ノア 2004年9月5日(日)
別府ビーコンプラザ大会観戦記


投稿者:BLAZEさん

観衆:2200人


今回はプロレスファンの友人と一緒に観戦です。
試合開始一時間前くらいに会場の別府ビーコンプラザに着きまして、早速会場の入り口付近でやっていた「のあのあくじ」を引いてみました。
友人は潮崎のサイン、僕は秋山のポスターが当りましたが、残念ながら豪華賞品は当らず。

中に入ると今度はTシャツやパンフが置いてある売店に直行。
秋山の新Tシャツ(Sサイズ)を購入。
その後自分達の席(特別リングサイド)を確認したのですが、これが赤コーナーの花道にめちゃくちゃ近い!
ちょっと手を伸ばせば花道を歩いてくる選手に触れられそうな距離です。

しばらくすると売店にサインをする為に小橋登場。
一気に売店に黒山の人だかりが。
流石GHCチャンプ、といった感じでした。
僕ももう生で小橋を何回も見ているはずなのに、思わず友人と売店にダッシュで行ってしまいました(苦笑)。
買った物にサインをしてくれるという事だったので、思わず先程買った秋山Tシャツにしてもらおうと思ったのですが、よく考えたら小橋のサインはいくつか持ってるし、「サイン入れたらこのTシャツ着られなくなっちゃうな・・・」と思いとどまって、結局やめました(笑)。

前振りが長くなってしまいましたが、いよいよ試合開始です。



第1試合 15分1本勝負
潮崎豪 VS 青柳政司

まずは青コーナーから館長登場。
渋いですねぇ〜。
続いて赤コーナーから潮崎入場。
早くも女性ファンに目を付けられた模様。
黄色い声援を浴びてます。

試合が始まって間もなく、館長のローキックがモロに潮崎の足に決まり、潮崎は足を痛めた様子。
館長はそれを見逃さず、アキレス健固めや膝十字、逆片エビ固めなどの足への関節技を駆使して潮崎を攻めたてます。
蹴りも冴えを見せ、潮崎は防戦一方。

それでもエルボーの連打から自らロープへ走ってのフライングエルボーで局面を打開すると、ミサイクキック、低空のドロップキック(SUWAのジョン・ウーみたいな感じでした)で館長を吹っ飛ばし、続けてフィッシャーマン!
これもカウント2で返された潮崎はトップロープからダイビング・ボディアタックで舞い降りますが、館長はこれをキックで迎撃!
こうなるともはや試合は館長のもの。
次々に鋭い蹴りが決まり、最後はズバリと上段廻し蹴りが潮崎の頭部に決まり3カウント。

試合が終わった後、館長が潮崎に肩を貸して引き上げていったのが印象的でした。
NOAH久々の新人に館長も期待しているのかな?
試合そのものはデビューしたばかりの新人とベテランが闘う試合の典型的なもの、といった感じでしょうか。
デビュー戦のインパクトからすると、やや潮崎には物足りない印象も正直持ったのですが、まあこればかりはしょうがない。
あの小橋もデビューしてからしばらくは黒星街道まっしぐらだったのですから、潮崎も焦らず着実に育っていってほしいものです。


第2試合 20分1本勝負
泉田純 VS 永源遥

まあこれはいつもの試合ですね(笑)。
「それにしても永源は元気だなぁ〜。ラッシャーさんも引退しちゃったし、永源も体に気をつけて少しでも現役を長く続けてもらいたいな〜」などと、泉田の重たい攻撃を受けて顔をしかめている永源を見て考えてしまいました。
ツバは三発発射(一発は泉田の顔面へ命中)。



第3試合 30分1本
金丸義信&菊地毅 VS ロウキ&スーパースター・スティーブ

GHCジュニアの前哨戦です。
一緒に来ていた友人はロウキーが好きらしく、入場時も試合中も「ロウキー!ロウキー!」と声援を飛ばしてました(笑)。
試合開始前、菊池がロウキーをしきりに挑発しますが、結局先発は菊池とスティーブ。
菊池は相変わらず重たいエルボーで客席からどよめきを誘いますが、スティーブがこれに負けじと真っ向からエルボーで打ち返していったのには少々驚きでした。
打ち負けているといった感じもないし、腰の入ったいいエルボーです。

しばらくして、いよいよロウキーが登場。
ロウキーの挑発に応え、赤コーナー側も金丸に交替。
いきなりぶら下がり式の腕十字で観客を驚かせたロウキーが試合のペースを握ります。
そして闘いは場外へ場所を移します。
ここでロウキーが金丸がよく見せる場外フェンスに飛び乗ってのギロチンを敢行しますが、これは金丸も流石にかわし、その直後に本家のギロチンでお返し!
その後も両者、スピーディーな攻防で観客を沸かせます。

ちょっと話が変わりますが、この試合で目についたのがスーパースター・スティーブの成長振りです。
最後は多分スティーブが金丸か菊池に負けて終わりだろうなどと、タカをくくっていたのですが、どうしてどうして!
一つ一つの技を綺麗に決めていきますし、試合終盤に菊池のスパイダーフロントスープレックス→金丸のダイビング・ボディープレス→菊池のダイビング・ヘッドバットと大技を立て続けに食らいながらもフォールを許さず、最後はこれで決まりだろうと思われた菊池の火の玉ボムをしのいで、外道クラッチ(多分そんな感じだと思うのですが・・・)で逆転フォール勝ち!
元IWGPジュニアタッグ王者組、まさかの敗戦です。
粘り強さが呼び込んだ勝利、といったところでしょうか。
金丸も菊池もいつも通りの闘い振りだっただけに、ここはスティーブの頑張りを称えてあげていいと思います。

試合後、収まらない金丸がロウキーと小競り合いに。
するといきなりロウキーが金丸にキークラッシャー!
金丸は見事にノビてしまいました。
この一発でスティーブの勝利の印象が薄れてしまった感があったのは残念でしたが、とにかくこの時点では挑戦者優勢、といった感じでしょうか。
試合そのものとしてはまあまあ、といった所ですね。



第4試合 30分1本勝負
バイソン・スミス VS トレバー・ローデス

休憩を挟んでの第四試合です。
選手入場時に感じたのがバイソンへの声援の多さ。
やはり小橋とのシングルなどでその存在が認知されてきたのでしょうか?
バイソンが姿を現わした時の観客の雰囲気は、いわゆる「凄い外国人レスラーが来るぞ!」といった感じのもので、NOAHのトップ外国人レスラーとして認められてきたのかなと感じさせるものでした。
ローデスはお腹がぷるぷるしてるところがジョニー・エースに似てるなぁ〜なんて思っちゃったりしました。

で、このカードをNOAHのHPで最初に見た時、正直「バイソンの圧勝だろうなぁ・・・」と思ってました。
実際試合が始まってすぐにバイソンのペースに。
長身のローデスを軽々とリフトアップします。
その後も重たい打撃をローデスに浴びせていきますが、ここでローデスも相手は違えど先程のスティーブの様に、必死に打撃を返していきます。
ローデスというとひょろひょろしたイメージしかなかったのですが、大型外人同士のぶつかり合いはやはり迫力がありますね。
時折バイソンがローデスのエルボーに顔を歪める場面も。
さて、それでもバイソンはペースを譲らず、コーナーへ登りなにかの技を狙うのですが、ここでローデスがバイソンにラリアット!
バイソンはそのままコーナーから転落し、ロープに足を引っ掛けて宙ぶらりんの状態に。
これで足を痛めたらしく、ローデスはバイソンの足に一点集中攻撃を仕掛けます。
この時点で僕の中では「ローデス、思ってたよりいいじゃん!」という気持ちに変わってましたね。

足への攻撃でペースを掴んだに見えたローデスですが、突っ込んでいった所をカウンターのアイアンクローに捕らえられ、そのままアイアンクロースラムで叩きつけられてしまいました。
ここからバイソンが一気に畳め込みます。
圧巻だったのが、ローデスの前方回転エビ固めを踏ん張って阻止した後。
ここからネックハンギングで持ち上げて前に落とすのはノートンなんかもよくやってますが、バイソンはローデスの首を掴まえると、なんとそのまま後方にフロントスープレックスの様にブン投げてしまいました!
これには驚いたなぁ・・・。
その後もバイソンのパワースラム、ラリアットといった一つ一つの技にどよめきが起こります。
最後は一度パワーボムで叩きつけておいてからのバイソン・テニエルでバイソンが貫禄のフォール勝ち。

終わってみれば、戦前の予想通りバイソンの圧勝ではありましたが、少なくとも僕の中ではローデスの成長は伝わってきましたね。
試合時間も5分ちょっとでしたが、結構面白かったです。
願わくばバイソンにもっとシングルやタイトル戦等の経験ももっと積ませてあげてほしい。
入場時の観客のリアクションを見てもわかる様に、NOAHにとってバイソンはホントに貴重な外人レスラーになったと思います。



第5試合 30分1本勝負
力皇&丸藤&丸藤 VS 斎藤&井上&斎藤

この試合でGHCタッグ挑戦が決まっているダーク・エージェントの面々に注目です。
丸藤とコタローは相変わらず女性に大人気。
試合前に斎藤が「力皇&丸藤、俺達のチームに来いよ!」とマイク。
斎藤が差し出した手を力皇&丸藤が握って、なんと5人でコタローに襲いかかろうとした為、場内はビックリ。
まあこれは力皇&丸藤の悪ふざけ(後でコタローに謝ってました)だったのですが、斎藤がこれを見て「なんだよ!一緒にやるんじゃねえのか?」といった感じで突っかかります。
するとすかさず「俺が行こうか?」という声援が飛んできた為、今度は斎藤達がビックリ。
場内は大爆笑でした。

試合は6人タッグの為目まぐるしい展開に。
6人がそれぞれ自分の持ち味を活かす、といった感じだったのですが、気になったのが雅央。
ユニットを組んだばかりなのでいつもより少しはやる気みたいなものは感じられるのですが、例えば力皇なら大きい体を活かしたぶちかましやラリアット、丸藤やコタローなら高い運動能力を活かした飛び技、といった感じで普段なにげなく使っている技でも十分に観客のどよめきを誘う事ができるのですが、雅央のスタイルはたださえ地味だし、見栄えする技もほとんどない。
そうなると、いくらやる気があってもパッと見ただけでは非常にわかりづらいのです。
秋山が「ウマいのはわかるけど、それをもっと観客にわかりやすく伝える様な努力をしないと」という様な事を言ってましたが、まさしくそんな感じでした。
別に派手な技を使えとは言わないし、雅央には雅央の得意な部分があるのでそれで勝負すればいいとは思うのですが、今のままだとやはり何の変化も無いと思われても仕方無い様な気がします。

試合はコタローが長く捕まる場面が目立つ様になります。
それでもコタローも必死も踏ん張り、いくつか「あわや!」といった場面を作り出すのですが、619(ファンネルだっけ?)にいった所を逆に杉浦に捕まえられ、そこから無理矢理とんでもない角度のジャーマンで投げられる羽目に(これは凄かった!)。
オリンピック予選スラムでとどめを刺されてしまいました。

第5試合の補足。
コタローがキャメルクラッチに捕らえた雅央の顔面に、丸藤がロープ間を何往復もして放った低空ドロップキックも凄かったのですが、その後力皇が同じ様にロープ間を何往復もして低空ドロップキックを放ったのには驚いた!
てっきり寸前で止まって別の事すると思ったのに(苦笑)。
スピードつき過ぎて、ロープに飛ぶ度にリングが揺れていた・・・。

ダーク・エージェントはチームワークはかなり良くなってきたみたいですね。
雅央の「オリャー」ラリアットと杉浦のスピアーの合体技は新鮮でした。
試合そのものも派手な場外乱闘もあって、面白かったです。



第6試合 30分1本勝負
三沢&小川&スコーピオ VS 池田&ヨネ&川畑

三沢組の入場時には花道に凄い数の人が。
「なんだかんだ言っても三沢はやっぱり人気あるな〜」なんて呑気に思っていたら、いきなりダーク・エージェントが花道で三沢組を急襲!
斎藤が「池田、昨日はありがとうな!後は頼むぞ!」とマイク。
池田もまかせておけといった感じ。
知らないうちに手を組んでたのか・・・?

斎藤達の乱入のおかげでペースを握った池田組ですが、川畑がセントーンを自爆してからすっかり流れが変わってしまいます。
ここから川畑の捕まる時間が長い事!
三沢のエルボーは相変わらず凄い威力ですし、小川もスコーピオもなかなか良い動きを見せ、川畑は成す術無し。
池田とヨネにとってはなんともフラストレーションの溜まる展開。
ようやくタッチに成功した池田が大ちゃんボンバーで三沢組を次々薙ぎ倒すも、すぐさま反撃にあって尻すぼみに。
三沢&小川とスコーピオのタッチワークはスムーズで、小川がカニ挟みで倒した川畑目がけて三沢とスコーピオがダブルでジャンピングエルボーを落としたり、三沢とスコーピオでサンドイッチ式のスピンキックを決めるなど、連係も見事でした。
ひょっとして三沢はスコーピオ気にいってるのかな?
最後はスコーピオのダイビングギロチンドロップに川畑が沈みました。
試合後池田&ヨネが三沢達に突っかかっていくも、返り討ちに。
三沢組は試合前とはうって変わって、悠々と引き揚げていきました。

この試合、ちょっと池田組は不甲斐無さすぎでしたね。
池田とヨネはこのままだと行動に内容が伴わないチームになってしまうのではないかと心配です。
川畑にしても、一度自爆したセントーンを再び放った際に「今度こそ!」と叫びながらも自爆したり、小川の背中を踏み台にしてボディーアタックを決めたスコーピオの真似をして、ヨネの背中を踏み台にして飛ぶもやっぱり距離が足りず自爆、といった感じで観客に笑われてしまう場面がいくつかありました。
アレでは真剣にやっているのかわざとやっているのかわからないです。
厳しい様ですが、こんな事ではいつまで経っても「ヘルスクラブ」からは脱する事ができないんじゃないでしょうか。
そういうわけで試合としてはやや不満足でした。


第7試合 45分1本勝負
秋山準&橋誠 VS リック・スタイナー&リチャード・スリンガー

秋山とスタイナーの初顔合わせという玄人好みの試合ですね。
秋山の入場時にも三沢に負けない人だかり。
さて試合の方ですが、リック・スタイナーがよく喋る!
「カモン!アキヤマ!!」「ヘイ、リッチー!」「カモン、ハシ!」って、よくわめくなぁ〜。
気合いが入っているのはわかるけど、正直ウルサイ。
先発で出た橋とスリンガーの攻防が一通り終わって、いよいよ秋山とスタイナーがリング上で対峙。
自らの存在をアピールするスタイナーに対し、秋山も負けじとアピール。
当然場内は秋山支持。
これにふてくされたスタイナーが下がってしまい、最初の絡みではお互い全くなんにもせずに終わってしまいました・・・。

橋がヘッドバット連発でペースを掴み、秋山組がスリンガーを攻め立てます。
ここで秋山&橋お馴染みの「もういっちょ!」などが飛び出し、場内の笑いを誘うのですが、ここで僕はちょっと疑問を持ったんですね。
秋山と橋が組むと必ずといっていい程、こうやって秋山が橋をイジる場面が出てくるんですけど、そうするとどうしてもお笑い的な要素が出てきてしまうんですよね。
秋山はあえてそれを狙ってやってるのかもしれないのですが、正直セミファイナルでそれをやらんでも・・・と思ってしまいました。
もうちょっと緊張感を持って試合をやってほしいなと。

スリンガーが長い事捕まってたもので、スタイナーはかなりイライラしてたらしく、タッチに成功した時の喜び様ったらなかったです。
で、このスタイナーですが、正直スタミナ面に不安がありますね。
それほど攻め込まれたわけでもないのに、試合終盤ではかなりヘロヘロになってましたから。
まあ年齢的なものもあるんだとは思うけど、そんなにへたばるなら、あんなわめかなきゃいいのに・・・。
タッグならまだいいけど、例えばシングルで長期戦になったらどうするのかな?と思いましたね。
この日はフロントスープレックスを見せましたが、形もあまり綺麗ではなかったです。
その点で言えば、まだスリンガーの方が安心して観られましたね。
「いやあ、今日はNOAH生え抜き外人は皆良い働きしてるわ」なんて思いました。

秋山とスタイナーの二度目の絡みでは、スタイナーがナガタロック2、秋山がエクプロイダーを見せるなどそれなりに技も出ましたが、それ以上に突っ込んだ攻防は無く、最後は一進一退の攻防の末、スリンガーがチャタヌガ・チュ・チュで橋からフォールを奪いました。
地味ながらも頑張るスリンガーにもなにかチャンスを与えてあげたいですねぇ・・・。
秋山が試合後に橋の労をねぎらっていたので、今日の闘い振りは及第点だったのかな?
試合としてはまあまあってところでしょうか。


第8試合 60分1本勝負
小橋&本田&KENTA VS 田上&佐野&マルビン

メインは一人ずつの入場。
やはり一番人気は言うまでもなく小橋!
花道は凄い人だかりで、とてもじゃないが近寄れない・・・。
コートは着ておらず、GHCベルトを巻いての入場です。

田上組がゴング前に小橋組を急襲!
田上が小橋に喉輪を仕掛けますが、これを耐えた小橋が掟破りの喉輪落とし!
続いて剛腕ラリアットを狙うも、これをかわした田上が本家喉輪落とし!
いきなり凄い攻防です。

ようやく試合展開も落ち着きを見せ始めますが、ここで試合の軸になったのが小橋とマルビンの攻防。
小橋のチョップでマルビンが吹っ飛ぶわ、ひっくり返るわ、可哀想な事この上ない。
リング上はおろか場外でもチョップを食らい、物凄い勢いで吹っ飛びます。
あまりの勢いに、チョップを放った小橋が一瞬驚いた表情を見せた為、観客もざわめきました。
しかしマルビンの素晴らしいところは、それでもまったく臆せず小橋に立ち向かっていくところですね。
小橋とマルビンは組んでも闘っても、いい感じですねぇ。
小橋の表情もジュニアを相手にしているものとは思えないです。
一瞬の隙を突いたマルビンが小橋の膝に低空ドロップキック、さらに続けて「コバシー!」と叫んで顔面へ低空ドロップキック!
いやあ、マルビンはホントいいですねぇ(笑)。
多聞と佐野はこの日はそれぞれ小橋と田上のサポート役に徹してる感がありましたね。
動き自体は二人とも良かったですし、やはり肩固めやソバット、フットスタンプといった得意技を繰り出すと、観客のリアクションが違いますね。
「コレだ」という技を持つのはやはりレスラーにとっては大きな強みになりますね。
KENTAもいつも通りの闘い。
といっても、彼の場合そのいつも通りがすでに高いレベルなので、コレといった不安もなく安心して見られますねぇ。
蹴りも相変わらずズバズバ決まってます。

試合中盤で再び小橋と田上が対峙。
小橋がマシンガン逆水平を繰り出し、「いくぞ!」と吠えた直後に田上が体勢を入れ換え、マシンガン袈裟切りチョップ!
喉輪の連発から、「俺が田上」が炸裂!
続けて大車輪喉輪落としに行こうとするも、これを耐えた小橋がスイング式DDT!
懐かしい技だなぁ〜。
続けて、なんと掟破りの「俺が田上」!(この場合「俺が小橋」か!?)
小橋はダメージが大きかったか、この攻防の後場外でかなり長い間咳き込んでいました。

試合は白熱の攻防の末、KENTAとマルビンに委ねられた模様。
マルビンもムーンサルトや綺麗なジャーマンを決めてKENTAを追い詰めますが、最後はKENTAがデスバレーの体勢からストマックブロックの様に前方に落としつつ、下から蹴りで突き上げるという新技でマルビンを撃破。
新技だったので観客のリアクションは鈍かったのですが、マルビンが返せなかったところを見ると、やはりかなりのダメージを与えたんだと思います。

試合後、田上が小橋に場外で喉輪落とし!
僕の席の位置からはよく見えなかったのですが、小橋はかなり長い間倒れている様子で、客席もざわめき始めました。
どうやら失神していた様です。
試合後に肩を借りて帰っていく小橋の姿はとても勝者のものとは思えなかったですが、それでもファンは小橋に声援を送っていました。
試合そのものはやはりメインという事もあって、面白かったです。
思うにやはりKENTAとマルビンの存在が大きかったと思います。
田上の調子も良い感じでした。



それでは興行全体の感想です。
まあ正直言いましていわゆる地方興行、といった感じで可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
例えて言うなら、G+でやってるシリーズ開幕戦の生中継、くらいの感じでしょうか?
でもそう考えると、結構面白い興行だったかも?(苦笑)
ただ残念だったのは客席に空席が目立った事ですね。
埋まってる所は埋まってるんですけど、空いてる所は思いっきり空いてる、みたいな感じで。
考えてみたら、大分ではNOAH中継は放送されていませんし(僕はケーブルテレビに加入してるので問題無いのですが)、宣伝のCMとかもあんまり見かけなかったですね。
NOAHがビーコンプラザで興行やるのって確か二回目くらいだと思いますけど、前は2500人くらいは入ってたと思うので、明らかに観客が減ってると思うんですよ。
荷揚町体育館でも大体2000人くらいしか入らないから、「このくらい入ればいい」っていうのがあるのかもしれないけど、正直ちょっと寂しかったですね。

僕は大分にいながら、小橋VSゴディだとか川田VS小橋、小橋VSウィリアムスやIWGPタッグ選手権といった試合を生で観た事があるので、どうしてもその時の盛り上がりと比較してしまうんですよね〜。
いずれの興行も場所が狭いとはいえ、超満員だったし。
あれだけ選手がいるんだから、せめて日本人選手のシングルがもう一つくらいあってもいいんではないかなぁ〜。
一つ良かったのは生え抜き外人達の闘い振りでしょうか。
あくまでもこの興行だけを観ての感想ですが、スティーブにしてもローデスにしても、着実に成長しているんだなと感じる事ができましたし、時間がかかっても「育てる」という事の意義って確かにあるんだなと思いました。
選手が育っていく過程を見るのって、ファンの楽しみの一つでもありますしね。
バイソンやスリンガー、マルビンやロウキーも良かったし、NOAHの常連外国人勢はやっぱりそれぞれいいものを持ってるんだなと思いました。

試合が終わって会場を出ようとすると、「のあのあくじ」の場所に三沢登場。
試合開始前の小橋と同じくグッズにサインをする為に来た模様。
またもや黒山の人だかり。
印象的だったのは中学生くらいの女の子が胸に「MISAWA」と入ったTシャツを着て、手には売店で買ったと思われる小橋Tシャツを大事そうに持っていた事ですかねぇ〜。
ここでも常々書かれている様に、まだまだ色々な問題はあるとは思いますが、こういう熱心なファンがいる事を忘れずに、NOAHという団体には日々精進していってもらいたいものです。

とんでもない長さになってしまいましたが、これで僕の観戦記を終わらせていただきたいと思います。