2004年12月23日 ハッスルハウス クリスマスSP
後楽園ホール大会観戦記

投稿者:KEIさん

観衆2000人


 今回もやはり立ち見客もでて超満員と言ったところでした。
クリスマスSPと銘打っているせいか通常のvolシリーズよりチケット代が2000円up..。
私的に安価が売りなんですけどね、ハウスって。
果してそれだけのモノを提供できたのか!?

試合開始前、笹原GMのマイクかと思いきや、石狩がGMのキラキラジャケットを拝借してリングに登場。
試合がない事を後から入場して来たGMに嘆き、「僕だけのハッスル」を主張します。
しかし、そのしつこさに呆れたGMが黒のカリスマ張りの「Im GM!!」で石狩を一蹴。
石狩、ヘナチョコキャラが成り立ちつつありますね。

今回の対抗戦は明日のプロデュース権獲得と、小川がビターンポーズか、或いは高田がハッスルポーズを
行うという×ゲームが賭けられていました。私的にどっちでもイイんですけどね。
そして冒頭からビジョンを駆使。先日の某老舗団体のドーム大会で、小川達のハッスルポーズが
阻止されたのは実は高田総統の御力だったなど、下らない冗談で会場を温めて行きます。

お客さん参加のミニイベントもあり、そんなこんなで試合開始!


  第1ハッスル
 カズ、石狩●対○サイコ・ザ・デス、ザ・フライング・バンパイア16世

当初はスパンキーの予定だったらしいですが、クリスマスを理由にスパンキーがドタキャン。
よって渋々カントク(中村)が石狩を参加を容認。石狩はしっかり会場の笑いを取る事に成功します。

バンパイヤは十字架か、もしくは十字架を連想させるものを長時間見ると死ぬ設定らしく、
試合開始直後こそ石狩がそのネタに乗っかるものの、今ひとつ活かせずじまいに終わりました。
デスとバンパイヤは噛み付き攻撃を主体としていましたが、やはり二人ともショボイです。
試合終盤、石狩がカズと不知火+パワーボムの合体技に挑みますが敢えなく失敗。
石狩はトップロープに股間を強打し、相手チームの攻撃を喰らいまくって撃沈。 


  第2ハッスル
 Mr.USA、坂田、○藤井対モンスターソルジャー001、002、●ザ・ピラニアン・モンスターXXX

試合前、いやに不機嫌な坂田。その理由をカントクは坂田の彼女(イエローキャブの..)の事務所のトラブルが原因だと推測。
何でもかんでもネタにしますな〜、当然会場は爆笑です。その姿勢たるや良しです!
そして試合開始、USAが先発すると観客から「U・S・A!」コール!USAもすかさず「U・S・A!」。
おそらくハッスルに出場している外人選手の中では屈指の人気者ではないでしょうかね。
対するモンスターソルジャー001、002は選び抜かれたモンスターの筈なのですがパッとしませんでした。
試合は坂田がフルネルソンSPで同様にパッとしないピラニアから3カウント。


  第3ハッスル エニイウェアフォールマッチ
 金村、田中、黒田●対○シルバ、ボビッシュ、葛西

この試合から会場も熱くなって参りました!場外戦が多そうな試合形式名です。
まあメンバーから言ってそうなんですが、極力こちらには来ないでと願うばかりでした。もうビール臭いの嫌だし....。

ここから少々取り乱して文章を綴らせて頂きます。

金村組入場、お馴染みのテーマ曲が掛かります。自分が座っていたのが南側I列(前が通路となっている座席)だったのですが、
見覚えのある黄色い服来た人が左から不意に歩いて来ました..、って金村だーーー!!
ブリブラダンス踊ってるー!手を伸ばせば手が届く右側前方!!
けれども残念な事に、自分が出来る事は大きく手拍子してあげるぐらいで..。一緒に踊ってあげれば良かったのですが、
不意を突かれたので頭が付いて行きませんでした、プロレスファンとしてまだまだ甘いです、要反省!
しかし金村組が南側から入場すると言う事は、対するモンスター軍も....、と考えている隙に葛西が先陣を切って来ました!
そして、その後ろからはジャイアント・シルバ!!!

 ..!巨体い!!長大い!!!重厚い!!!!人外い!!!!!(*全部「デカい」と読んで下さい)

自分の真ん前に佇む彼は正にモンスターそのもので....。襲われるかも..、なんて考えると
視線を全く合わす事さえ出来ませんでした、全く情けない!プロレスファンならば、
むしろ張り飛ばされるぐらいでなければ..。全くもって本日は反省に次ぐ反省です!!



では元の状態に戻りまして....、

試合開始、リング上でわずかばかりの攻防を展開した後、全選手場外戦へ。
方々に散っていたのと人集りの影響で殆ど見れずじまいでしたが、会場も充分わき上がっていたので良かったと思います。
ボビッシュと田中が乱闘ついでに自分の前を通り過ぎましたがやはりボビッシュの身体も分厚いです。ホントに地球人?

そして戦いの場は再びリング上へ。葛西が田中へコーナー串刺し攻撃の後「いっちゃうぞ!バカヤロー!」と
叫びトップロープに立ちますが逆に雪崩式BBで返される。交代して出て来た黒田は葛西へ
「いっちゃうぞ!バカヤロー!」と叫んだ後、哲っちゃんカッターを繰り出す。続けてダウンしている葛西へ
金村が「いっちゃうぞ!バカヤロー!」と叫んだ後、ダイビングセントーンを放つなど、
敵・味方入り混じっての「小島祭り」を盛大に開催します。しかし攻守が入れ替わると黒田が
シルバの喉輪→ジャイアントプレスのコンボに敗れます。何から何まで面白かった試合です。本日の私的ベストバウト。


  第4ハッスル
 ハッスルRIKISHI○、X対アン・ジョー●ザ・フライング・バンパイア23世

どうやらWJとZERO-ONEが潰れたのも高田総統の御力のようです。安生がカントクへ「大変デスネ、私モ分カリマ〜ス。」
と言うマイクで場内笑。反してMAXとなって生き残っている事を強く主張するカントクには
RIKISHIのパートナーを連れてくる事が課題とされていたらしいです。当然この時までその人物はX扱いですが
入場曲が鳴り響き、当人が出て来ると会場大声援!Xは大谷でした。そして4者揃った所で奇襲により試合開始。

大谷が顔面ウォッシュの体勢に入ると会場全体が物凄い音量の手拍子に包まれます。やはり大谷の会場人気は凄い!
大谷がバンパイヤを十字架ネタで追い込んだり、RIKISHIが安生を圧尻攻撃で撃退するなど絶え間なく盛り上がり試合終了。

試合後、RIKISHIが帰る大谷を引き止め、大谷もカントクをリングに呼び寄せ
三人揃ってダンスタイムに突入!その最中、そして退場時、観客から大谷に贈る声援・拍手は
自分にはホッカイロよりもコタツよりも南国の陽射しよりも格別に温かいモノに感じ取れました。

ZERO-ONE頑張れ!!


  第5ハッスル
 小川、川田●対○ザ・モンスターC、NJPW

新顔のモンスターは文字を見た通り新日本の事ですな。試合前の煽り映像から中西の「ホー」や永田の敬礼を真似してます。
当の本人は全く何やっているのか理解していないでしょう。そんな新モンスターに対して
総統は「『強くあれ』、ビターン!」や誰かを彷佛とさせる腹殴り→張り手と言うスーパーコンボを披露。
今回は新日に対して挑発的なネタが結構盛り込まれていますが
許可とか取っているのでしょうかね?
新日とリンクさせようとする仕込みだとしたら大したものですよ、ハッスル。

試合開始、小川はNJPWを大阪ドームで棚橋に対して使用したハッスル投げで苦しめます。
そして相変わらず大人気の川田とCの攻防(vol2観戦記参照)が展開される。
負けじとNJPWは敬礼ポーズから永田ロック、野人ダンスから小川を(結局)起き上がらせてアルゼンチンで応戦。
CもDDT、STOなどで奮起するがリキラリアットのパフォーマンス中、それは譲れないとばかりにNJPWが乱入。
結果、NJPWが撃つ体勢に入るも同士打ち。モンスター軍の分断に成功し、俺ごと刈れを決めて勝利を手中におさめかけた矢先に
高田総統登場時の曲が鳴り響く。一目散に西側バルコニーへ駆け出す小川、その間川田はモンスター軍と孤軍奮闘。
それが罠だと知った小川はすぐにリングに戻ろうとするが、背後からの急所攻撃でフォールされる川田のカットに間に合わない。
結果、3ー2でモンスター軍の勝利。


 試合後、総統と川田のマイク合戦。川田「男の中の男じゃないのか?」総統「あれ(高田)は別人だ」
Cとの一騎討ちを要求する川田「男の中の男を出してくれや〜(←高田の『出てこいや〜の真似』)」
川田、幅広がりましたね〜。高田のマイクも秀逸なのですが一歩も引いてない!このやり取り、全て場内大爆笑でした。
最後は×ゲームで小川が仕方なくビターンポーズを披露し、軍門に下る結果となり興行終了です。

  
  感想
 チケットの値段も上がった事でどうなるものかと思いましたが、捻りに捻ったネタをギュウギュウに詰め込んだ
濃密な興行でした。試合がショボイのは毎度の事なのですが、それを別の部分で補おうとする姿勢は賞賛に値すると思います。
まあやってる事は「おふざけ」ですが、知恵を振り絞って真剣に取り組んだ上での「おふざけ」なので
自分も含めた観客は満足できているんだな、と思われます。