2005年10月27日 ハッスルハウスvol.10
後楽園ホール大会観戦記 |
観衆:2200人
1週間後にハッスルマニアを控えたハッスルハウスです。良い形でマニアに繋げる為には
今宵の大会は非常に重要な大会だと思われますが、さてその内容や如何に?
会場に入ると既に座席は埋まっている状態。自分の席は北側の中段辺り。
北側というのはスクリーンを見る為には、後ろに振り返らなければいけない、私的に今一つな方角。
それでも位置的にはリング真横と良席なので、取りあえず納得。そんな事を考えている間に会場暗転。
スクリーンにはハッスル12で起こった川田の裏切りを映像で流します。
試合の映像が終わると、ノートパソコンの前で落ち込む小川が登場。
小川は「ハッスル男」というHNで、仲間(川田)に裏切られた事を2chに書きこみます。
その掲示板を見守る大谷、石狩、アジャ達。小川同様、石狩も上司(川田)に裏切られたと愚痴る。(会場爆笑)
大谷「詳細きぼんぬ(会場笑)」。「もう一度話してみれば?」というアジャのレスに
小川は励まされるものの、川田は記者会見で小川のダメさを露呈する為に、隣でプロレスをしていた、と発言。
再び掲示板に「俺は嫌われていたみたいだ..。」と書き込む小川に会場爆笑。
しかし掲示板の住人に励まされた小川は前向きに戦う事を決意、でスクリーン終了。
リング上には草間GMが登場、そしてインリン&安生&島田も後に登場。
草間はしっかりハゲキャラが確立されているのか、観客からもモンスター軍からもハゲと罵らる、
しっかり笑いを取れるポジションに立てている様子。カントクに姿を卑猥と中傷されたインリン様に、
自身の頭こそ卑猥中の卑猥と嘲弄された草間。ちょっと可哀想じゃないか..。でも面白いので良い良い。
草間は前回同様、台詞を噛んだりしなかったので、それなりに練習の成果を発揮できた所は認めてあげたいですね。
第1ハッスル ハッスル仮面レッド、ブルー●、イエロー対○ジャスティライザーグレン、青、黄鬼蜘蛛
インリン様の掛け声で第一試合出場するモンスター軍が入場。対するはお馴染みのハッスル仮面。
何よりも誰よりも人気があるのがハッスル仮面イエロー。初期メンバーであるレッドとブルーの人気を軽く超える。
先陣を切ったのはブルーと青蜘蛛。軽い絡みを見せると、試合権利者はレッドとグレンに。
レッドは軽快な動きを見せますが、グレンの風車式バックブリーカーと喰らうと
本当に痛かったのか悶絶しながら会場から「え〜?」とブーイングされながら自軍コーナーに戻る。
代りに入ってきたのは会場お待ちかねのイエロー。このイエロー、
デブチンキャラなのですが動きがとても華麗。試合ではドロップキック、プランチャ、619と
キレイに決めて会場から大「イエロー!!」コールが何度も発生。
ハッスル軍は優勢に立ちつつもグレンの攻撃に形成を逆転されます。そして観客から
「仕込んでるぞ!!」と突っ込まれまくっていた青、黄のスパイダーネットを
ブルーが浴び万事休す。グレンの旋回式ファルコンアローで3カウントを奪われます。
試合後はマニアにて戦う予定のセイザー達が乱入。予告編をしっかり演じて終了となりました。
第2ハッスル Erica○、マーガレット対●アリシンZ、ブランカX
前回の試合で敗北を喫し、憤慨するモンスター軍。
草間に詰め寄り決着戦を要求。ハッスル軍にその旨を伝えるものの
今一つ意味が通じない。再度モンスター軍に言葉の意味を伺う草間、
同様にハッスル軍に伝えるがまたしても通じず。それの繰り返しで
いつしか両軍から「ハゲ」と罵倒される有り様。それに激怒した草間が
この試合のルールを、ハッスル軍敗北→坊主、モンスター軍敗北→素顔を見せる
というルールに決定。草間は本当に良いキャラをもらったな...。
試合はアジャとアリシンが先発。試合序盤からアジャは高い声で
不満をボヤキながらもモンスター軍を圧倒。アジャ、普通に強すぎです。
アジャ優勢のまま試合が進みますが、チョコチョコ試合に介入する島田。
その島田にお尻を押し付けて島田を退散させると、ここからは真っ当な女子プロレス。
試合は中盤、待望のマーガレットに試合の権利が移る。
マーガレットは乙女の如く「イヤッ」と可愛い悲鳴をあげながらも
超強烈な逆水平をブランカの胸に打ち付ける。鳴り響く「バチ!!」という打撃音に
観客ちょっと引き気味。どっちがモンスターなのかが分からないw
ブランカも負けじとマーガレットにジャーマンを放ち、会場も美女と野獣の攻防に拍手!
試合も終盤、アリシンがムーンサルトを放つが、勝負は決しない。
最大の勝機を逃したアリシンはマーガレットのパワーボム→アジャの灯油缶を
喰らいフラフラの状態。更にアジャの捻り式バックドロップ3連発に瀕死の状態。
最後はマーガレットのD・ボディプレス→アジャのD・エルボードロップの
エアリアルコンボで撃沈。勝者はモンスター達!..じゃなかった..ハッスル軍となりました。
試合後、無理矢理マスクを脱がされるアリシン。素顔を見た
アジャがブサイクとバカにすると、逆上したアリシンはマニアに新戦力投入を示唆。
普通に良い試合でした。このメンバーは定着して良いと思いますね。
第3ハッスル 藤井 軍鶏侍●、男魂対○坂田、マーク・コールマン
前回のハッスルで唐突に長州と対戦をさせられた藤井。今日、坂田に勝ったら再戦をさせろと要求。
この試合でのパートナーはX。観客もそれなりに期待していた訳ですが、「広島から連れてきた弟」の
肩書きで登場したのは謎のマスクマン..。会場からは大ブーイング。そんな彼の正体は不明のままで試合開始。
先陣を切った謎のマスクマン男魂(オタマ)。ショボイ選手かと思われていましたが、
これが中々な動きを見せる実力者。後楽園の観客も何となく認めてしまっていた様子。
良い形で男魂は軍鶏侍に試合を任せますが、軍鶏侍はジャンピングインに大失敗。
トップロープに足を引っ掛けて後頭部をモロに強打し、いきなり大ピンチに。
意図的な動きなのかどうかは分かりせんが、しっかり会場中から笑いを取っていたのは認めたい所です。
全く良い所なしにやられっ放しの軍鶏侍は男魂にタッチ。男魂は華麗なミサイルキックを放ち
試合を盛り上げます。坂田がリング中央でダウンすると、兄弟揃ってコーナー最上段へ。
まずは男魂がダイビングエルボーを。そして試合前の映像で煽りに煽った未だ命中率0%の秘奥儀、
「AHE」(当たれば百発百中エルボー)を軍鶏侍が繰り出すが、いつも通り飛距離が足りず...。(会場爆笑)
差肩はトラースキック→さそり固めへ。そして軍鶏侍は辞書に「耐える」という文字が無いかの如き疾さで即タップ。
試合後は坂田とコールマンが勝利の祝杯。四方に向かって缶ビールを掲げて試合終了、休憩へ。
軍鶏侍、中々良いキャラに仕上がってきてます。やるならやるで突き詰めて欲しいですね。
休憩後
休憩が終了すると、和太鼓によるテーマ曲が鳴り響く。すると観客の声援に乗ってケンゾー&ヒロコが入場!
ケンゾーは四方のコーナーに上がってアピール。続いてマイクで素人と対戦する事に不満をブチまける。
次に落ち着いた様子で芸者姿のヒロコがマイクを握る。リング上で正座し自己紹介。
会場大・大「ヒロコ!」コール!ケンゾーの人気を遥かに凌いでいるじゃないかw
ヒロコは和泉家に対して宣戦布告。「鈴木家対和泉家」の対決を強調するなどナイスプレー。セッチーがいないとね。
ヒロコもマッチメークに不満を漏らしていると、何やら呪文のような言葉を唱える声が会場に聞こえ出す。
それが狂言のものだと理解すると、一斉に元彌登場に期待を寄せる後楽園ホール。
すると東側バルコニーに元彌登場!会場大爆発。元彌はケンゾーを指し、
狂言口調で「そなたに明るい未来が見えませぬ〜」と、かつてのケンゾーの迷言を逆手に取って挑発。
怒るケンゾーを後目に元彌が去った後は、ヒロコが和泉家抹殺を宣言しスペシャルイベント終了。
セミハッスル 田中、金村○対ジャイアント・シルバ、●ザ・モンスター℃
この試合はハッスルマニアで行われるスーパータッグ選手権の参加権1枠を争う試合。
この試合の勝者チームがマニアにて安田&Xチームと王座を巡って試合をするとの事。
先に入場したのは金村組。お馴染みのテーマ曲で会場も高まった熱を冷ます事なくセミに突入。
そしてシルバ組入場。シルバの大きさは何度見ても驚嘆させられてばかり。
周辺のお客さんも「でけぇ〜...。」の声を連発。シルバはリング外を1周してリングイン。
そして試合開始。対峙する金村と℃。いきなり客席に向かって℃ポーズを決める℃。
観客も釣られて手をCの形にする℃ポーズと共に「℃〜!」と絶叫。それを見た金村は
「どうぞ、どうぞ。」とダチョウ倶楽部のように更なる℃ポーズを℃に要求。
勧められるがままに℃は四方に向かって℃ポーズ。一通り℃ポーズをやり終えると、今度は金村が
身体全体を使ったKポーズ、観客から「K(キン)!」コールを誘発。
℃同様に四方に向かってKポーズ。その光景を黙ってみていた℃も負けじと再び℃ポーズ。
そこからは両者共に交互に得意ポーズの連発。会場からは交互に「℃」&「K」コールが発生しますが
一人の観客の「試合をやれ〜!」の突っ込みにアピール合戦はひとまず終了。(会場笑)
そして打撃合戦がスタート。ここでも交互に攻撃を放つ度に観客もテンポ良く「℃」&「K」コール。
そのテンポに慣らされた観客は、金村のエルボーフェイントにもそのまま「K」コール。
攻撃が当たってもいないのにコールをしてしまった観客に金村は口元を隠して嘲笑。(会場笑)
まだまだ続くよ打撃合戦。エルボーとローキックの応酬ですが、これまた金村が
終わりのない打撃&コール合戦を急所蹴りで締める。言わずもがな、キンとキンという事で..。(会場大爆笑)
試合中盤、4選手とも場外へ。まずは東西に散って客席に雪崩れ込んでの場外乱闘。
そして今度は南側と北側に散っての場外乱闘。北側の自分の座席の方に雪崩れ込んで来る金村&℃。
一目散に逃げる自分!一段後ろに避難すると眼前では金村&℃のド付き合い。北側観客も大興奮!
こういうファンサービスはドンドンやって欲しいですが、自分の席にまでは来なくて結構です..。
舞台はリング上へ。椅子の上に寝かされた金村がシウバのボディプレスを喰らうなど
窮地に立たされましたが、田中のスイングDDT、スーパーフライで形成逆転。
田中の白いギターで攻撃された℃が金村のD・ボディプレスに敗れる。
試合後、マニアで対戦する事が決定した安田が乱入。安田はパートナーをリングに招く。
鳴り響くテーマ曲はサンダーストーム!会場にはあの男の名を呼ぶコール!しかし入場してきたのは
白いハヤブサのコスチュームを来たレスラー。一部のファンは未だに本物なのか信じきれない様子。
されど、マイクで「弟を連れて来る」と言ったその選手の声は間違い無くミスタープロレスのソレ。
はっきり確信した観客から一層大きい声援が発生。マスクを金村達に投げ捨てた人物は紛れも無く天龍源一郎!
これでハッスルマニアでは天龍、安田組対金村、田中組が決定となりました。
メインハッスル 大谷、黒田、×石狩対川田○、RAIJIN、FUJIN
モンスター軍に寝返った川田に必死に「目を覚ませ」と呼びかける石狩。
どうやらこの試合は川田対石狩の師弟対決が主軸となりそうです。
石狩は川田に呼びかけるが、川田は無視。何とか誘い出そうとするも
RAIJIN、FUJINの前に力なくダウン。試合の権利を得た川田は石狩を放り捨てて
大谷を呼び込む。それに応えた大谷は川田と張り手とエルボーの応酬へ。
この試合にはレスラーとして真っ当な選手が集まっているのもあって、
序盤から中盤に渡って「プロレス」が展開され続けます。
黒田は鉄柱に相手の足を打ち付けるお馴染みの攻撃で、大谷も
顔面ウォッシュで観客から大「もう一丁!」コールを浴びます。
やはり定番のムーブがあるというのは、ファンにとっても良い事です。
盛り上がれるポイントがあると言うのは観戦してて安心だし楽しいですからね。
一方、モンスター軍のRAIJIN、FUJINもリフトアップスラム、ラリアット、
パワースラムと並外れたパワーを存分に発揮。メインに抜擢されるだけの実力ありです。
そして試合は終盤、石狩は果敢にRAIJIN、FUJINに向かって行きますが
体格差のせいか優勢に転じる事ができずに体力を消耗。その状態で遂に
望んでいた川田との対決が実現。石狩は向かって行くものの
川田に尽くなぎ倒される。川田は石狩に対して起き上がりこぼしの逆水平へ。
この起き上がりこぼしの逆水平が1セット程度で終わらない。
1セット4、5発程度の逆水平を放つとして、それを計4セットほど放つ川田。
途中起き上がる事すらままならなくなった石狩に対して川田は強烈な
サッカーボールキックで追撃。無理矢理立たされ、逆水平を喰らった石狩は完全にグロッキーに。
この状況にコーナーで控える大谷、黒田は決して割って入らず、二人の師弟対決に
水を差すまいと大声で激を飛ばすのみ。そして会場からも
ハッスルを楽しむだけの声援ではなく純粋にレスラーを応援する声援が沸き起こる。
が、その声援虚しく川田の長滞空パワーボムに成す術無く石狩が敗れて試合終了。
試合後
試合終了後に突如入場する小川。しかしRAIJIN、FUJINに返り討ちに。
そんな小川を嘲笑う声が会場に鳴り響き、西側バルコニーに高田総統登場。
島田&安生の煽動もあって、観客からは前回のハウスで教えられた
総統応援コールが発生。う〜ん、やはり西側は楽しそうだなぁ。
捻くれた挨拶を終えた総統は、小川が道場を設立した事を冷やかす。
小川は反撃として同様に道場経営をしている、引退して然程忙しくないだろう
高田総統に皮肉を込めて経営のノウハウを伺う。総統は「ただ一つ....、
あそこ(茅ヶ崎)は場所が悪い!遠いの!遠いの!!」と答える。(会場爆笑)
更に野次の中に、一際目立って「死ね〜!」という声もありましたが、総統は「....言って良い事と
悪い事があるだろう!(会場爆笑)」と上手く受け応える、相変わらずの喋りの上手さを発揮。
そんな道場経営の話に石狩が割って入り、川田に「目を覚ませ!」と呼びかける。
その真の迫りようを見ると、石狩は役者としての才能があるやも知れませんね。
石狩をあっさり突き放す川田に大谷は歯並びを矯正する事を宣言。
対する川田は大谷へ、巷で江頭2:50と言われている事実を告げ、
寂しくなりつつある頭髪を抜き取ると威嚇。大谷は頭を抱えて蹲る。(会場爆笑)
言葉ってナイフよりも切れるし、ライフルよりも撃ち抜けるものなんですよねw
主要人物がそれぞれマイクで喋り、青森へ、そしてハッスルマニアへ続く、と
言った流れでモンスター軍は退場。最後は石狩を中心に締めのハッスル、ハッスル!で興行終了。
感想
観客は超満員。盛り上がりも良好でした。ただ空気を読めない
野次が多すぎだったのが残念。試合後のマイクはいつも通り秀逸でしたが、
それらの野次のせいでテンポが悪くなってしまったのは否めないです。さて、11/3はハッスルの集大成とされるハッスルマニアが開催されます。
特にハッスルファンと言う訳ではない自分ではありますが、
やはり成功して欲しい所です。この一年、特に頑張ってきたと思うので
その成果が良い方向に表れるように期待しています。