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ノア 2005年7月10日(日)
KBS京都ホール大会観戦記 |
投稿者:天笠さん
観衆:1500人
全八戦の短期シリーズですが、観戦記。
客入りを気にしだすとオタクのはじまりだそうですが、地方興行もあって前の席の入りはなんかいまいち。カードもちょっと微妙で、王者欠場がちょっと影響したのかね。
個人的に来日直後から大好きなバイソンがいないのがちょっと辛かった。学生の頃は授業の後によく立見したものの、今では頻繁にいけなくなった分ボーナスという強い味方があるので、迷わず前の方をチョイス。でもこの客入りなら後ろでも良かったか。
客層は例によってお水の姉ちゃんかその筋っぽいお方が最前列を独占してるものの、ガキ+その親御さんグループがやたら多いのが目新しい。
これがムシキング効果なんだろうか。デビューすらしてないというのに。1:井上&川畑 VS 百田&永源
一年弱も行ってないと、前に座るときはスポーツ紙必須という基本事項すら忘れるらしい。唾直撃。
百田と永源が組んでると恒例のロープワークネタがないのでなんか寂しい気がする。評価3
2:SUWA VS 潮崎
ゴーはともかくシオと呼ぶな。
技と技のつなぎがなんかもっさりしてるような気がしないでもないけど、あとの試合に比べたら全然マシでした。ジュニア相手だから金星?と思ったけど、そうそう簡単に勝ち星もらえないのは鼓太郎で実証済み。あのKENTAですら、何度高岩に叩き潰されたか。評価3
3:モデスト&モーガン VS 金丸&ロウ・キー
なんか自分が見る時ってモデストの勝率が異常に高い気がする。それも決まったあとに、「あ〜あ」って落胆の声があがるようなカード。
キーが延々足を攻められた挙句、リアリティチェックであっさりピンという悲しい結末。ジュニア二人に見せ場はほとんどなし。ZERO−ONE参戦時に全国のプオタの度肝を抜いたロウ・キーが、場末で負け役に甘んじてるのはどうも納得がいかん。評価2
4:田上&森嶋&鈴木 VS ヨネ&佐野&KENTA
ヨネって佐野より格上なんだ……。
森嶋がケツ攻撃を多用しているのは、吉江さん路線に絞ったからに違いない。太った割に軽快に動いてたし。
とはいえ、6人ともなんか技を抑え気味だったのは気のせい? 大技らしい大技は、序盤のスクラップバスターと最後の筋肉バスターぐらいで、あとは主にヨネと森嶋がどつきあってたような。評価:2
5:三沢&小川&スリンガー VS スコーピオ&スタイナー&マルビン
スタイナーうるせw
三沢さんが珍しく普段の倍ぐらい動いてたけど、マルビンぼこぼこが確定してる状態で動かれても全然嬉しくないぞ。客が退くぐらい徹底的にやるならまだしも、単純に社長チームの攻め時間が延々と続くだけの展開はいただけん。
しかも、ようやくタッチしたスコピに無敵時間が1秒すらないのはどういうこった。 スリンガーが空気を読みながらマルビンの反撃を演出してくれたことだけが救い。
到底盛り上がってるとは言えない会場が氷点下に落ち込むぶっちぎりのワースト。評価1
6:秋山&橋 VS 斉藤&杉浦鈴木&丸藤がステンドグラスの前に陣取って野次を飛ばす。途中でどっか行っちゃったけど、その後も小橋や多聞がかわるがわる姿を見せる。橋がどれだけ頑張るか、他の選手も気になるようで。
橋の立場で教育マッチになっちゃうのは如何なものかと思うんですが、あれが今の橋の色だと捉えると今日は十分及第点だと思う。秋山が多聞を弄り倒したストーリーを思い出す。
秋山は極力橋に受けさせるようなスタンスで、DAも、「おいチャンピオン! 俺たちが勝ったら挑戦権よこせ!」みたいなこと言ってにもかかわらず、幾度も「もっと来い!」「もっと打ってみろ!」と檄を飛ばしていた。
ここまでお膳立て整えてもらって、頑張れなかったら嘘だ。圧倒的DA優勢ながら、他の三人と客の叱咤激励で反撃にうつる橋に例のアクシデント。場外転落から洒落にならない角度で鉄柵に叩きつけられて大流血。ここ数年のリング禍を誰もが思い出したはず。
西永が「救急車!」と叫び、秋山は突然の猛攻。この流れは、同じKBSホールで丸藤が足を負傷したときの空気に近い。大技の連発で杉浦を追い込む中、頭頂部からだらだら血を噴出させて、斉藤のカットに入る橋。鉄柵の外はヤンヤの大喝采ですが、鉄柵の中は顔面蒼白です。
とっとと試合を終わらせるためにリストクラッチを投入した秋山ですが、試合後にマイクを掴む橋(笑)。しかも何を言ってるか聞き取れず。
秋山:「さっさと来い(゚Д゚)ゴルァ!」
きっと救急車の中で怒られたんだろうなあ。実際、今日の橋は客にも強い印象を残したようで。
「これがプロレスかー。初めて見たけど面白いな」
「あんな血ィ出して、どうなるかと思ってたわ」
「橋って子、これから応援するわ」
などという声が帰るときにはちらほら聞こえました。個人的には、判官贔屓以上の強さは正直感じられなかったのですけれども、一見さんに伝わる頑張りは認めるべきだろう。
とりあえず、あの怪我がタダの流血で終わることを祈ります。評価4
7:鈴木みのる&丸藤&池田 VS 小橋&本田&菊池橋の試合はアクシデントが良いように働いたので、今日のベストバウト。
相変わらず、唐マヨは客ののせるのが巧過ぎる。試合中に出す声の通りが良いのは大きい武器ですし、小橋や多聞みたいな弄り甲斐のある選手が相手なのも良いように作用した。
参戦に否定的な意見も多く見ますが、小橋がむきになる選手ってそうそういませんし、絡んでるのは文句なしに面白いです。シビアさの中にもコメディもあるし、予想のつかない意外性もある。
鈴木みのるがいつまで出てくれるか不明ですが、次は願わくばノーフィアーで。鈴木&丸藤が散々バーニングを弄り、それにバーニングが応える。のっちゃった多聞の掟破りの筋肉バスターがハイライトでしょうか。
捕まり続けた菊池をスリーパー→不知火の連携で沈めたタッグ王者に凱歌でしたが、コメディタッチが適度に混ざっているNAOHスタイルといった塩梅は新鮮でした。いや、面白かった。
こういう試合だと、前の席をとっても後悔しないですむ。
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