2004年12月24日 ハッスルハウス クリスマスSP
後楽園ホール大会観戦記 |
観衆2000人
そして本日も立ち見客も出て超満員となりました。
後楽園での人気は完璧に定着したように思われます。しかし事前に対戦カードを発表して欲しい。
DSEとしては開けてビックリ玉手箱的な楽しませ方を狙っているんでしょうけど、
試合内容が保証されていない客の立場としては単に不安が募るだけです、とても。
せめて参加選手ぐらいは発表しませんか?試合開始前、某新聞社のプロレス大賞に今年散々話題を振りまいた高田の名前が
無い事に面白おかしくクレームを付ける。
そして通常興行とは異なりオープニングから高田総統が登場。
聖なる夜に後楽園ホールにいる事をあまり罵倒せず、感謝の意を述べるなど
相変わらずの秀逸なマイクで会場を温めます。しかし何らかの用事があるらしくここで退場。対戦カードも発表され試合開始!
第1ハッスル
ハッスル仮面レッド、ブルー○対●ダーク・フォン・マエストロ アイン、ツバイハッスル軍はお馴染みの赤と青、対するモンスター軍はドイツからの指揮者戦士。
技と技との間や所々に指揮者を思わせるパフォーマンスを組み込む赤、青同様のJr選手。これまでの観戦記同様、Jr選手の攻防はどうにも筆舌し難いです。まあそれなりに飛んだり跳ねたりで
観客を魅了する試合を提供、観客からも「良い試合だーー!」と声援を受けます。らしくないじゃないか!(笑)
その中、赤はやはり笑いを安定して引き起こします。場外へのダイビング攻撃を成功させる毎に
何故か赤がヘロヘロになって行きます。10分も経たない内に自軍コーナーに立っていられないぐらいの披露ぶり。
しかしリバース(ムーンサルトの体勢から)流星プレスを繰り出すなど良い所も汚名挽回しきれない程度に発揮。
最後は同時のウラカンラナで赤、青の勝利。
第2ハッスル
“ハッスルなでしこ”Hikaru、日高○対アリシンZ、●葛西モンスター軍が女子部門を設立し、そのリーダーにインリン・オブ・ジョイトイが就任。
彼女のM字開脚(*分からない方はヤンキー座りの広角度開脚バージョンを思い浮かべて下さい。)
のMはモンスター軍のMだそうです。こじつけって素晴らしいです、ハイ!スケスケの下心は時として一途な真心へと昇華するんですよね。
そして最優先する事は会場に来た観客の飢えと渇きを、満たし、潤す事ですから。会場も大いに盛り上がってたし、
芸能人でお客さんを呼ぶのは賛否両論でしょうが、何でもやって試してみる姿勢は良い良いです!そんな彼女の登場は試合後!
試合開始、自身初となる男女混合マッチです。
男が女にエグい攻撃をする、女が男に奮闘するなど予想していた以上に面白味のある試合形式でした。
自分はよく知らないのですがHikaruはまあまあ人気者で斜め前方の知り合いらしきファンが
「Hikaru〜!Hikaru〜!」と大絶叫..。非常に五月蝿いです、声援は賑やかにしましょう。
アリシンZの正体はどうやら浜田文子らしく、なるほどしっかりした動きを見せてくれてました。
この試合も結構良い試合。本当にらしくないじゃないか!ハッスルの面白さはコントやビジョンなどの他に、試合内容の不安定さを観客自身がどう笑えるように味付けするか、
にあると考えていましたが、いやはやハッスルも成長しているんですね〜。
試合はショーンキャプチャーで日高が葛西からギブ勝ち。
そして試合終了後、「勝ったと思わないでよ!!」とマイクで叫んだ直後にインリン登場!
その刹那...、モンスターパーク(後楽園)に集いし雄共は勇み立つ!!
あまり慣れていないマイクパフォーマンスを披露するインリンにカントクが日本では敗北者は懺悔すると説明し、M字開脚を強要する。
インリンが観客にM字ビターンの披露を問いかけると会場からは大「M字」コールが発生!その声援に納得する女帝。
リング上にお立ち台をセッティングし、入念な練習後に会場全体で
「3〜!2〜!1〜!MONSTERーーー!!!(でM字開脚)」の大合唱。
ある者は写真に、ある者はデジカメに、ある者は携帯に、そしてまたある者は己の両眼にその光景を焼きつける結果となる。
と言う事で第2試合終了。人気出て来ると思うので継続してみては如何でしょうかね。
第3ハッスル キャプテン・フォールマッチ
坂田、藤井、カズ、(キャプテン)石狩、Mr.USA○対
●シルバ(キャプテン)、ボビッシュ、ザ・ピラニアン・モンスター モンスターソルジャー001、002、サイコ・ザ・デス昨日プロデュース権を獲得した島田が両チームのキャプテンを各々シルバ、石狩に指名。
藤井が颯爽とフォールを奪われた後に石狩を中心としたコミカルな試合を展開。
USAがシルバに小型斧爆弾を命中させ、続けてギロチン。更に坂田がトップロープから攻撃を加えようとする所に
USAがフォールに入っていまい、そのまま3カウント。試合形式も石狩がキャプテンと言うネタも全く活かせず。
第4ハッスル
カンフーハッスル仮面(サスケ)○対●サタン・ザ・サンタ試合前の映像で島田と安生に「1!2!3(サン)!ターー!!」と会場大爆笑付きで送り出してもらった
サンタは、とても握力が強いモンスターだそうです。
カンフーハッスル仮面は「ありえねぇ〜!」という映画の宣伝文句を売りにした、衣装を変えただけのサスケ。
試合は握力と腕力を活用するサンタが、サスケをサンタクロー(アイアンクロー、ストマッククロー)で苦しめるが
一瞬の切り返しでサスケが逆転勝ち、という正直いらなかったと思えるぐらいの試合内容....。え〜、上の方で書いたハッスルの成長云々って文章..、皆様の記憶から消し去って下さい!!
第5ハッスル
川田○対●ザ・モンスターC試合前の映像、タオルを探す川田の控え室には石狩からの今まで掛けて来た迷惑を謝り、
これからは遠くから見守るという内容の置き手紙が..。涙目になる川田、しかし直後にシャワー室から川田のタオルを
下腹部に押し当て出て来る石狩。怒って張り手を見舞う川田、石狩は部屋の隅で椅子の上にガクッと腰を落とし、
さながら「燃え尽きちまった矢吹ジョー」を演出し来年からの「僕だけのハッスル」を誓う。
会場大爆笑!!イイです、この二人!NOAHの秋山と橋の関係のようになって来ましたね。試合開始、またまた会場は「K!」「C!」の大合唱!今までのに加えて鉄柵に投げ付ける時も
「ウゥ〜〜〜K!」やフライングメイヤー、DDT、STOの際にも「C!」と叫ぶなど新たな合唱ポイントが組み込まれました。
イイぞ!後楽園のファン!今更ながらにこの合唱を最初に言い出した人って偉大に思えて仕方ないです。
最後は川田の垂直落下式BB(当然「ウゥ〜〜〜K!」付きです)で勝負あり。
カウントも「1!2!3!」ではなく「K!K!K〜!!」です。来年は積極的に地方へ進出するそうなので
観戦に行く方々は覚えておいて損はないと思いますよ。
第6ハッスル
ジュードー・オー対ロシアン54、ドゥー・ザ・ハッスルRIKISHI、●白使高田総統のマッチメークにより1対3のハンデを背負う事になったオー。小川は総統の命によりお休みだそうです。
試合開始、オーと対峙するのは流暢な英語の使い手ロシアン54。後方からは「NJPWだろ〜〜!」と野次が発生。
ここだけの話、モンスター軍の選手は1人何役かをこなすという噂がありますが果たしてその真相や如何にっ!?
ジュー・ドー・オー投げで全く54を寄せつけないオー。しかし試合が進むに連れて次第に劣勢になります。
そんな中タッチを拒み続けるRIKISHI。終盤、オーがグロッキーに
なりカントクまでがリング上で痛めつけられると
遂にモンスター軍を裏切ります、と言うかここまで来るのに凄いテンポ悪かったです。
最後はヒップドロップで白使を沈め、オーと中途半端に救援に来ていたUSAと共に踊って試合を終える。
試合後、実はオーは呼べなくて自分が試合をしていたと仮面を脱ぐ小川。USAにも仮面を脱がせ
来年からの正メンバーとして紹介。ハッスルで締める訳ですが人数が少なく全員に集合をかけます。
しかし川田だけが見当たらないので「川田」コール発生。ようやく姿を現した川田、遅れて来た理由を「目立ちたいからだ」とマイクで話し笑いを取る。立て続けに試合前に練習したヌンチャクを
披露できなかった事(奇襲されたので)や控え室の映像の主役を石狩に奪われた事を愚痴り会場から一層笑いを取る!尚もマイクを続ける川田、CMやTVに出演し過ぎていると小川に不満をぶつけ、自分にも仕事を回すように要求。
あまりに唐突なマイクに小川も対応しきれない。会場大爆笑!!そして観客にクリスマスプレゼントとして選手のサインやハッスルカレーなどを紹介した際に、
またまたまた川田のマイクが炸裂!小川(チキン)や橋本(ポーク)のカレーがあって
ハッスルKカレーが無い事に不満をぶちまける。会場やはり大爆笑!!!ハッスルのマイクって結構アドリブなんですな。そして川田のマイクのキレは凄まじかったです。
2004年の川田って実は最も等身大の彼を表現していたのではないでしょうかね〜。最後はクリスマスバージョンの「3!2!1!ハッスル!ハッスル!メリークリスマス!ハッスル!!」で締め。
感想色々綴りましたが、満足の行く興行でした。ハッスルが生まれておよそ1年が経ったわけですが
よくここまで進化した、と言うのが率直な感想です。来年も工夫を凝らして楽しませて欲しいと思います。