2004年9月2日 ハッスルハウスVol.2
後楽園ホール大会観戦記 |
観衆2200人
何となく行って参りました。1月のハッスル1以来ですが、その時の感想は駄目ダメ。
多少なりとも進化している事を期待しながら会場入りです。
第1試合開始直前、会場は超満員。立ち見がでる程の盛況ぶりにも驚きましたが、
それ以上に観客の異常な出来上がりぶりに驚きました。そしてオープニングハッスルに突入。第1試合
○日高、藤田対スパンキー×、カズ初戦から結構良いカード。4選手がJrならではの魅力的な試合を展開。
後から考えるとこの試合が最もプロレスらしいプロレスでした。そして全員動き良し!
日高がショーンキャプチャーでスパンキーからギブアップ勝ち。
日高がショーンキャプチャーに行く寸前にお客さん共々「ショーンキャプチャー!」と
叫んでいたのが印象的。色んな団体のファンが見に来ている事が窺えました。
ハッスル軍対モンスター軍
第2試合
○長州対サイコ・ザ・デス×遂にハッスル軍とモンスター軍の対抗戦開始。ここから試合間にビジョンを使用。
高田、島田、安生、中村、笹原など主要人物のキャラが成り立ったコントが異様にバカらしくて面白いです。
第4試合と第6試合以外はカード未発表、入場テーマを聞くまで分からない状態だったのですが、
どこぞのペイントレスラーが先に入場した後、不意に会場に鳴り響くパワーホール。
観客の驚きと興奮が入り混じった「おぉーーー!!」という声援と共に長州入場!ハッスルの舞台に長州という絵が
ミスマッチに思える方々もいらっしゃるでしょうが、逆にこの違和感が会場中を異様に盛り上げました。ハッスルに長州、私的に大ありです!
試合は犬のように吠えるデスを長州がラリアットで圧倒。勝利後長州はサッサと退場しますが、
その素っ気無さも長州らしくて良しです。
第3試合
○ハッスル仮面レッド、ブルー対ザ・デビル・ピエロ1号、2号
各選手、マスクとタイツ着用だったので正体分かりませんでした。ピエロは外人のような気もしますが。
相対するハッスル仮面は戦隊もののヒーローそのもの。4選手ともJr体型なので当然Jrらしい試合になるのですが、
この試合からファンの声援、ヤジが凄まじくキレ出します。
試合開始、レッドとピエロ(1号2号どっちがドッチか判別不能)の片割れが意外に静かにグラウンドの攻防を見せます。
すかさず「こいつら地味だぞ〜!!」というヤジに場内爆笑!続けざまに動きに精彩を欠くレッドに対して
「赤ダメだ〜!」「青!青!」とキツイ声が放たれます。一方ピエロ達は中々の連携、空中殺法を展開し実力の程を順調に発揮。
残るブルーも結構な実力者でレッドの腑甲斐無さを吹き飛ばす
かのような華麗なテクニックを披露。
中盤、ヤジに奮起したのかレッドが奮闘。ブルーよりもレッドの方が人気があり(?)何度となく大「赤」コールが
後楽園ホールに響き渡る。その甲斐あってか情けない姿を見せながらもウラカンラナでピエロからピンを奪う。
この試合、私的にかなり面白かったです。
第4試合
横井、藤井、×湯浅対アン・ジョー○、コールマン、ビッグフット安生良いキャラしてます!妙な外人かぶれキャラがイイ。
ビッグフットのお披露目試合、何かサップに似てますな。コールマンより遥かにデカイです。
序盤、動きの超スローなフット、どうやら寒い国から来たモンスターという設定らしく頭に氷を被せてもらうと元気一杯になりました。
試合はそんな彼の高角度チョークスラムで勝負あり。まともにプロレスする姿を是非見てみたいですね。
第5試合
川田、×石狩対○モンスターC、HIZAKARI観客のノリがピークに達した試合です。ハッスルKに対してモンスターC、HIZAKARIに対して石狩と
名前の似たもの同士の対戦にしたらしいです。HIZAはどこぞの民族の戦士で、戦っている最中は太鼓の音が必要との事。
よって石狩を相手に試合をはじめるのですが、会場に太鼓の音とそれにノッた男性の声が鳴らされます。
「ウン、ババ、ンバ、ンバ、ウン、バッバ〜」という音声と共に両者グラウンドの攻防。実際のプロレスとは異質過ぎて
笑えました。HIZAは名前の通り膝を攻める
タイプの選手のようです。今後も登場すると良いな。
そしてパートナーのC、この選手は川田のコピーレスラーのようでマスクを被っていました。自分は正体分からず。
最初、試合の権利を得るとどういう訳か「シィ〜〜(天山や橋のモンゴリアン打つ場面での声援)。」という声援に
迎えられるC。本人結構やりにくかったと思われます。
そして川田と対峙するC、技が似たりよったりなので当然蹴り合いにもなるのですが、いつしか観客から
両者の攻撃が当たる度に「K〜!!」「C〜!!」なる声援が発生。なので「C〜!」「C〜!」「C〜!」
は当たり前として、顔面ステップキックの際は「K!K!K!K!K〜!!」となり、コーナーへの助走付き
フロントハイキックの時は「ウゥ〜〜〜〜(助走の最中)K〜〜
!!」と、滅茶苦茶な盛り上がり方になっていました。
観客もあまりの滑稽さに言い終わった後に拍手喝采。これ実に面白かったです。試合は急所蹴りで石狩がCに敗れる。
試合後、川田がダチョウ倶楽部の肥後を呼び出し、締めのハッスルハッスル!!川田も様になってました。
第6試合
坂田、×崔対島田、ボビッシュ○高田の「ビターン」により負傷した体を再生した島田のプロレスデビュー戦。内容としては試合を任せきりにされた
ボビッシュが獅子奮迅するという構図です。これはイマイチでした。島田の力不足か彼を一層引き出せなかった
坂田達の力不足なんでしょうが、もう少し捻れた筈。ボディプレスで勝敗を決したボビッシュの強さが際立った試合でした。
[7] KEI - 2004/09/03(Fri) 22:25 ID:PAVUzZtU [No.46651]
試合後
試合後は小川と高田のマイク合戦。高田は小川のプライド敗戦を虚仮にしつつ、モンスター軍に引き入れた白使を紹介。
高田が去った後に、小川はJリーガーの城をリングに招いてユニフォーム交換後、締めのハッスルハッスル!
ハッスルポーズ良いですね、かなり浸透してきた感じがします。
感想
始めは懐疑的だったハッスルハウスですが、大満足でした。10月にも行われるようですが、
また見に来たいと自分に思わせている時点でハッスルの勝ちなんでしょうね。
ただ技の攻防、凄みを堪能する事や、選手を応援する、という類いの楽しみ方は少々出来ないのでは?と思います。
実際選手をバカにしたヤジも多いですし、観客の気持ちは「プロレスを楽しもう」というよりは
「楽しければプロレスでも何でも良い」という感覚に近いと思われます。それはそれでアリなんですがね。
ただハッスルハウスの完成度はかなり高いと見ました。素直に今後が楽しみです。