ノア 2005年7月7日(木)
ハイブ長岡
大会観戦記


投稿者:彼方さん

観衆:2200人


所用で少し遅れ、ハイブ長岡についたのは既に試合開始後の19:00前。
自分はJR長岡駅からタクシーで行きましたが、15分くらいはかかったと思います。後で帰るときにわかりましたが、殆どの人は車で来てた様子。さすが車社会の新潟と言うか、公共交通機関で来る様な立地では無かったです。
ハイブ長岡は本来の名称は長岡産業交流会館といい、体育館ではありません。そのせいか入口にはほとんど告知らしい告知がありませんでしたが、試合は入ってすぐ正面のホールでやってましたので迷うことはありませんでした。まだ出来てそれほど年数が経っていないのか、結構綺麗なところでしたね。

遅刻したので第1・第2試合は見てません。第2試合のマルビンと百田の試合はちょっと見たかったかも。


会場内は8列分だけ椅子がありました。自分は7列目で見てましたが、よく見えて良かったです。
席は8〜9割がた埋まっていて立ち見も結構いたので、「満員」発表はしても許せるかなという感じでした。観客数発表2200人は、毎度のごとく大嘘ですけどね(苦笑)

<第3試合>田上・佐野 VS スコーピオ・潮崎
というわけで見たのはこの第3試合から。スコーピオと潮崎という珍しい組み合わせでしたが、スコーピオがよく潮崎を引っ張っていたと思います。
潮崎は溌剌としてていいですね。技も綺麗に決まるし華もある。確か佐野にコーナーからの背面跳びからバック宙キックなんてやってましたが、今のキャリアでこういう技をやるのはNOAHならではだよなあと思います。
当たりの強さの印象なんかはまだまだですが、これからでしょう。楽しみですね。
試合は田上・佐野がいつも通りの試合運びで進め、最後は佐野がパワーボムからノーザンライトボムで潮崎から3カウント。

この後休憩に入ったんですが、スコーピオは休む間もなくのあのあ売店に入りサイン会。タイツ姿のままでも笑顔でファンサービスに応じるスコーピオはさすが。ちなみに写真を撮ろうとしたファンには日本語で「ゴメンナサイ」と謝ってそれを制していました。
しかしNOAHっていつも第3試合の後くらいで休憩取りますよね。これってタイミング的に早すぎると思いませんか?

<第4試合>ヨネ・菊地 VS 彰俊・スタイナー
スタイナーがやかましい(苦笑)。他の3人も決して寡黙なタイプじゃないんですが、リックはひときわ声が大きい。ある意味賑やかな試合になりました。
試合は菊地が彰俊とリックに捕まって、タッチしたらヨネが暴れて、という感じの展開。ヨネは彰俊やリックみたいな正面から行くタイプが相手だと、いい動きしますね。彰俊とエルボーの打ち合いをこれでもかと続け、最後はハイキックでなぎ倒したあたりが自分は一番印象に残りました。
最後は彰俊がデスパニッシュで菊地を仕留めて終了。試合後はリックと2人でポーズを取ってマスコミの写真撮影に応じていました。この組み合わせも悪くないかもしれません。

<第5試合>金丸・杉浦・SUWA VS KENTA・鼓太郎・ロウキー
中盤の第5試合ではありますが、かなりの好カード。加えて金丸とKENTAのタイトル戦の前哨戦の意味合いもあります。
役者が揃っているだけあって、皆入場の時から雰囲気が出てます。中でもKENTAと金丸はやっぱり違いますね。リングに佇むKENTAはやっぱり「闘う男前」だと思うし、金丸はいつの間にか貫禄が出てきて、決して大きくない体が大きく見えてきた。
試合はやっぱりというかかなり目まぐるしい展開でしたが、それでも各自の持ち味は良く出た試合になりました。ただ鼓太郎は捕まる時間が長かったせいもあって、あまり目立たなかったかも。
試合はその鼓太郎が、SUWAのジョン・ウーからFFFの必殺フルコースで3カウントを聞いてしまいました。しかしジョン・ウーって、本当に相手は派手に吹っ飛びますね。

試合中は、金丸とKENTAの絡みは2回くらいだったでしょうか。
試合後もこの2人はひと悶着ありました。まずSUWAがKENTAとにらみ合いになったんですが、金丸はSUWAを「まあまあ」と制止。KENTAが背を向けたところで、金丸が後ろから奇襲。この小ずるさが金丸らしいです(笑)
他の選手もこの乱闘に巻き込みつつ、2人はもみ合いになったまま花道を帰って行きました。



<第6試合>小橋・多聞 VS 森嶋・雅央
雅央と森嶋は地味〜に入場してきたのに対し、「BLAZIN」が流れてくると場内はキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!とばかりに小橋コール。多聞もこの曲で一緒に入ってきたんですけど、彼の立場はどうなるんでしょう(笑)
多聞はそんな空気を感じてかどうかは知りませんが、ゆっくり歩く小橋を置いて1人ささーっと走って先にリングインしてました。

試合も何と言うか…小橋の試合(笑)。
今日なんか投げ技は1つも出してなくて、とにかくチョップだけ。それでもその度に沸く場内。
逆水平と袈裟切りだけで試合を作る小橋。
「いくぞー!」→マシンガン逆水平→ローリング袈裟切りを繰り出す小橋(餌食は森嶋)。
場外で森嶋の巨体を、逆水平で鉄柵の外まで吹っ飛ばす小橋。
雅央に上から袈裟切りを振り下ろす小橋。
雅央の「ノー、ノー」の手をはたき落とし(笑)、チョップを食らわす小橋。
とにかく小橋、小橋。小橋が何かやればそれで沸く。
絶対王者でなくなっても、この人から「絶対」的な支持は消えないようです(笑)

小橋がこんな状態なので他の3人はあんまり目立たなかったのが正直なところですが、森嶋はそれでも何とかしようとしてたかも。多聞をコーナーに詰めて、小橋を挑発せんと逆水平を連発したのは森嶋でした。もっともその後、先に書いたように3倍以上のお返しを小橋に食らう破目になったわけですが。
最後は多聞の回転地獄五輪パート0で雅央がタップして試合終了しましたが、小橋の卑怯なまでの存在感が目に付いた試合でした。

<第7試合・・・セミ>秋山・橋 VS モデスト・モーガン
モーガン、えらい体が分厚くなってますね。パンフ見たら105kgだって…ヘビーで戦ってるのは知ってましたが。
モデストとモーガンは、コンビネーションならNOAH内でも随一。橋にとってはドーム前の試練の1つかもしれません。

その橋ですが…ベルトに挑戦するにはちょっと不安が残る試合振りでしたねえ。
まず、秋山との呼吸が合ってない。秋山に指示されて慌てて立ち位置、動きを変えるケースが目に付きましたし、相手を分断したいところで分断し切れてなかった箇所もありました。
次に、相手を圧倒したシーンが少ない。橋の場合は技じゃないと思うんですよ。別にドーム用の新技とか無くてもいいから、モデスト・モーガンあたりは気合でなぎ倒すくらいのつもりで無いと。
試合は秋山がエクスプロイダーでモーガンを仕留めて格好はつけましたが、橋がパートナーでは秋山が十二分にフォローしないとまだ勝てないような印象を持ってしまいました。
秋山とのレベルの差はあるから仕方ない部分もありますが、もうちょい頑張って欲しいですね。

<第8試合・・・メイン>鈴木みのる・丸藤・池田 VS 三沢・小川・スリンガー
まず三沢組の方から先に入場し、ベルト保持者がいる鈴木組が後から入場。NOAHのメインの最後を飾る入場が、中村あゆみの「風になれ」で入る鈴木みのるというのも乙なもの・・・でしょうか?
試合はなかなかタッグらしい試合になりました。三沢・小川withスリンガーのコンビネーションはいつも通りでしたが、鈴木・丸藤・池田も好き勝手にやってるようで息が合ってるんですよね。
池田はしばらくぶりに試合を見ましたが、結構伸び伸びとやってたように思います。序盤から大ちゃんボンバーで三沢をダウンさせたり、みのるがスリンガーをキャメルクラッチで捕らえたところで「もう一丁」キック(彰俊みたいだな)を繰り出したり。独立してからNOAHではゲスト参加的な扱いになってますが、彼にとっては逆にその方がいいのかもしれません。余計なアングルとか考えないで、その時その時で目の前の試合に没頭できる環境の方がやりやすいのかも。
三沢は地方の試合だとエルボーしか出さないなんて悪評がこの掲示板で立ったことがありましたが、今日に限ってはそんなことはありませんでした。池田には大ちゃんボンバーを食らったお返しに序盤からいきなりタイガードライバーを食らわし、丸藤はモンキーフリップで高々と投げ飛ばしたかと思えば旋回式バックドロップも仕掛ける。鈴木とはあまり絡まなかったですけどね。
最後は丸藤のトラースキック→それを鈴木がキャッチしてスリーパー→突き飛ばして丸藤がそれを捕らえ不知火という、既におなじみの連係技でスリンガーが3カウントを聞きました。
秋山・橋のコンビが内容に不安を残したのと裏腹に、こちらはバラバラなようで危なげの無い試合運びでした。さて、ドーム当日はどうなるんでしょうか。



大作観戦記は書けないとか最初に書いておきながら、実際に書いたら長くなってしまった(笑)
お客さんも結構入ってたし、反応も良くてわりといい雰囲気で観戦できました。設備的な問題かいつもの派手なライティングが無かったのが物足りなかったくらいですかね。
試合内容的にはまあまあ、でしょうか。ドームの主力になる選手でコンディションが悪そうな選手が見当たらなかったのが何よりです。力皇の欠場があっただけにね。

余談ですが、全試合終了後にロビーで長岡の「フェニックス花火」の打ち上げ協賛金の募集を菊地選手が地元のスタッフと一緒にやっていました。
8月2日・3日の「長岡まつり」での花火大会は全国でも屈指の規模を誇るんですが、そこで新潟県中越地震の復興を祈願してフェニックス(不死鳥)の花火を打ち上げようというのが趣旨です。
長岡といえば中越地震の時は被害が大きかった地域の一つ。自分も現在それほど遠くない場所に住んでいることもあって、他人事とは思えずお金を投じてきました。
協賛金は下記サイトで一口500円(一口から何口でも可)で募集していますので、趣旨に賛同される方は送金されてみては如何でしょうか。

参考:「新潟県中越大震災復興祈願花火「フェニックス」・・・信濃川に舞い上がれ!
http://nagaoka-it.net/phoenix/

上記サイトの協賛金募集ページ
http://nagaoka-it.net/phoenix/kyousan.html