ノア 2002.5.12 小山ゆうえんちアメリカンビレッジ大会観戦記

投稿者:sf-masa

観衆:2000人


実は、この大会の観戦は3日前まで考えていませんでした。でも2日前に招待券が手に入りまして、小山までは車で1時間半くらいかかるのですが行ってきました。
会場に着いてまず目に付いたのは、お馴染みのノアバス。知らない間に赤、青、緑と3台になっていたんですね。おそらくWAVE勢とその他、スターネス、外人に別れているんでしょうね。
このアメリカンビレッジは、ゲームセンターの中にあって、入り口を探すのに多少戸惑いました。この会場実はスケートリンクなんです。夏場は使わないので、そこに床を張ってリングを設置しています。ちなみに主催者発表で2000人となっていますが、どう考えても2000人入りません(笑) 1000人ちょっとくらいだったと思います。でも、会場はほぼ満員で立ち見もいましたから寂しくはなかったです。

それでは試合へ…

第1試合 30分1本
○青柳政司 ラッシャー木村 VS 泉田純 永源遙×
9分18秒 横入り式エビ固め

ファミ悪です。第一試合からファミ悪ってのは始めてだったんですが、結構盛り上がっていました。第一試合からファミ悪ってどうなんだろう?と思っていたけど、永源の入場テーマが鳴れば関係なかったですね。
試合は木村が最近お気に入り「シューー(青柳館長直伝)」を披露。
唾は、試合序盤リング内から観客席に発射。その後木村にも発射。そして最後は、試合終了直前に木村のラリアットを受けて発射、そしてそのまま青柳にスクールボーイを決められてしまいました。
マイクは「泉田、結婚して子供が出来たら、おんぶして小山ゆうえんちに来なさい」

第2試合 30分1本
○川畑輝鎮 百田光雄 VS レイ・ゴディ× フベントゥ・ゲレーラ 
13分14秒 ダイビングセントーン→体固め
足の具合が心配された川畑ですが、多少かばいながらもそつなくロープワークをこなしていて安心しました。さて、この試合、注目はなんといっても百田vsゲレーラ。百田とゲレーラが相対しているだけで何故か面白い。まずゲレーラが筋肉を誇示するポージング、負けじと百田もポージング。しかし、この百田の姿を見てゲレーラ大笑い。またしてもゲレーラが違うポーズで筋肉を誇示、同じく対抗する百田に腹を抱えて崩れ落ちるように大笑いするゲレーラ。楽しい攻防?です。
試合は、百田と川畑でレイにプロレスを教える様な形で進み、最後は川畑のダイビングセントーンでピン。
レイ・ゴディはセントーンアトミコを出すなど見所を作ったが、まだ勉強中という感じ。頑張れゴディJr。

第3試合 30分1本
菊地毅 ○本田多聞 VS ドノバン・モーガン× マイケル・モデスト 
13分26秒 肩固め
モデスト&モーガンです。やっぱりいいですね、このコンビ。地方だと、それほど知名度があるわけじゃないけど試合中に観客を引き込んでしまうところは流石ですね。なにやっても小気味良いし、キャラクターも確立しているので見ていて楽しいです。サムアップ&Wドーモも繰り出し盛り上がりました。最後は肩固めで多聞が勝利しましたが、これは仕方ないでしょう。この面子だと多聞が頭ひとつもふたつも突き抜けてますから。

休憩時間
試合開始前はベイダーがグッズ売り場でサインをしていたんですけど、休憩時間はモデスト&モーガンがサインに応じていました。(もちろんグッズを購入された方が対象ですが)
でも、モデスト&モーガンって第3試合で試合してますよね(笑)
当然、シャワーを浴びる暇もなく、汗だくでグッズ売り場でファンの要望に応えていました。ファンを大切にする両外国人に凄く好感をもちました。
ちなみに、自分はトイレに行きましたが、休憩時間が終わってしまって、杉浦選手のテーマがなってしまいました。急いで戻ったら池田選手の入場で、さわるつもりは無かったのですが練習生の高橋冬樹君に制止されてしまいました(^_^;)

第4試合 30分1本
○志賀賢太郎 大森隆男 VS 杉浦貴× 池田大輔 
15分42秒 SSS(スパイラル・シガ・シューター)→片エビ固め

さて、注目の大森さんです。今日は志賀選手とのタッグということですが、このタッグは何時以来でしょう?
去年のクリスマス興行のメインで組んでいますが、通常の興行で組むのはかなり久しぶりだと思います。
大森の入場曲(ノーフィアーのテーマ)がかかると一斉に盛り上がる館内。やっぱり大森の人気は凄いモノがありますね。開始前から少々不穏な大森志賀タッグ。志賀が大森にタッチする時も手ではなく肩をパシーンと叩くようにして交代していました。さて、大森ですが、試合内容は今までとあまり変わりないですね。ドロップキックは打点が高くスピードも乗っていて、それだけで観客を唸らせる力をもっています。
しかし、志賀もそんな大森に負けていません!なんたってイエローですから(笑)
俺にタッチしろと言わんばかりに親指を胸に向けて動かしアピールします。しかし、自分から手を出さない志賀に大森は仕方なく肩にパシーン、、、タッチ成立です。
その後志賀が池杉に捕まってしまいますが、大森はしらんぷり。ボストンクラブに捉えられた志賀を見ても助けに入る気配なし、調子に乗った池杉がふたりがかりでボストンクラブ!これはきつそうだったが、大森は頭をかいたり、靴ひもを直す仕草をしたりで気が付かないふり。志賀がなんとか脱出すると「気が付かなかったよ」と言いながらワリィワリィとのジェスチャー(笑) 楽しかったです。
試合は最後志賀が攻め込まれましたが、新技のSSSで杉浦から勝利しました。
志賀は確実に良くなっています。多少の技を受けても返せるだけのスタミナとフィニッシュに繋ぐだけの技が出来てきたので、今後かなり期待出来ると思います

ちなみに、この試合を元パートナーだった高山が控え室から出てきて、スタンドの隙間から観戦していました。高山が観戦したのはこの1試合のみ。
試合がおわるとまた控え室に戻ってしまいました。
解散したとはいえ、大森の試合はきになるんでしょうね。

第5試合 30分1本
○田上明 VS モハメド・ヨネ×
6分35秒 ノド輪落とし→片エビ固め
まぁ、良くも悪くも田上選手の試合ということで、、、。
ヨネ選手はもっと上手な使い方してあげたいですね。良い物は沢山持っている選手だと思います。観客を沸かせることに関してはノアの選手にないものも持っていますしね。ちゃんとプロレスも出来るから、チャンスさえあれば飛躍する選手だと思います。現状ジュニアヘビーじゃないので狙うならヘビーと言うことになりますが、とりあえず着実に実力を付けタッグ戦線に絡んでもらいたいと思います。
試合の方は、、、、、筋肉バスターが決まっていたらなーーと言うような内容でした。最後はのど輪でおしまい。

第6試合 30分1本
○KENTA 力皇猛 森嶋猛 VS 橋誠× 金丸義信 秋山準 
17分59秒 雪崩式ファルコンアロー→片エビ固め

この日のベストバウト!素直に面白かったです。
まず、この面子での入場で秋山選手の入場だけは別格。やっぱり人気は凄いモノがあります。ワイルド2は、選手コールの時に「GHCタッグ王者…」とコールされた時が一番盛り上がりましたね。勿論ベルトを付けての入場でした。
試合は、まず力皇と橋の張り手合戦でヒート! これが凄い凄い、マジで凄い。会場が狭く響き渡るのでビンタの生音だけで驚嘆の声があちらこちらから聞こえます。そしてやっぱり大相撲出身だけあって力皇の張り手は凄いです。橋だけでなく中盤には秋山に打っていき、力皇も頼もしくなったなぁと素直に思いました。ただ、橋と秋山の差は、その後に直ぐ反撃するかしないかで現れますが^^
ワイルド2も凄かったけど、この日の主役はKENTA! 自分はこの試合KENTAがピンをとられると予想していて"ジュニアトーナメントが開催されているのに、勝ち進んでいるKENTAが負け役かぁ"と少し残念に思っていたのですが、予想を嬉しく裏切られて大満足でした。
結果的にKENTAが橋から勝利したのですが、試合中KENTAに対する攻めは尋常ではなく、かなり攻め込まれました。金丸が場外鉄柵をつかっての後頭部ギロチン、場外に寝かせて置いての秋山のプランチャーニードロップ、正調プランチャー。リングに戻ったあとも強烈なボディースラムなどで攻め込まれましたが、それら全てを耐えました。試合後半で橋と2人になった時も、ゴリラーマンズスープレックス、ダイビングヘッドバットと橋選手のフィニッシュホールドを全て返した上で、トップロープの攻防から雪崩式ファルコンアローで勝利しました。
とにかくこの試合を見て感じたのは、KENTAが技を耐えられるだけの実力と精神力を身につけてきたと言う事と、先日ノアズアークで発言していた「僕が一番練習していると思います。努力した選手が報われるようになりたい」と言っていたことを試合で証明した事。
ノアのジュニアは小川や志賀がヘビーを目指しているから層が薄いと言われていますが、若手は着実に成長していますよ、というのをこの試合で教えてもらいました。

試合後は、大KENTAコール!
それに応える様にセカンドロープに上がって両手を突き上げるKENTA。凄く良い光景でした。
地方のこんな小さな会場で、この感動が味わえるとは思っていなかっただけに、とても得した気分になりましたね。
KENTA選手は、その後本部席まで来てマイクアピール。
金丸や橋に向かって「お前達には負けない。お前の時代は終わりだ!」みたいな事を言っていました。
それを受けて金丸が、本部席に来てなにかマイクで返しましたが、何言ってるか良く聞き取れませんでした。


第7試合 45分1本
×井上雅央 VS 高山善廣○
9分10秒 高角度原爆固め

雅央ファンには注目のカードが事前発表も無しに地方で実現してしまいました(笑)
高山は5.2新日東京ドーム大会で使用した曲で入場。
試合的には声の掛け合いなどもあって結構面白かったんですけど、残念だったのは雅央が最後まで高山を担げなかった事。1回目はエルボーで、2回目は持ち上げようとしたところをスリーパーでとられてしまいました。持ち上げていたら盛り上がったのになぁ。
最後は強烈な膝からエベレストジャーマンで勝負あり。

上の写真は、スリーパーを受けて「チョーク!チョーク!」とアピールする雅央。
レフェリーはチョークと認めなかったのですが、この後高山選手は「チョークはこうやるんだ!」と言って本当にチョークスリーパーを1秒だけしました(笑)

下の写真は、強引に高山を攻めにかかる雅央に、下から攻撃を加える高山です。
雅央選手のやられっぷりはいつ見てもいいですね^-^


第8試合 60分1本
佐野巧真 三沢光晴 ○小川良成 VS スリンガー× スコーピオ ベイダー 
10分40秒 岩石落とし固め

やっぱベルトを持っていなくても三沢選手の人気は絶大ですね。凄い声援でした。曲がなるだけで声援が起きる選手と云うのはそれだけで凄いことです。
さて、小川選手がGHCのベルトを獲ったので、三沢は小川の後に入場と云うことになるのですが、やっぱりちょっと違和感を感じてしまいました。コールも勿論後にされますが、この時"あぁ今のチャンプは小川なんだなぁ"と、、、。それはそれでいいんですけどね。
ベイダーの入場は「お前、何か楽しい事でもあったのか?」と言いたくなるほどのテンション。観客をあそこまで楽しませながら入場する選手も珍しいです。これが本当に新日では問題外人と呼ばれた選手なのか疑問に思うほど(笑) 試合が始まってもリングサイドの椅子に座ったり、ファンサービス旺盛な方です^^
で、試合内容はというと、、、、、、、「えっ?」「マジ?」「おしまい?」「ウソ?」って終わり方でした。
6人が一通り1回ずつリングインしたくらいで10分になったのですが、ちょっとした連携から小川がバックドロップホールド、、、、な・な・なんと、この1発で勝負が決まってしまいました。
おぃおぃおぃおぃおぃおぃおぃおぃおぃおぃおぃおぃおぃおぃ!!!!!!
そりゃないだろ、、、、、。ベイダーはリバーススプラッシュも出していないし、三沢に至っては、ランニングエルボー、フライングラリアット、セカンドロープからのミサイルキックくらいしか出さないまま試合が終わってしまいました。
まぁ、やられたスリンガーが不甲斐ないと言えばそれまでなんですが、興行の印象はメインで決まるといっても過言ではないので、どうにかしてもらいたかった。
事実、不満をもらしながら会場を後にするファンを見掛けましたし、自分も第6試合が良かっただけに残念に思いました。
メインが良かったら、不満点らしい不満点のない興行だったのになぁ。とにかく残念でした。

総括
最近、プロレス観戦と言うと東京の大会場のみだったんで、久々の地方観戦は大会場では味わえない雰囲気を楽しめました。やっぱリングが近いっていいですね。
印象に残った選手はやっぱりKENTA。これから本当に期待が持てます!
不満点はメイン。理由は上に書いた通りです。
後、秋山選手の"大会を盛り上げてやろう"って感じは凄くいいですね。
小川にベルトは獲られたけど、まだまだノアの中心であることに変わりありませんでした。