2005年2月8日 ハッスル・ハウス vol.4
後楽園ホール大会観戦記 |
観衆:1800人
2005年最初のハッスルシリーズです。
本日は南側のA列30番台、良席であります。ただ前方過ぎた為に観客の入り具合を
しっかり確認できませんでした。少々空席があった模様。それでも満員であったと思います。オープニング、今回は笹原GMはお休み。代わりに出番のない石狩が場内での禁止事項を読み上げ
同じく出番の無い川田と僅かながらのコントをビジョンで展開。
『モンスター軍、怒りの人事異動』
第1ハッスル
ハッスル仮面レッド、ブルー、スパンキー○対●デビル・ピエロ1号、ピエロ2号、モンスターJ
前回のクリスマスSPで全敗を喫したモンスター軍。島田と安生は、その責任の所在を高田に追求されます。
互いに責任を逃れようとしますが、「自己犠牲を厭わない人間を評価する」という高田の言葉を聞き
普段は小学生レベルのなりきり外人口調を駆使する安生が唐突に素に戻り反省の弁を述べ出します!
その姿は、さながらハイアン戦を前に心中を語る安生そのもの。罰としてインリンに「ダボハゼ!」と罵られながら
鞭打たれ、必殺の「M十字固め」で腕を痛めつけられてしまう。高田が
「これもSADAMEだ。」と締めの言葉を言い放ちビジョン終了(場内爆笑)リング上に姿を現す安生と島田。軽妙なトークで会場を温め第一試合に登場するモンスター軍を呼び寄せます。
リング上に姿を現す安生と島田。軽妙なトークで会場を温め第一試合に登場するモンスター軍を呼び寄せます。そして本日のMVPとも言える新モンスターが誕生!その名はモンスターJ。顔に軽いペイントを施す程度で
他には特徴がないような選手ですがモンスターC同様、名前がネタに使いやすいのが良かったです。
試合開始、Jが試合権利を得るとにわかに起こるJへの声援。Jが攻撃を加えると所々に「J!」という歓声が..。
試合が進むに連れて、その歓声はやがて会場全体を包み込み、彼が叩いたり、投げたり、飛んだりする度に「J!」という大合唱!
たった1試合で観客の心を鷲掴みにしたJ、パートナーであるピエロ達がどう頑張っても観客からは
「ピエロ!空気読めー!」「J出せ!J!」「もうJだけでイイー!!」など罵声が飛び交う始末!
幾度となく発生する「J」コールに気を良くするJ。イイ名前もらったね、アンタ....。完璧に役得だよ。試合も終盤、しかしニューヒーローは我々を飽きさせない!
味方のムーンサルトの踏み台になろうと四つん這いになるが、踏まれた瞬間潰れてしまうJ。
味方のピンチの際にカットに入ろうとするが、バテバテの為にロープを足に引っ掛けてすっ転んでしまうJ!!
3対3のブレンバスター合戦において、ピエロ二人は簡単に持ち上げられたにも関わらず、
自分だけが持ち上がってない事に気付き機転を利かして即座に自らジャンプするが、変な落ち方をして肩を痛めてしまうJ!!!試合はウラカンラナでハッスル軍が勝利するものの、観客の心はすっかりJの虜となってしまいました!
いきなりイイもの見れました。
第2ハッスル
“ハッスルなでしこ”Hikaru●、フベントゥ・ゲレーラ対○アリシンZ、スペル・ウイルス男女混合マッチ。またクリスマスSP同様のHikaruファンが来てます。非常に声援が五月蝿いです..。
試合はHikaruが一方的にエグイ攻めを受ける展開。ようやくフービーにタッチ。
久しぶりに彼の動きを見た感想としては「何か落ちてるなぁ。」と言う印象。
ハッスルだし、相手が女性込みなので抑えているのでしょうかね。シャイニングが余りにカス当たりなのも気になる。しかし結構面白いムーブも見せてくれました。Hikaruがバックを取っている最中、
モンキーフリップで投げられるフービー。投げられたフービーは上記の状態のHikaruを飛び越し、
前方回転エビ固めをHikaruに→その反動を得て堪えている相手をHikaruはジャーマンで投げる(想像できます?)そのような奮闘を見せますが、最後はHikaruがアリシンZの変形みちのくドライバーに沈みます。
まあまあ良い内容でした。
第3ハッスル 査定マッチ
藤井軍鶏侍●対○坂田亘ハッスル軍を脱退した坂田。モンスター軍入りの為に査定試合として今日は藤井と対戦です。
試合前の映像では100発100中のエルボーを見舞うと言って床に肘を落として痛がってましたが、
今日はその類いの冗談が一切通用しない相手であったのが彼の不幸であります。試合はほとんど打撃の応酬。バックを取って坂田を投げようとしますが一人ジャーマンを敢行する藤井(場内笑)
続けて前フリをしておいたエルボードロップをトップロープから見舞おうとしますが、
思いきり坂田を飛び越して自滅してしまう始末。まあここら辺はハッスルなんでね..。
こういう動きも許容範囲でした、たった一人を除いて..。坂田は反撃として急角度バックドロップを繰り出し、
中腰の藤井に対して川田以上に思いきりの良い顔面ローキックを放ちます。ガチ蹴りです、ハイ。その蹴りによって勝負アリ、藤井はまともに立つ事すら出来ずに退場。11日に対戦する川田を意識していたのでしょうか。
冗談に及ぶ場合は相手の人格をしっかり把握してからにしましょう、という教訓を得ました!藤井ありがとう!
第4ハッスル モンスター・ロワイヤル
ダン・“ザ・バッファロー”・ボビッシュ○、ジャイアント・シルバ、NJPW、小ガマ大王、フライング・ヴァンパイア16世、23世、エル・ハテナ・ウノ、ドス物議を醸した某老舗団体のアレです。ルールはリング上で4組一気に試合をするというもの。
試合は始まりますが、何処見て良いか分からないはで、その滑稽さが観客に受けていましたが、
次第にブーイングが発生。タイミングよく高田がビジョンで割って入り「つまらん!」とダメだし。急遽オーバー・ザ・トップロープルールに変更。一気に四人に絞られます。
そして最後の二人にはボビッシュとNJPW(ニュー・ジャージー・パワフル・ウォーリアー)が残ります。
NJPWは某野人の「ホー!」や某天下を取り損ねた男の敬礼を真似たりと奮闘を見せますが
ラリアットを喰らい場外へ転落、優勝はボビッシュに。11日のインリンの用心棒に決定しました。試合後、つまらない試合形式を考えた島田は参謀長から二等兵に降格。 う〜ん、人事異動恐るべし!
第5ハッスル
ハッスルRIKISHI○対●モンスター℃
川田に敗れ落ち込むCに対して高田総統は内面に潜んだ怒りを沸き立たせるため「ビターン!」を発動。
Cは℃へと進化(?)を果たします。℃の°は怒りの「怒」らしいです。読み方は℃(ドシー)です。試合開始、RIKISHIに対して攻撃を放つ℃。当然去年同様攻撃が当たる度に「℃!」コールが発生。
しかし相対するRIKISHIにも「RIKISHI(リキシー)!」コールが発生!よって交互にそう叫び合う訳ですな。RIKISHIをヘッドロックに捕らえる℃。大袈裟に絞り上げると観客からは「ウゥ〜℃!!」
一転、RIKISHIも同様にヘッドロックで締め上げるとセオリー通りに観客からは「ウゥ〜RIKISHI!」そして拍手喝采!
もう何でも良いんです!そう、ここは後楽園じゃない!わくわくモンスターランドだ!!そして用意されていたかの如く、英雄Jがセコンドに付いてるではないですか!
当たり前のように℃はJを呼び込みます。座り込んでいるRIKISHIの胸、背中に順番交代に蹴りを放ちます!
では皆さん!もうお分かりですね?モンスターランドの住人は楽しげに
「J!」「℃!」「J!」「℃」「J!」「℃!」と叫ぶのです!!やられてばかりではいられないRIKISHIは
何故か仲違いをして胸を張り合っている両者をラリアットで撥ね除けます。当然、当然この場合は....もうイイですよね..。最後はヒップドロップでRIKISHIが勝利。試合後定番のダンスに突入するんですが、観客からの参加を募ります。
この時いやに大きなプラカードを持っているカップルをリングに呼び込みます。
そして何故か唐突に踊る筈のダンスを練習済みかのように踊るカップル。ノリも素人とは思えない程に良すぎる..。
別に言いませんよ?仕込み度120%だなんてw
第6ハッスル
大谷晋二郎○、タイタス対白使 、●鬼蜘蛛ハッスル軍のタイタスは元Mr.USA。仮面を脱いでしまったが為に普通の外人に成り下がり、
全く声援をもらえなくなりました。あのままで良かったのに..。
対するモンスター軍の鬼蜘蛛は簡単に言うと米国映画の蜘蛛男を模しているようです。やはり大谷人気が凄まじく声援は彼に一方的に集まります。試合序盤、鬼蜘蛛に対して顔面ウォッシュを仕掛ける大谷。
観客からは「もう一丁!」の声。最初はノリ気で1、2回と繰り返しますが
3、4回目となると嫌気がさして観客に手を合わせて謝ります。対するモンスター軍で目立つのはやはり鬼蜘蛛。蜘蛛なんで常に直立せず、落ち着きなく終止這い回ってます。
リング下に潜り込んだり、また出て来たりの繰り返し..。キャラ設定が定まっていないのが丸分かりです。
試合権利を得たそんな鬼蜘蛛は大谷に向かって手から蜘蛛の糸のような紙テープらしき物体を投げ付けます。
すかさず大谷をカウント3ギリギリにまで追い込むローリングクレイドルで観客を沸かせます!
その回転の影響で投げ付けた糸が大谷以上に鬼蜘蛛に絡まってた!なんて事は、これまた言いっこなしですw難を逃れた大谷はタイタスにタッチ、コーナーで一息付いてから「恐ろしい奴だ!!」と恐怖を吐露しました(会場笑)
しかし、鬼蜘蛛の手持ちカードもこれまで。最後は大谷のスパイラルボムでピンを奪われ試合終了。
試合後、モンスター軍がリング上に乱入。小川も加勢に加わりますが逆に返り討ちに。
その時ランデルマンが小川救援に駆け付けます。そして登場する高田総統!
2/9で裏切り者のランデルマンの制裁マッチを組むと宣言。そして小川とやんわりとマイク合戦。その後、大谷がマイクを取り高田に対して「初めまして!」と丁寧な挨拶で観客から大きな笑いを取ります。
高田は見知らぬ大谷を、現在では国会議員となった邪道の名前と勘違い。続けざまに永田町に帰るよう命令。
その高田を大谷は「面白い事を言うな〜!」と絶賛した後、「ZERO-ONE MAX代表の大谷だ」と自己紹介。
この二人のマイクのやり取りはかなり秀逸でしたね。高田退場後、ランデルマンがハッスルコングに、大谷がハッスルアチチ(熱いから)となりハッスル軍の加入が認められました。
最後はその両者のハッスルポーズで締め!
感想
今年最初のハッスルハウスでしたが良かったと思います。やはり前の方で見るのは良い良いです。
このメンバーで途中気がダレてしまう間がなかったのは収穫ではないだろうかと思います。