感じがして
非常に頼もしい。
天王山で活躍し最前線に踊り出たペロ選手も前回大会よりも一回り大きくなり、頼もしげです。
対して岸和田愚連隊。
何と言ってもMA-G-MA選手。もともと他を圧倒するオーラを発散させてましたが、
頼もしくなったトラビリーに対してもまだ一人で圧倒できるだけのオーラを発散。
ただ一言、格が違う!!

岸和田愚連隊の奇襲で試合開始。
リング内に残ったのはマグマ選手とペロ選手。タックルを打ち合いますが、
ペロ選手が当たり負けしないどころか、マグマ選手からダウンを奪ってしまいます。
これでペースを握った正規軍。しばらくリング内の戦いが続いてましたが、
岸和田愚連隊も場外戦を仕掛けてペースチェンジ。
一気にペースを握るとリング上でマグマ選手のその場飛びムーンサルト、
大阪名物グリグリ(コブラツイストの中に相手の腰にこぶしをグリグリ押しつける)
グリグリの最中にコーナーで痛がるしぐさをするゴアがちょっと可愛かった。
マグマ選手、身体が引き締まり、さらに力強さが増したような気が・・・。
カルト選手がペロ選手に筋肉バスターからペディグリー
ゴア選手がタイガースマスク選手に体固めからのアンクルホールド
ペロ選手がカルト選手とエルボー合戦の末、ジャーマン
ビリーケン・キッド選手がゴア選手にWA4からファイヤーバードスプラッシュ
などなど、それは正に怒涛の勢いで選手がそれぞれの見せ場を作りますが、
止めを刺したのはやはりこの人、マグマ選手。
説得力充分のラストライドで熱戦に終止符です。
そしてこのラストライド、あまりの叩き付けにリング下の板がずれて浮き上がってしまうと言うハプニングまで起こしてしまいました。
恐るべし・・・。

一人リングに残ったゴア選手がマイクで・・・。

長々と申し訳ありませんが次で最後になります。
ゴア選手のマイクと第五試合。若干の感想の予定です。

マイクを握ったゴア選手が呼び出した相手は、みちのくプロレスの湯浅選手。
タッグでの共闘を呼びかけます。
湯浅選手は共闘には賛成したものの、条件として今までチャンスを貰いながらも活かせず終いだった
自身が生まれ変わるためにゴア選手との一騎打ちを要求。
ゴア選手、これを受諾し12・3みちのくプロレス後楽園大会にゴア参戦決定!
みちのくと大阪の本格的な雪解けになるのでしょうか。

サスケ、入らない事言って水を差さないでくれよ・・・と願わずにいられない。

第五試合 
×風香 くいしんぼう仮面 スペル・デルフィン組vs中西百重 デンセンマン えべっさん組○

アストレスの風香選手と引退間近の中西百重選手を初めて見るので非常に楽しみ。
まずは風香選手の入場。ボンボンは無しでしたがちゃんと踊ってくれました。
ずば抜けて可愛い、と言う感じではないですが華のある感じ。
デルフィン選手入場後、くいしんぼう仮面選手入場。お菓子のリングで顔がすっかり見えなくなるおなじみの風景に約6分の時間をかけて入場。
対してえべっさん。こちらもおよそ8分かけての入場。私もはじめてお賽銭を入れてきました。
試合開始とともにお待ちかねのネタの応酬。
くいえべ松井コールから始まって、ロックアップと見せかけてのじゃんけん、
腕パッチン、でこピンのやり返し、やる気のないスロームーブ。
堰を切ったかのような爆笑がひたすら場内を包みます。
そして神様のセクハラ劇場
風香選手が中西選手にフィッシャーマンスープレックスを決めれば、わざわざお尻に触りながらの
セクハラカット。
風香選手と一対一になれば押し倒し、選手全員にストンピングをくらい、味方の中西選手に説教。
されるや押し倒し、セコンドを含めた全員にストンピングをくらう始末。
デルフィン選手とくいしんぼう仮面選手の白刃取り失敗ネタ。
風香選手を起点にした数珠繋ぎ首四の字にはえべっさんのセクハラ劇場第二幕。
最後の一人なのにわざわざ風香選手にヤラレに行き一言、
「しあわせ〜!」
社長との賃上げ闘争は今回は冬ボーナス闘争として復活。
さまざまネタをやり尽くし、最後はえべっさんのシャイニングやくざキックから、モモラッチ。
今回も笑いつくしました。

中西選手は本当に凄い。才気煥発とはまさにこの人のための言葉じゃないか、と思うくらい。
これだけの才能が引退してしまうと言うのは非常にもったいないですが、首の怪我がありますからね。
引退試合まで無事乗りきってもらいたいです。
風香選手は逆に、申し訳ないけどまだまだ勉強中なんだな。と言う感じでした。
経験値が少ないのか一人で空回りしてしまってました。
アストレスのプロレスがどれくらいのものか分からないですが、これからの選手ですから、
ぜひ頑張って欲しいです。

最後はえべっさんのマイクで締め。
次回東京興行は4月予定。中西百重引退興行にえべっさん参戦決定(社長談:ノーギャラで)
が発表されました。

個人的には1年ぶりの大阪プロレス、東京大会観戦でしたが今回もしっかり試合で
魅了させていただきました。
第四、第五試合の充実もそうですが、今回は第二試合と言う隠し玉が大当たり。
非常にトータルの満足度も高かったです。
1年前は的場選手がデビューして数ヶ月だったと思いますが、今回も内田選手と言う新人がデビュー。
年に一人でも新人がちゃんとデビューするってのは団体としての見えない部分の形が整っている事の証明だと思います。
2月の府立第一体育館大会、無事成功して欲しいです。