前回武道館の小橋復活戦で感動して、その場で衝動買いをしてしまった地方大会チケット。多分武道館でもこの試合が売れたのは10枚もないだろうな〜。ところで清水マリンビルってどこや?
ということで、場所もわからず清水に行ってみましたが、ポスターすら貼っていない。しょうがないので、駅近くに車を止めて聞きこみして会場を探しました。で、あそこだよと指されたところにはごく普通のビルが。。だからマリンビルか。あんなところに試合会場があるのかと思いつつ中に入ると、小せえ。これは最大で入っても1000人は入れないほどの広さ。席はおよそ600ほど。。う〜ん。
しかし、早めに入って得したことがありました。若手のスパーリングが少しだけですが見れたことです。参加選手は、新弟子らしいのが一人、鼓太郎、KENTA、杉浦、ヨネ、丸藤、力皇、スティーブそしてなぜか高山がいました。私が行ったときは杉浦が多分鼓太郎か誰かの腕を決めていて、それを高山がチェックしていました。最後に高山が杉浦をまるで藤原組長のようだと言っていました。仲いいんだな〜。
席はほぼ満員。と言っても、立ち見いれてもいいとこ実数600人だぞ、と。まあ、宣伝もほとんどなく、カード発表もない地方大会ではこんなもんか。しかし、去年行ったノアの地方大会でも一番の少なさですが、3000人の常設会場で1000人とかより600人の会場で満員のほうが盛況に見えるから不思議です。
試合前に小橋の欠場挨拶。と言っても礼だけですが。また、サイン会もあるそうで、Tシャツはよく売れてました。私も小学校の時に買ったハンセンのTシャツ以来買ったのは二度目です。小橋のサインなら昔の色紙、しかも最強タッグの寄せ書きを持っているのにな〜。
試合の組み合わせはなんかいつもと違いました。シングルが少ないとか無駄に試合が多いとかという批判が耳に届いてきているのか、少しずつ変わり始めているようです。
第1試合
○百田(丸め込み)×鼓太郎
唐突に6時半の男復活。と言っても、今日は3時でしたが。。ロックアップからの基本的なムーブから一点集中攻めまで、第一試合のお手本のような試合。昔の若手に比べれば鼓太郎もよく攻めていました。こういうのはなんかいいですね。
第2試合 バトルロイヤル
○モデスト(丸め込み)×KENTA
他出場選手(退場順)
S.スティーブ、木村、永源、菊池、川畑、雅央、モーガン、小川
今日はファミ悪なしでバトルロイヤルが組まれていました。このおかげで、無駄なタッグや6人タッグが少なく、カードも結構みどころ有るものが並びいい試みだと思いました。
試合については、10人なのになぜか余る木村。うろうろしているとつかまったと思ったらモデモーが木村を守護。見所満載というか何処見ていいかわからないうちに10分経過で残り3人。ここからはいつ果てることないトリプルスレッドの様相でした。最後はモデストが勝ちましたが、木村が余りにも早く脱落してしまったため今日はマイクはなし。だけど、それも忘れてました。なお、永源の唾はありました。飛ばし役は小川。しかし、小川はこんなところでいいのだろうか?とはいいつつも、バトルロイヤルはいい試みですので、試合を休ませるよりは簡単でもこうした方がいいかも知れません。
第3試合
○力皇、森嶋(ラリアット)池田、×ヨネ
休憩前のタッグ王者。だけど、やはりこの二人はこのあたりの方が合っているな。メインで田上組あたりとやるといつも、う〜んという
出来ですから。ヨネはいいですね。キャラがたっていて。力皇に「おっしゃ投げるぞ!!」。力を込めて「ダー!!」「ダー!!」持ちあがらずに逆に投げられて「ア゛ーー!!」。一進一退の攻防を力皇のラリアットが決めました。
休憩時小橋のサイン会。これはTシャツ売れるよ。それにサインした後、一人一人の言葉を聞きながら言葉を返していくんだもん。ファンなら感激するでしょう。
第4試合
○彰俊(スイクルデス)×泉田
注目のシングル。よく見ると二人とも同じような体型。そして気迫の直線タイプ。違うのは蹴りという決め技が有るかないか。それにしても彰俊のスイクルデスは説得力万点。パッコーンと音がなるので。しかし、負けた泉田も試合後に握手を要求した彰俊に怒りのラリアット。プロレスはこうでなくては。
第5試合
○佐野(丸め込み)×B.スミス
実はどちらが勝つか予想がつきませんでした。そしたら丸め込みで4分足らずで佐野の勝ち。観客も負けたスミスもポカ〜ン。こんなでベイダー戦大丈夫なのでしょうか?
第6試合
三沢、×丸藤(変形フェイスバスター)多聞、○志賀
結構興味深いマッチメークです。志賀頑張っている。だけどやっぱり志賀。技の重みのなさは致命的です。ついでにフィニッシュへの流れも唐突だったし。。下手をすると、丸藤とも好勝負をやってのけそうです。対する丸藤。やっぱり凄い。何が凄いかと言うと、技の一つ一つに派手なムーブが必ずついている。例えばエルボー一つにとっても、おっ何かやるなと思わせる動きがある。本当に昔の武藤のよう。ただ、下手をすると余りにも余計なムーブが鼻につくんですよね。多分三沢の下でないとこの年でここまで自由にはやらせて貰えなかっただろうな、と余計なことを考えてました。
第7試合
○秋山、金丸(エクスプロイダー×2)田上、×橋
今日のベストマッチ。橋は技は全くなくて、ただヘッドバットとエルボーとモンゴリアンチヨップだけでがむしゃらに突進。対する秋山、金丸組は全ての技がマジ打ち。普通、プロレスってそこそこ手加減する部分あるじゃないですか。それが全くない。しかもやっとタッチしてコーナーでヘロヘロになっていても、田上は2〜3発相手にやるとすぐタッチ。これはいじめだ(笑)。とは言いながら、頭突き30連発くらいで秋山を倒し、最後は粘って1発目のエクスプロイダーを返し、2発めを出させました。大健闘ですね。なんだかんだ言って、若手3羽(森嶋、丸藤、橋)の中では橋が一番感情移入しやすいんですね。難しいとは思うけど、タイトル戦は頑張って欲しいものです。
第8試合 メインイベント
大森、高山、×杉浦(その場飛びムーンサルト)ベイダー、○スコーピオ、スリンガー
ベイダー明らかにウェイトオーバー。それも30kgは多いぞ。例によって大荒れの入場。いつもベイダーは一試合あたりいくつ椅子を壊すのだろう。それにしても大森のドロップキックは美しいですね。あの大きな体がまっすぐになって、しかも的確にヒットします。なかなかその後が続かないのが残念ですが…。最後はスコーピオのピョンピョン跳ねながらのムーンサルトでしたが、実質その前のベイダーのスーパーハイアングル・チョークスラムで決まってました。あれじゃあしょうがないや。杉浦はヘビーだと厳しいけど、ジュニアでは無敵の王者になれそうですね。難しいところです。
総括すると、最近見た地方大会の中では満足度が高いです。とは言っても、こうした小会場を全国回るという興行形式もどうなのでしょうか?宣伝費をかけて中会場を満員にするやり方と、ほとんど営業せずにそこそこの規模の会場を満員にするやり方。どっちが儲かるかはわからないですが、見栄えは前者の方がいいですね。
しかし、マッチメイクをはじめとして、何か変えていこうとする試行作後は感じます。徐々にですが変わりつつあるようなので、もう少し長い目で見てみましょうかね。
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