それは2ヶ月前のこと、静岡大会を観戦した際に渡されたチラシに今回の山梨大会の宣伝が。今回会場のアイメッセ山梨は家から直線距離で見ると東京よりも近い。それではドライブがてら行って見るか。。と思い立ったはいいのですが、最近仕事が妙に忙しくて休みになるかどうかわからない。そのため前売り券はやめてたのですが、何とか都合がつくことができました。(全日本は見にいけなかったのに…)
ということで車で約1時間半、しかもずっと山道だったのでえらい疲れましたが、時間がどれくらいかかるかわからないので早めにでていたら到着はなんと開場40分前。しかし驚いたことに、その時点でもう百人以上のファンが炎天下の中集まっていました。もしかして、ここ甲府はノアの人気が強いのでしょうか。
あと、駐車場に一際目立つ大きな車が…高山のマリブだ!!車で来ていたんですね。ただ、忙しくて洗えないのか、結構汚れてました。
さて、会場の中へ入って驚いたことは、意外に座席数が多い。と言っても、実数で千数百というところですが、最近の私の行った地方大会で千人を超える会場を見たことがなかったので少し嬉しくなりましたね。おまけに、TV収録があるためか例のライトアップもあり、地方大会にしてはなかなか華やか感じでした。
と、前置きが長くなりましたが、試合の方に移らせていただきます。
第1試合
○百田&木村(回転エビ固め)永源&●川畑
百田のパイルドライバーをリバースで返したところをさらに丸め込んで勝利。
さすがにこの試合の詳細は勘弁してください(笑)
第2試合
●橋(サソリ捻り)○スコーピオ
花道があるせいか妙にノリノリのスコーピオ。対する橋はそんなスコーピオから目を離さず。いい顔しています(決して顔がいいのはない(笑))。しかし、橋の体の厚みはスコーピオとも引けをとらないくらいになってました。このままいけばヘビー転向ももう充分可能なのでは?もちろん丸藤との決着が先でしょうが。
さて、試合は5分過ぎまでグラウンドの攻防が中心。しかし、私の座った10列目からでは段差がないのでグラウンドとか場外乱闘はほとんどみえません。客が入っているのも良し悪しすね(笑)。スコーピオのバックドロップから試合が動き始め、まずスコーピオ攻勢。しかし、橋がエプロンでのリバースDDTで反撃を開始し、ゴツゴツとマイクなしでも音が響くヘッドバット。さらにゴリサンダー、ニールキックと攻め立て、止めにとダイビングヘッドバット2連発。3発目は辛くもかわしたところで10分経過。ここからスコーピオが一気呵成に攻め立て、肩車の形からブレーンバスターのように落とす(技の名前わかりませ〜ん)。ポーズからのムーンサルトはなんとかキックアウトしたものの、サソリ固めの形で軸足以外の足で頭を押さえつけるサソリ捻りでギブアップ。
橋は頑張っていたものの、スコーピオは試合が終ると同時に軽快に踊りだしまだまだ余裕の様子。この余裕がとれる時が橋が本当に成長した時でしょうね。とはいえ、前座での若手の試合はかくあるべしといういい試合でした。
ここで休憩。
ここ山梨大会はジャンボ鶴田チャリティー興行を謳っていて、ここでNPOへの寄付が行われていました。あれからもう3年。早いものですね。。
第3試合
田上&○多聞&泉田(肩固め)ベイダー&スミス&●ローデス
さて、本シリーズ最大の楽しみ、T.ローデス君の登場です。いろいろと噂は聞いているので、もしかしたらこれが最後の別れになるかもしれないかなと(笑)。で、そのローデス君、細い。特にベイダー、スミスと組んだもんだから、余計そのひょろひょろさが強調されます。しかも、志賀のように筋肉が見えているわけでもない。いったいどんな奴なんだ?
試合は外人組の奇襲でゴング前から乱闘が始まりましたが、なんと律儀にも山本レフェリーが混戦を割って、コールからやり直しさせてました。こんなの初めて(笑)。そのあと恒例の気合を入れるためのラリアットの打ち合いで、スコーピオとは違いスミスは倒れませんでした。
こんなところにも成長のあと。試合は注目のローデス君とIZU、じゃない泉田から始まりましたが、ローデス君は攻撃の時の声はでているのですが、全然効いていない。逆にぶちかましあいで倒れてしまう。そのあともローデス君が捕まり、5分経過で田上の顔面蹴り×2からののど輪で本当に終ったかと思ったけど、なんとかカット。。その後も田上はDDT、ギロチンホイップといいように攻撃。あかん、こりゃ完全なグリーンボーイ扱いだ。。
なんとかこのピンチを必死のパンチで脱出してベイダーに繋ぐ。ベイダーはこれまた替わった泉田に対してベイダーハンマー。コーナーに詰めるまでもなく4発目くらいで崩れ落ちて、さらにコーナーからプレス。こっちも本当に終ったかと思った。
続いて出てきたB.スミスは最近使っているアイアンクローから叩き付ける技。オリジナリティがあるのはいいけど、もっとアイアンクローに説得力が欲しい気もしましたが…。
10分経過、ベイダーローデスと繋いだが、とうとうローデス捕まる。。泉田が大外掛けからラリアット、多聞に繋いでここで分断。場内ため息の中肩固めがズバッときまりギブアップ。まあ、想像どおりか。
試合後はなぜかベイダーが負けたにも関わらず機嫌がよく、相手チームと握手をしてました。なんかあったのだろうか?
注目のローデス君ですが、、見てお分かりのとおりです。技は4種類くらいかな。とにかく大森に鍛えなおしてもらってこい!!
まあ、あのドタバタぶりを真似されても困りますが(笑)。
第4試合
○力皇&森嶋(ラリアット)佐野&●館長
館長(not石井)試練のシリーズそのX。
今シリーズは館長は何かと上位陣とあたるカードが組まれています。この日もそんな一試合。って、この試合なんか他の目的あったっけ?
試合はコール後W2が襲い掛かってから開始。最初は館長と力皇。館長頑張る、頑張る。ニールキック、回し蹴り、正拳突きと反撃の暇を与えません。しかし、一度反撃されると体格の差がもろに…。ローンバトルを強いられます。5分ほどのところでなんとか正拳突きで突破孔を開き佐野にタッチ。佐野はと森嶋に投げっぱなしジャーマンを放ち、場外に落ちたところを高速トペ。これには「すげえ」の声があがっていました。リングに戻って体ごと当たるようなラリアットでお返し。力皇に繋ぎ、力皇はベアハッグからのブレーンバスター。なんとか返して佐野の反撃、ソバット、バックドロップ、フットスタンプと攻撃し、館長へ。館長ニールキック。しかし、ここからW2の猛攻。対角線に振って例のボンボンボン。ここで分断して、横殴りからのラリアットで館長をピン。力の差を感じさせました。
と、試合はW2の横綱相撲でしたが、この試合の見所はW2と佐野のGHCタッグ前哨戦にあったはず。
だったらもう少しやりようがあったのでは、というくらいに普通の絡みでした。もしW2の立場だったら、戦力的に上にいるのだから、@館長を早め戦闘不能に追い込んであくまでも佐野からピンを奪うことを狙う。もしくはA佐野に出番を与えず館長を秒殺。はっきり言ってこれくらいは可能だったはず。特に@ではそこからの館長の頑張りという見方もできるのにな〜。というところです。
まあ、これは贅沢な注文かもしれませんが…。
第5試合
○金丸&秋山&彰俊(垂直落下式ブレーンバター)志賀&菊地&●スリンガー
さて、先日の新日本武道館大会でIWGPJrを獲った2人が敵味方に別れてどういうファイトをするか、興味がつきません。
まず、志賀組(なんかな〜)の入場ですが、菊池はなんとIWGPJrのベルトを肩から下げて。ついでに誠心会館の胴着にレガース、茶髪ともう何でもあり(笑)。しかし、見事な晴れ姿です。
続いてスターネスの入場ですが、最初にかかったテーマは彰俊のもの。自分は「ああ、金丸が2冠王になったので格を逆転されてしまったか、かわいそうに」と思っていたら、次にかかったのは何と秋山のテーマ曲。ということは、最後は。。。そうです、金丸が2本のベルトを携え、地元に堂々の凱旋です。コールももちろん最後で、「IWGPJrタッグ並びにGHCJrチャンピオン」の肩書き付き。なかなか味な真似をします。
さて、試合はそのIWGPJr王者2人から。まずは握手から始まって、巻き投げからリープフロッグのお決まりのパターン。お互いに軽くコンタクトというところで両者大将の秋山と志賀にチェンジ。しかし、なんかチーム力の差があるような気が…。
しかし、その志賀が頑張る。まず秋山とエルボー合戦、さらに顔面キック合戦。ラリアットで倒し(志賀のラリアットはやめて欲しいが…)場外に落ちた秋山にエプロンからスイングDDT!さらにリング内でもスイングDDT一発。以前はこれが決め技だったんだよな〜。。さらに顔面蹴りを連発、秋山耐えてクスプロイダー。彰俊に代り重い蹴り、チョップ。ところで彰俊さん休みの間に太りませんでした?その分蹴りはおもくなったかもしれませんが…。その後超滞空ブレーンバスターですが、これがタイツの微妙な場所を持っていたためパンツがどんどんずり下がり、悲鳴が(笑)。しかし、インナーサポーター(灰色)を履いていたようなのでどうにか助かりました。リッチに替わって、同じく替わった金丸に対角ラリアットからさそり固め。さらに菊地にスイッチし、菊地は高速ブレーンバスター連発。この辺から一気に試合が早くなってきて技の名前を書き込むのがやっと(笑)。志賀と秋山に替わり、秋山Jニーからフォール、菊池がエルボーでカットするも秋山が眼つけで菊地を追い返す。続いて志賀をロープに逆さ釣りにし、金丸を呼び込み顔面ドロップキック。さらに金丸ブファドーラ。
ここで10分経過。秋山、志賀を張るものの、志賀倒れたまま。リッチカットでフェースクラッシャー。ここで何と志賀復活。秋山にエルボー×3さらにスイングDDT。少し遅かったが腕ひしぎ。これは何とかロープへ逃れたものの、そこからSTFかと思ったらこれが志賀締めらしい。そのうち秋山の動きが止まり、場内騒然。落とせコールも起き、まさかの雰囲気。しかし、何故かフォールに移行。これはカットされ最大のチャンスを逃す。
ここで15分。このあと菊地、彰俊と替わり、ゼロ戦とニールキックの打ち合い。リッチと金丸にかわり、金丸追い込みを始める。まずムーンサルトアタック。これは返したもののさらにバックドロップ。分断してからのムーンサルトはなんとかキックアウト。ここで垂直落下ブレーンバスターの体制に入るがリッチスモールパッケージ。しかし、これを返されると万事休す。再度垂直落下ブレーンバスターを決められ、金丸が地元で勝利を飾りました。このあと金丸と菊地はもう一度握手。複雑な感じがするので、一時この2人は組ませるか、対戦させないかしたほうがよいのではないでしょうか?
さて、試合の感想としては志賀が頑張りました。しかし、とにかく秋山がよく受けていてくれたので、という注釈が間違いなくつきます。いつもこのレベルの試合を提供できればいいのですが、波があるのが現状ですから。だから試合を見ていて、ああやっぱり秋山は敵になっても志賀のことを一番良く考えているんだなと思いました。
とりあえず、この試合が本日のベストマッチといっていいでしょうね。
第6試合
三沢&●鼓太郎(ジャーマンSH)小橋&○KENTA
2月の武道館は同じチームだったのでこの2人の対戦はいつ以来でしょうか?以前は当たり前の光景だったのが、今はとても新鮮に感じます。小橋の足は前シリーズに比べたら全然良さそう。だけど、リングへのジャンピングインはやめたみたいです。もちろん足のことを考えたらいいことですが。。
試合が始まる前騒がしいと思ったら、ベイダーが最前列に来て観戦。大阪大会の複線ですね。
大きな期待の中ゴング。先発は若手2人。軽くぶつかった後、鼓太郎が三沢にタッチ。ここで大小橋コールが起こるが、KENTAが出ているため小橋は迷惑そうな顔。しかし、コールが続くため仕方なく交代。しかし、当たりはしょっぱなから熱い!まず巻き投げからヘッドシザース、これだけで大沸きです。小橋が強烈な水平チョップを打ち込めば、三沢はエルボーで反撃。三沢の胸があっという間に真っ赤に腫れます。小橋スリーパーからハーフネルソンスープレックスへ。いきなり全開です。ここでKENTAにタッチ。KENTAは先ほどの鬱憤を晴らすように鋭い蹴りを連発。本当に社長に対する若手の攻撃かというくらいの厳しさです。やはり小橋と組んだ若手は通常時の倍以上の力を発揮しますね。怒った三沢はマジエルボー。KENTAヘッドシザーズを繰り出すも三沢には全然きいてねえ。。三沢フェースロック。
ここで鼓太郎チェンジ。KENTAは小橋にチェンジ。しかし、この対戦は無謀だ。。小橋の水平チョップ一発で鼓太郎は吹っ飛んでく。そこからキチンシンク3連発。さらに蝶滞空ブレーンバスターへ。相手が軽いから時間が長い。
ここで10分。さらに鼓太郎の試練は続く。小橋は対角線コーナーに振るも、そのまま崩れ落ちてしまう。替わったKENTAはボストンクラブ。これはロープに逃げるものの、バックドロップの追い討ち。さらに小橋に代わって渾身のボストンクラブ。場内の応援を受けて何とかロープ。。息も絶え絶えながら、なんとか三沢に繋ぐ。
本日2度目の三沢vs小橋。エルボーと水平チョップの応酬から、三沢がエルボーで場外にたたき出し、そのままエルボースイシーダ。リング内に戻り小橋反撃。コーナー争いを制し、雪崩式ブレーンバスター。続いて投げっぱなしジャーマンから、間髪を入れずにハーフネルソンスープレックス!!三沢3カウント寸前で返す。さらに小橋は腕ぶして、豪腕ラリアットの準備。これ決まったら三沢といえどやばいだろ、というところでかわし、タイガードライバー。これはカウント2!2人ともタッチと同時に崩れ落ちる。久々の対戦なのに激しすぎる。そのためこれからはKENTAと鼓太郎の一騎打ち状態となる。鼓太郎はきりもみプレスからライダーキックと攻めるがキャリアの差が出て逆転される。
KENTAはスワンダイブドロップキック、ウラカンと繋ぎ、腕ひしぎ。これは三沢がエルボーでカットし、その勢いで鼓太郎はジャーマンを決める。しかしこれは小橋がカット。ここで分断されて、KENTAファルコンアロー。これはキックアウトしたものの、止めはKENTAのきれいなジャーマンスープレックスホールドが決まり勝負あり。
試合後観戦していたベイダーは小橋に近寄り一言二言。握手の手を差し出したが、小橋これに応えずにベイダーは帰って行きました。
試合内容としては三沢vs小橋、やはり熱すぎました。三沢もこの痛みは忘れていたんじゃないんでしょうか?
あと、KENTAもいい動きをしていましたが、さすがにこのマッチメークには無理があったと思います。というか、鼓太郎はまだこのクラスで使うのは無理な気がします。小川が言うように前座を経験しない選手は大成しないのならば、第1試合は若手同士、もしくは若手VSベテランの教育マッチであるべきではないでしょうか。なんか、W2あたりは勢いに乗っている時はともかく、長期戦になるといきなり厳しくなるのもこのへんに理由がありそうな気がします。
これは再考していただきたいところですね。
ともかく三沢VS小橋は全日本時代の対戦を見ていない人も多くなっているでしょうから、そろそろノアでの初一騎打ちが見たいところです。
第7試合メインイベント
小川&○雅央&ヨネ(よっしゃ!担いだ!!)高山&大輔&●杉浦
これも大阪の前哨戦。まず、高山の入場だが、ファンの声援が凄い。小橋と同じくらいかも。最近の勢いがそのまま声援になっている。花道の隣で「NOFEAR 高山善廣」と描かれたボードが掲げられていたが、何と高山はそれを蹴り飛ばす。ファンにはいい記念になっただろう(笑)。
対する小川チームはなんかバラバラ。今日は別々の試合の多聞が雅央のためにロープを広げていると、「すんません多聞さん。」かなりこのタッグチームの絆は強そうですね。大将の小川はもちろんベルト持参。前哨戦ですから。
さて、試合ですが・・・内容は本日2時からのTV中継を見てください。って、あまり書きたくないんですよね。満足できませんでしたから。試合内容はほとんど雅央の顔面掻き毟り攻撃を中心に続いていきます。まあ、地元だから大目にというところですが、前哨戦がコミカルタッチになってしまっては。。注目の小川VS高山の絡みは2度ほど。1回目はすばやい展開から小川チンクラッシャー、延髄のコンビネーションも、高山はブロックし頭が違うとアピール。さらに高山がロープに振ってビッグブーツを狙おうとしたら、そのまま小川は場外に下りてしまって、ぐるっとまわって自陣でタッチ。
高山納得いかないとの顔。観客も納得いかないよ。さらに2回目はもう少し絡みましたが、今回はビッグブーツが一発ヒット。しかし、それくらい。まあ、これが小川のスタイルといえばそれまでですが、高山だけでなくファンにも肩透かしを食らわしているようでなんかすっきりしないです。
最後は地元の雅央が見事アルゼンチンで勝利を飾りましが、、正直メインとしてはもの足りないものでした。個人的には(というか周りの人もだと思いますが)セミかセミ前と入れ替わっていたら…という感じでした。
試合後ベルトを誇示する小川に対し、ベルトを奪おうとして引っ張り合戦になって、このまま小川が延髄斬り。この部分だけは前哨戦ぽくて良かったです。
総括すると、全体的には満足度が高いものでしたが、最後に不満が残ってしまったので。。難しいところですね。やはりメイン次第でその日の印象ががらっとかわってしまうことが多いので…。残念ながら今の小川のスタイルはコンスタントに観客を満足させるというタイプのものではないんですね。はまったときは凄いんだけどな。。
とはいえ、観客のノリは全体的によく、志賀の頑張り、小橋と三沢の対戦も熱かったので充分行った価値はありました。
これでリピーターが増えてくれるとありがたいのですが。
さて、次は9.23武道館でしょうか。試合の組み合わせはくれぐれも気をつけて。。
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