ノア 2004年1月25日(日)
神戸ワールド記念ホール大会観戦記 |
投稿者:天笠さん
観衆:2800人
新年一発目の観戦記です。改めて今年もよろしくお願いします。
時間にかなり余裕を持って行ったんですが、やはり都会の恐ろしさ、車で行ったのが災いしたか迷いまくって結局到着は開始五分前でした。これは恐らくあまっているであろう指定席も覚悟してたんですが……売り切れはどの席もないとのこと。がっかりしていいのかほっとしていいのか(苦笑)。
会場の入りは正直かなり寂しいです。テレビカメラが向いている方は7〜8割がた埋まっているものの、それ以外は一列に2〜3人座っていれば良い方。二階席を封鎖してこれですから、不況とは言え関西方面の弱さを示す客入りだ。1:百田VS永源
というわけで役員対決なんですがね。見所は永源がハンマー落とすだけにせよトップロープから飛んだところでしょうか。この二人に関しては、変わらないのが100点満点。ドームでも飾らない伝統芸能を見せて欲しいものです。
2:泉田&鈴木VSバイソン&モーガン
評価:なし
モーガンのテーマ、外ーのロシア語版だったんですね。ヤソパソマー♪ってやつ。これももはやイメージダウンにしかならないか(笑)。
泉田がいつもより頑張ってたような。軽量の鈴木との連携も、意外に器用に決めて見せます。バイプレーヤーとしては十分合格でしょう。試合の方は若干鈴木が捕まり気味なものの、技のキャッチボールがスムーズな無難な内容。特筆すべき良い所もないのですが、失点がないのは評価すべきでしょうね。
619で場内を沸かせたあと、鼓太郎が外人軍団の波状攻撃に掴まります。なんと粘るも、旋回式SAYONARAで終了。相変わらず、金星は遠そうですね、彼。
評価:33:本田&森嶋&力皇VS井上&斉藤&青柳
なんか非常にもったいない使い方をしております。準一線級の四人を休憩前、しかも六人タッグ、あまつさえこのわけのわからんカードで浪費。今日は七試合しかないのに。
ごつごつぶつかる熱い試合ならまだ良いのですが、両チームとも多聞の膝、青柳の腰狙いに終始。試合内容もアレなんですが、これはマッチメークの失敗じゃないのか? 敢えて良かった選手を上げるなら館長。今日の気合はファミ悪とは一線を画してましたね。しかし、それだけだと間が持たなかったなあ。
なんか場外でごちゃごちゃやっている間、多聞が館長を丸め込んでゴング。典型的「あ〜あ」系の終了。今日の観戦理由の半分は森嶋のバックドロップだったんですがそれも叶わず。ちょっと初心者には勧めづらいよね、こういう試合は。
評価:1そして休憩。なんか外したっぽい? ノアと神戸はやはり相容れないのだろうか。
4:丸藤&KENTA VSゲレーラ&スリンガー会場が閑散としてるせいかめちゃくちゃ寒いです。後ろの女性客が指をひっきりなしに擦ってるのが耳に障ります。
ある意味、アンダーカードのベストマッチを義務付けられてるこのカードですが、結論から言ってさすが最近のノアでもっとも熱い男たち。盛り上がりは最高潮とは程遠かったですが、金沢じゃないけど選手に罪はありません。
なんかスリンガーが最近駄目っぽい噂も聞いてたんですが、なんか思ったより全然マシでした。フービーと丸藤・KENTAの切り返しの応酬も見応えあったし。冷え切った場内を必死で盛り上げようとするフービーに、徐々に会場もカウント唱和する余裕が出てきます。
最後のブサイク膝と不知火の競演はまさに「絵になる」フィニッシュシーン。これだ、これを待っていた俺たちは。でも盛り上がり始めで反応がまだ鈍い。四人に申し訳ないっすね。
評価:45:秋山&金丸VS田上&橋
ぶっちゃけ、田上と金丸は添え物ですね(笑)。秋山と橋のためだけに存在する試合か。基本ラインに秋山と橋の教育マッチをいれて、コメディタッチや体育会色で味付けするのはなかなか良いです。
この路線がどこまでいくのか分からないけど、本線を脇を固めるストーリーとしては、手堅く成功してる印象。でも二年前からやってるんだよね、これ(笑)。もっと徹底的に潰しても良かったんだが。まあいいか。
まあ、普段どおり秋山がひたすら橋に受けさせて光らせる内容、ここから一歩でも踏み出せたら……その時こそ、ノアジュニアが四天王となる時かも。
エクスプロイダー、ディープインパクト、垂直落下で沈むも、いつもながら良く粘ったね。ナイスファイト。
評価:46:三沢&小川&スコーピオVS池田&ヨネ&菊池
さあ、ここで盛り上げとかないとメインがやばいんだが(笑)。今日も池田とヨネも攻撃を徹底的にすかす社長組。熱戦続きの大会なら、それはそれで面白いんですが、こんな日にする試合では(苦笑)。
7:小橋VS佐野
社長とヨネのエルボー合戦ぐらいか。あとのほとんどの時間は菊池が捕まってたような。なんかこの辺になると、客もトイレに立つ人がちらほら。
いなすだけいなしておいて、青色吐息の菊池にバンバンバンと大技決めて、最後は450で終了。なんかあっさり。
試合後、池田・ヨネが中心となって乱闘を延々と。正直、試合よりこっちの方が面白かった。まあ、ハイライトは止めに入るも真っ先にKOされた鈴木なのですが。試合が薄味だったぶん、こっちはちょっと長すぎ。
休憩前ならまだ良かった。でもセミでやっちゃ駄目だろ。
本日のベストバウト。当たり前か。この試合がこけたら、いままで観戦した中(インディーも含めて)最低興行になるところだった。
見た人も多いだろうし、そのうち地上波でもやるだろうが良い意味で期待通り。戦前は敢えて予想を外して小橋の秒殺期待だったんだが、もう四の五の言ってられない(笑)。
ハイライトは場外ノーザンから、落差三メートルのフットスタンプ。相変わらず、小橋が危ないと感じる場面は一度たりともなかったんですが、それでもメインとしてはかなりの水準。甘いかな?
グラウンド、スタンド双方多彩な佐野と、チョップ一本で押し切る小橋が対照的。豪腕一閃をクリアした佐野に延髄へのローリング袈裟斬り二連発から問答無用の垂直落下で防衛成功。なんか救われたよ(笑)。試合後、「これからも神戸の人に良い試合を見せれるよう頑張ります」と宣言する小橋が、なんか健気で涙を誘います。次の相手はどうやら田上だが……どうなることやら。
総括:ノアは関西に信頼がない。観客動員数などの結果論を抜きにしても、これは強く感じました。関西のファンがノアに対する信頼、ノアが関西に抱いてる信頼。両方の意味でやばい。カードもそう、内容もそう、営業活動だってそうです。新規ユーザーの取り込みがまったく出来てないし、やってない。こないだの全日本の方が、まだ努力してる印象がありますよ。
このままだと、本当に関東ローカルインディー(悪い意味で)になるおそれがおおあり。しっかりせい!!