ノア 2004年8月1日(日)
愛知県体育館大会観戦記


投稿者:ほゆさん

観衆:4800人


 *メモとってなかったので曖昧な部分のありますがご了承下さい。

さて、名古屋大会は毎年開催するんですが愛知県体でするのは実に
一昨年の10月以来というわけで日曜日という好条件も加わり行ってきました。
で、開場前に着いたんですが並んでましたね〜。10メートルくらいだったけど名古屋が新日のお膝元である事を考えれば中々の盛況ではないと。

客入りは前回と比べて1階の席数が増えたかな、と思いますね。ただやっぱ後ろの方はまだスペースが充分に空いてましたね。体育館全体の7割使用でそれでも8〜9割は入ってましたね。
リングアナからカード発表があってエアロスミスの「dream on」が最大になった所で試合開始です。

まずは今回の目玉である4大シングルの抽選。互いに意識してた様には思わなかったけど三沢と本田が互いのカードを交換してたのが
今に思うと「交換して良かったな」というカードになりましたね。



第一試合:実はあんまり覚えてないです。スイマセン。
     ザッと掻い摘むと、鈴木が捕まる展開が目だって鈴木も何とか打破しようとしたけど
     最後は菊地の火の玉ボムで沈みましたね。
     
第二試合:実は自分の中では期待大のカード。潮崎が現ジュニアタッグチャンピオンにどこまで迫れるかが注目。
     最初は青コーナー側の奇襲で先手を取ったかの様に思えたがあっさり潮崎が捕まるとそこからは
     ジュニアチームの展開KENTAの蹴りや丸藤のエゲツナイ攻め
     
(特にダッシュで勢いつけた低空顔面はエグかった)
     だけどやられっぱなしじゃない。二人掛かりの技を切ってのダブルドロップ
     そしてヨネとの二人投げのブレンバスターとか、ジャーマン→網打ち式
     スープレックスホールドはあわやの場面だったけど最後は 
     KENTAのブサイクへの膝蹴りで終わり。ただ生で観た感じでは潮崎はまだまだ伸びる素質を
     持ってます。今後が楽しみな選手です。

第三試合:ズバリこの試合の主役は館長でしょ!
     この試合に観客の一人がエライ館長に入れ込んでて館長コールが凄まじかった。
     それに館長の応えたのか、マルビンがよくやるロープを使ってのバク転見栄きり
     ポーズを決めたら館長も真似してバク転というか
     後転でポーズを決めたら会場が歓喜の渦!
     更に終盤はその入れ込んでたファンの席でマルビンと場外乱闘を繰り広げたり。
     まあ試合はネタ度が高かった(相手コーナーで一斉ストンピングとか)けど終盤は
     ヘビーの力皇がローデスを張り手→ラリアットというコンボでフォール勝ちです。
     ただこの試合不満だったのは金丸が殆ど自分を出さなかった所ですね。
     確かにこういう詰め合わせ的マッチメークに金丸を置く方も問題だけど
     現GHCジュニアチャンピオンだったらそんな状況でも自分を光らせる動きを出さ
     なきゃイケナイ!
     先発が金丸とマルビンだったから次期ジュニアタイトルの前哨戦かと思わせただけに残念ですね。

第四試合:ま、こういうカードになったという事は大部分の人が予想してた試合展開になったと
     いう事で。期待通りの結果だったけど逆に言えば予想外の会場がざわめくほどの展開にはならなかった
     という事で。 まあ確かにあの内容で10分以上やったらダレるから10分以内に終わらせた
     のは流石というべきでしょうか。

第五試合:カード発表された時は「ちょっと勿体無いな〜」という感想でしたが
     終わってみたら結構好勝負でしたね。前回は高山の存在だけが目立った試合でしたが
     今回は一回り経験した佐野が光りましたね。序盤の高山とのエルボーの打ち合いから
     未遂に終わったけど奈落式フットスタンプ。それと正調フットスタンプ。更にノーザンから
     何とジャーマン発動!と結構追い詰めてましね。
     勿論高山のあのヒザ蹴りで流れが断ち切られる場面は多々ありましたが、そのまま高山
     主導には最後までならなかったと思いましたね。
     ただローリングソバットはあまり連発して欲しくないなというのがありましたね。
     高山主導を断ち切るのに使用してたけど出来たら一撃必殺までいかなくてもココ一番という
     場面でのみ使って欲しいですね。あまり乱発するとその価値が薄れていってしまいそうで。
     最も小橋のハーフネルソンまでの境地にいけば問題は無いんですけどねw。

第六試合:ハッキリ言って最悪でした。その一言に尽きます。
     何より池田の試合内容がこれまでのシングル史上最悪とでもいうべき内容!
     この試合自体不満をぶちまけてたんだったら奇襲でもすればいいのに粛々とセレモニーを行って
     イザ始まればグラウンド中心になって殆どスタイナーが主導権を握られて
     途中大ちゃんボンバー、フライング大ちゃんボンバーでひっくり返るかと思ったけど
     3発(?)目を食らわせようとした所をカウンター気味のデスバレー(丁度バーニングハンマー
     気味に)でフォール。
     あれだけ不満をぶちまけてたんだからそれを試合で見せなくてどうする!
     それ以前に池田の持ち味である場外乱闘も1回も無く何の存在もなしに獲られたら意味ないじゃん。
     果たして池田の去就はどうなるのか?このままNOAHを離脱するのか?このまま在籍してても
     よほどの事をしないともうトップ戦線には立てないでしょ・・・。

第七試合:今大会のベストバウト。ただこの試合は小橋が凄かったワケじゃない。ズバリ、バイソンの内容が
     実に良かった!
     バイソンと小橋のシングルと言えば去年の8月のGHC以来だけどあの頃と比べると
     小橋もそうだけどバイソンが実に生き生きとしてた。序盤からタックルの意地の張り合いから
     場外に落としてトップコーナーからのショルダータックル、更にアイアンクロースラムに
     コーナー据え付けのフランケンシュタイナー、パワーボムからバイソンテニエルへの連携と
     実に試合時間の半分を小橋と同じくらい主導権を握ってた様に思える。実際会場もバイソンコールが
     凄かった。あわや金星かと思ったくらい。
     ただそれでも倒れないのが絶対王者の所以か。ラリアット2発から最後は垂直落下でフォール。
     ただ最初にも書いたけどこの試合の主役はバイソン!前回と比べて技の出し所が的確になってる。
     前回はアイアンクロー、又そこからの派生技が殆どだったが今回は1発しか出してない。
     つまりそれだけ自分の技の出し所を理解してるか=試合の組み立て方がうまくなってるそんな感じがした。
     又彼がいい意味で気合が入ってた。これは小橋のよる部分が大きいと思う。やっぱり絶対王者、
     9度の防衛記録というそのレスラー像と真っ向勝負出来るという事が彼を振るい立たせ結果
     ベストバウトになりえた。
     引き出したのは小橋だけどそれをうまく昇華させたのは一重にバイソンの賜物だろう。     

第八試合:戦前から一撃で決めると秋山が言ってた通り結果は10カウントフォールだったけど
     この試合は実に密度の濃い試合だった。
     序盤はエルボー、中盤はラリアットの両者受け合い対決。
     エクスプロイダーとスイクルデス(?)をお互いカウント1で返したり、半分意地で試合してたという感じですね。
     最後は秋山のジャンピングニー2連発でKOという事でちょっと観戦してる側にシコリが残った
     結果でしたが。ただ斉藤のあのキャラはNOAHでは異質な方だと思ってるので
     今後はそれをどうGHCに絡めていくか注目です。

第9試合:ま、三沢と本田が交換した結果NOAHとしては多分これが初シングルとなる試合。
     他の人からも田上が頑張ってていい試合だったと書いてありますが、やはりそこまで
     押してたなら何がなんでも勝って欲しかったですね。後半になるとスタミナ切れが露呈されたけど
     トップコーナーからのミサイルキック、フライングボディプレス、ライダーキックの3連発、
     そして終了時間ギリギリでのダイナミックボムなんかは、会場が田上一色に染まったというくらいの
     盛り上がりでしたね。
     でもやはり勝って欲しかったですね。ライブで観ただけに。結局アレだけ技を出しても引き分けに
     なったんなら言い方は悪いけど「技の発表会」の域を出ていない。
     時間一杯まで田上の技を出させてその存在をアピールするだけなら
     三沢も早々にエメラルド出して終わらせた方がまだ納得いった。
     ただこれで田上なり小橋なりGHC戦を口にするならガッカリしますね。
     幾ら田上があれだけの好調ぶりを見せても勝ってない、
     まして三沢という嘗て2度GHCを巻いた男を倒せずにそれで挑戦を軽々とアピール
     して欲しくない。それだけこの対戦の持つ意味は大きかったと思います。



総評:まず今大会、小橋 VS バイソンがベストバウトでした。いやベストバウトになってしまったというべきか・・・。
   勿論小橋 VS バイソンの試合自体批判やケチを付けるつもりはありません。
   ただここで言いたいのは休憩後は全てヘビーの試合だった事です。
   今NOAHで小橋以外でベストバウトと成り得る試合はジュニアの試合があります。
   ただ今大会はジュニアは休憩前に全部出場させた。
   そうなると現在ヘビーでベストバウトを飾れる選手は小橋になってしまう。
   勿論結果としてそれにファンは喜び次観にいこうと思わせるだけの魅力を持ってるから問題はない。
   ただやはり小橋頼みというわけにもいかない。やはり小橋以外にベストバウトを飾れる選手の存在が急務である。
   今日改めてライブで観て感じた。
   勿論多くの人は秋山の名を真っ先に出すかもしれない。ただ自分は秋山の試合はファンを
   興奮、熱狂というよりも唸らせる「巧者」の部分が濃い選手かなと思う。
   そうなると、今のNOAHで小橋タイプの試合は秋山には不利の様に思える。
   三沢も今日の試合を観てるとリメンバー・四天王な思いが重なって現在では過去の部分を出した試合の様にも思えた。
   そういった中で小橋以外でベストバウトを飾れる選手を自分は池田に密かに期待してんだけど
   とても今日の様な内容じゃ全くダメですね!
   今シリーズは欠場してたけど森嶋がいたら、ひょっとしたらもう少し新鮮なカードになってたかもしれないですね。