ノア 2003年1月10日(金)
GREAT VOYAGE'03 日本武道館大会観戦記 |
観衆16300人
第1試合
ノーコメント(笑)
第2試合
私も心の中で駄目出ししていました。
志賀よ、復帰戦の橋と同レベルで争ってどうすんねん!少しは格上の戦い方を覚えろ!
志賀が足殺しを始めたあたりで不覚にも眠りそうになりました。
例え試合順がどこであろうと、要するにいつもの志賀でした(苦笑)。
第3試合
ここのところほぼ1シリーズに1回は見に行っているのですが、鼓太郎は見るたびに
体も技の切れも成長しているのがわかって嬉しくなりますね。
対するKENTAもデビュー当時は小丸藤といった感じでしたが、打撃技に開眼して
いまや十分な個性を身に付けてきています。
もう少し経験をつめばジュニア層はかなりのものになりますね。
試合はKENTAが打撃コンボの最後を多少ミスりましたが(笑)、その前に鼓太郎は
ノックアウトされてました。
第4試合
休憩明けに高山とはなんて贅沢な(笑)。
しかし、NWFベルトを持ってきてそれを誇示したところで会場の空気が一気にヒート。
今やノアでの高山に対する歓声は三沢よりも大きく、小橋に次ぐものでしょう。
さて、試合ですがやはり高山が一人図抜けてました。辛うじて力皇が意地を見せていま
したが、それでも力の差はいかんともしがたく。。
やはり高山をこのあたりで使うのはもったいない。NWFを賭けて秋山あたりと試合を
やれば両者ばかりかに新日とってもメリットがあるし、面白いんじゃないかな。
あと、大ちゃんのテーマ曲が変わってましたが、、正直まだ何をやりたいのかわから
ないです。高山の子分みたいな使われ方をしていて別の意味ですごくもったいない。
多聞のパートナーに名乗りを上げればいいのに。。
第5試合
私的には非常に注目していた試合ですが、期待に違わぬ試合になりました。
丸藤は最初全くブランクを感じさせないスピーディーな動きでさすがと思わせましたが、
途中からはさすがにスタミナ切れで捕まる場面が多かったですね。小川もそんな丸藤の
サポートは最小限に抑えていたようですが、出てきた場面ではやはりうまい!と思わせる
動きで元無敵のジュニア王者の貫禄十分でした。対してどうも菊池は昔から小川との対戦
は苦手なようで、今回も翻弄されてました。
もう小川のジュニア王者時代なんかどういう試合をしていたのか忘れていたんですが、
今回見て思い出しました。特に強いとは思わないけど、なんだかよくわからないうちに
勝ってる。小川が本格的にジュニアに狙いを定めたら誰も止められないんではないので
しょうか?
試合はまさか王者組が負けるとは思ってなかったので驚きましたが、試合後の仲間割れっ
ぽい動きがあったのはいただけませんでしたね。今から神戸の負けが見えるようで興ざめ
しますから。。
第6試合
戦前の予想では凄くタルい試合になるかと思ったので入場時にトイレへダッシュ。すると
そこには同じような人が結構並んでた(苦笑)。今回は第3試合終了後の休憩だったけど、
そんなに早いならもう一回くらい休憩を入れていたほうがいいんじゃないかな。
しかし、試合の方はよい意味で裏切られました。多聞がまずデッドエンド。それに対して
森嶋がもの凄いバックドロップ。場内がどよめきます。その後も一進一退の攻防が続き
ましたが、いかんせん森嶋はもち技が少ない。対する多聞はありとあらゆる勝つための技
を持っている。この差がモロに出ましたね。
しかし、この2人(力皇もだけど)は短時間の試合だとボロがでないからいいな(苦笑)。
多聞も思い切ってシングルプレーヤーとして秒殺を狙っていくキャラになれば説得力が
あるだろうに。
ここまで徐々に会場が盛り上がってくる理想的な展開。第7試合
試合が始まる前に場内の空気が変わりました。まずは大田上コール。いつ以来でしょうか?
次はもちろんテーマ曲が聞こえなくなるくらいの小橋コール。多分4人の中で最大ですね。
そしてお次は、、大蝶野コール。武道館にはかなりの新日ファンも来ていたようで、私の後
も集団で蝶野コールを送ってました。そして、いつもどおりの三沢コール。ここまでで会場
の雰囲気は完全に出来上がっていて凄かったです。しかし、返す返すも田上のところが志賀
でなくて良かった(苦笑)。
試合は蝶野と小橋からのスタートでいきなりチョップ合戦も、それはいくらなんでも不利
だろ、ということでヤクザキックに切り替え。そしてその後の額を付けての睨み会いで場内
大爆発。やっぱり望んでいるのはこういう雰囲気なんだよな〜と思いながら見ていました。
試合は4者4様の個性を出していてすばらしかったと思います。特に蝶野はそんなに技を
出した分けでもないのに格を見せること、とてもうまいです。それに小橋は誰が相手であろう
と全力投球。面白くならないわけがありません。
それから田上も私は皆さんが言うほど悪かったとは思いません。確かに出てくると小橋に
すぐタッチでもっと働けよ〜、とも思いましたが、別に足を引っ張っているわけでもなく、
格負けもしていなかったのでいつもの田上から見れば十分な出来だと思いました。というか、
このメンバーで格負けしないとしたら、後は高山か秋山しかいないでしょう。
まあ、この試合がこれだけ盛り上がったのは、ただのお祭りではなくて本筋に三沢VS小橋
というテーマがあったからだとも思います。終盤の攻防は次のシングルを十分期待させる
ものでした。
あと試合後に何かリアクションがあってもいいかなと思いましたが、素直に引っ込んでしまう
のがノア流(苦笑)。まあいいか。
試合は気が早いですけど、今年のベストバウトに推されてもおかしくないレベルであったと
思います。第8試合
これはきつい。以前、新日本とのジュニア対抗戦の後丸藤が防衛戦をやって客が疲れてし
まって気の毒になったことがあったけれど、それ以上に今回は疲れている。ここでもう一度
客を沸かすのは至難の技だろうなと思いました。
さて試合ですが、それなりに周りは盛り上がってましたが私は悲しいかなあまり乗れません
でした。それは見ているうちに実力差というか、かくしきれない格の差というものが見えて
しまったような気がして。。今回は炎武連夢の2人はファンを煽ろうとするような攻撃ばかり
で本当に効いていそうな技が皆無であったと思います。やはりファンをヒートさせたいなら
そんな表面だけのヒールではなくて、憎々しいような強さ、これがないと駄目です。本来なら
もっとこの2人はできるはずなのに、、と思って見ていました。そして最後まで秋山の余裕
を奪えずに終了。とにかく今炎武連夢に必要なのは確固とした結果。色々な団体に出るのは
凄いことだけど、やはり勝たないと、あ〜今度もか。という風になってしまうから。もっと
腰を据えてやっていくことも重要でしょうね。そしてまずは橋本、小川を食うことですね。
まあ、厳しい言葉ばかりになってしまいましたが、セミと比べるとこれからを背負って立つ
世代との差がかなり浮き彫りになりましたから。。期待を込めてということです。
そういう意味で試合順については、結果論としてはあまり良くなかったかも知れないけれど、
今後のプロレス界を考えればいいことだと思いました。
全体を通して、今回が私の見たノアの興行の中でベスト興行であったと思います。
しかし、もう一つ、対抗戦は麻薬。その言葉を思い知らされました。やはり蝶野が来て、炎武
連夢が来て、そしてそのファンが来ての熱狂だったと思うので、これだけのものはなかなか
作れないでしょう。そうした意味で、次回3.1武道館は三沢VS小橋があるとすれば試金石と
なる興行でしょうね。
最近本当に面白いという興行が少なくなったので今回は本当に満足しました。こういうプロレス
をいつも見せてくれればプロレスは死なずと胸を張っていえるのですが…。
最後に、、マイクアピールをするなら多少は練習してくれ! 以上。