第1試合
○KENTA&鼓太郎(ファルコンアロー)ヨネ&●レイ・ゴディー
鼓太郎とゴディJrを見るのは私初めてです。試合は軽量かつデビューからそれほどたっていないメンバーが多いにもかかわらず、結構いい動きで前半戦では一番盛りあがりました。見所はKENTAのローリング・クレイドル。小橋の復帰記念ですね。やはり、あとヨネがこの中に入ると実力が違う感じがしました。新人2人もそつなくて、あと2〜3年すればJrの層はかなり厚くなりそうです。
第2試合
木村&百田&○青柳(延髄斬り)永源&泉田&●川畑
え〜、いつものとおりです(笑)。今日はのっけからハイスパートで3分経過からいきなりスローペース。今日の永源は20回転以上していました。
第3試合
池田&○杉浦(覚えてない)モデスト&●モーガン
この2チームを良く見ている私から見たら、今日はいまいちの試合でした。見所は杉浦がモデストの真似をしてエルボー×2+踏み渡り攻撃をやったくらいで、他は特に記憶に残ってません。もう少しできるはずなんですが…。池杉コンビは勝った後抱き合って祝福していて今度こそ仲直りかと思ったら、花道で杉浦が立ち止まっているところに後ろから蹴りを入れてまた仲間割れをしていました。
第4試合
○小川&佐野(良くわからん勝ち方)スコーピオ&●スリンガー
これまたなんて言ったらいいのか…。最後は小川がスリンガーを丸め込んだところへ、偶然(?)佐野がソバットで倒したスコーピオが上からかぶさってしまって、ちょうどバトルロイヤルで全員のしかかりフォールのような形でカウントが入ってしまいました。これからと思ったところだったので、結構周りも唖然としていました。
しかし、ここまで4試合で第1試合が一番面白く、それもあまり沸いていない。どうなることかと思いましたが、後半本当にいい意味で裏切られました。
第5試合
田上&多聞&○雅央(おっしゃ、担ぐぞ!)彰俊&志賀&●橋
志賀確変中、しかし終わりも早かった(笑)。試合は橋が最初から出ずっぱりでつかまる予想どおりの展開。たまりにたまったところで飛び出した志賀への声援といったらすごかったです。明らかに格上の3人に対しそろそろやられるだろうと思いながら、かわして攻撃をヒットさせ続ける彼に驚きの声が上がっていました。これで体さえあればな〜。試合終了後に志賀が彰俊と橋と抱き合ってから別方向の花道に消えたのは、志賀の秋山軍卒業マッチといったところだったのでしょう。最後に志賀はいい点がとれたたようです。
第6試合
菊地&○金丸(垂直落下ブレーンバスター)ライガー&●井上
さすが対抗戦という盛りあがり。しかし、ライガーというのは明らかに対抗戦向き。相手を煽るのがうまいし、強さを見せるのもうまい。試合展開としては新日勢が攻めてノア勢が受けてから反撃という典型的な対抗戦スタイル。井上も2年目とは思えない打撃の当たりの強さ。このあたりはノアの若手も見習って欲しいところです。結果はキャリアを考えれば順当なんですが、どこで終わってもおかしくなく、会場の盛り上がりは爆発状態でした。しかし、対抗戦はやはり禁断の果実ですね。これをやると盛りあがるが(全日もそうだった)、内部の闘いがつまらなく見えてしまうという弊害があります。今後の舵取りは難しそうです。
第7試合 GHCjr戦
○丸藤(正調不知火)●ゲレーラ
前の対抗戦で爆発してしまったため、非常に重い雰囲気のなか始まって、正直これで客を暖めるのは大変だろうと思っていたら、その通りの試合になってしまいました。試合自体はどちらが技をかけているかわからないような複雑な返し技合戦だったのですが、いかんせん単発で沸くような場面はあまりありませんでした。まあ、これをもって丸藤がダメだとかの意見もありますが、今までのビッグマッチで一番良い試合をやって引っ張っているのもやはり彼です。まだデビュー3年程度でそこまで出来てしまうのが私は凄いと思いますので、とりあえず今回の失敗はいい経験になれば良いんじゃないんでしょうか?
第8試合 GHCTAG戦
高山&●大森(パワーボム)森嶋&○力皇
うそだろ〜。おい。こういう結果になると裏を想像してしまう。確かにW2は良くなっている。最近の森嶋のバックドロップは鶴田にも引けをとらないレベルにもなっている(鶴田のように加減は出来ないが)と思う。だけど今日の試合でも押していたのは圧倒的にNF。完全にノックアウトした状態で起こしてやる大森に周りから「優しいな〜」の声が上がっていました。まあ、余裕の見せすぎでしょうかね。しかし、王者になったからには、W2はさらに強い風当たりを受けなければならないでしょう。その前に森嶋、チェンジ・ザ・ボディーだ。
第9試合
三沢&●小橋(垂直落下エクスプロイダー)○秋山&永田
みんなこの試合を見にきているので始まる前から凄い声援。余りの声援に小橋のテーマがほとんど聞こえませんでした。小橋は見た感じ上半身は変わっていないものの、太もも周りが一回り小さくなった気がします。しかし、それでもこの中で一番体が厚い。
永田は昨日のこともありかわいそうな立場でしたが、はっきり言ってほとんど存在感がありませんでした。試合は小橋−秋山を中心に進み、小橋はリングの感触を確かめているようで、出した技は水平チョップと、キチンシンク+かわず掛け、ハーフネルソンスープレックスくらいのものでしょうか。タックル時もまだ足をかばって体重が乗りきれないようなところもあり、まだまだこれからと言ったところですね。
最後は久々に見る小橋のピヨピヨシーンも見られて、この時点で私は負けを確信しました(笑)。試合が終わって大の字になって倒れている小橋にファンから大コールがかけられ、やはり小橋は本当に愛されているという感じでした。まあ、復帰戦で下手に勝ってしまうより、一からはじめる方が小橋らしいし、その方が似合っている。満足した試合でした。
総括してみると、非常に面白い興行でした。個々の試合では前半4試合とJR戦等不満な試合もありましたが、全部面白い試合を望むのは贅沢ですし、逆に疲れてしまって面白い試合でもつまらなく見えてしまうものです。今回は対抗戦と小橋復帰戦という強力な部分もあり、記録的な入りだったようですが、次回はどうでしょうか。しかし、今回のような興行を続けられれば確実にファンは増えていきそうです。とにかく今日は久しぶりに大満足でした。
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