2005年7月19日 DRAGON DOOR
後楽園ホール大会観戦記 |
観衆:???人
後楽園ホールで開催されたドラゴンドア旗揚げ戦に行って参りました。
今まで闘龍門系の試合は見に行った事がなかったのですが、当日は興味本位で観戦。
聞けばミスティコと言う選手が出場できない為にチケットの払い戻しがなされるなど
旗揚げ戦から不穏な空気が流れていました。自分は立ち見席を購入して会場入り。今回は初めてバルコニーの方から試合を見ようとしたのですが、
かなり見やすいです。下手に後ろの方の席に座って距離感を感じるよりかは
立ちっ放しによる疲労感と戦いながらもバルコニーから観戦する事をお勧めします。試合開始前にウルティモがマイクを持って旗揚げの挨拶かと思いきや、
橋本との思い出を少々語り、10カウントゴングで黙祷へ。
続いて菅原代表がミスティコの不参加を陳謝。その代わりと言ってはなんですが、
ミスティコのマスクを会場のファンにプレゼントするイベントを急遽開催。
この時点で既に満員となっている後楽園ホールのファン全員とウルティモによる
マスク争奪ジャンケン大会が開幕。全員起立の状態でウルティモとジャンケンです。
勝ち残った10人ぐらいの客がリングサイド付近に移動し決勝戦へ。
最後に勝ったのは眼鏡をかけた男性でリング上に上がり、ウルティモと握手した後
ミスティコのマスクを被りながら退場。会場を盛り上げるには良い効果がありましたね。
その後、折原達が乱入してウルティモに試合を組めと詰め寄るシーンもありましたが
その願いは叶わず。今大会の試合順を発表してその乱闘劇は幕を降ろしました。続いてメインに登場するブラザー&近藤&菅原がリングイン。場内大歓声。
ブラザーが石森を呼びつけ、メインに登場するXに対して文句を付けます。
Xについて問われた石森はある選手を呼びつけます。そうするとリトルドラゴンが入場。
場内、結構盛り上がっていますが、自分はチンプンカンプンですw
これだけではないと、石森はもう一人の選手を呼び込みます。
お猿さん(の着ぐるみを着た子供?)に首輪を付けた金髪のこれまた小柄な選手が入場。
その選手はミラニートと言うようです。そのミラニートと同時に一人の私服の選手が
南側リングサイド1列目に陣取ります。場内大歓声で一斉に大「ミラノ」コール!
当然自分は再びチンプンカンプン。腑甲斐無いですがこの大会、何度もこういう状態に
陥ってしまいます。しかし婦女子のワーキャー声が物凄い!
この部分に関しては他団体を遥かに凌駕している事は間違いないですね。と言う事でメインは3対4の変則マッチに決定。この時点で開始30分経過してました。
オープニングとしては長過ぎですね。もうチョイ絞りましょう。
第1試合 ●エクストリーム・タイガー対ジョー・リーダー○ようやく第1試合開始。両者とも覆面メキシカンレスラーです。
リーダーはJr体型、タイガーはほぼヘビー体型のメキシコの国旗を思わせるコスチューム。
無名に近いレスラー同士の試合なので盛り上がらないかと思っていましたが
そんな事はない、想定外の白熱したプロレスを披露してくれました。リーダーはスピードと跳躍力を活かした空中殺法で観客を魅了します。
ドラゴンドアには鉄柵が用意されていないので、場外にプランチャをするだけで、
お客さんは盛り上がります。しかし体格差を利用したタイガーはパワーに物を言わせ
打撃は逆水平チョップを主体に、フルネルソンの状態でリーダーを持ち上げ、
そのままドライバー風に後頭部から叩きつける技や、みちのくドライバー、
更には断崖式不知火・改など危険技を次々繰り出し観客から驚きの声を引き起こします。しかし終始劣勢だったリーダーが場外のタイガーに向けてトップロープから
450℃スプラッシュを敢行。初めからのルールだったのか知りませんが
場外10ゴングでリーダーが辛くも勝利。第1試合でしたが非常に良い試合でした。
第2試合 ○大鷲透、高木省吾対新崎人生、野橋真実●そして第2試合です。大鷲と高木が異様に人気あります!当然自分は初見なので....。
大鷲は完璧にヘビー級の選手ですね。高木は少し細身のグローブを付けた選手。
一方人生は説明不要でしょうか。真実は人生の小さいバーション。衣装も一緒。
ただ試合中では中々にアグレッシブで感情表現も激しい選手でしたね。試合は大鷲&高木のパワーの前に、真実が大苦戦といった流れです。
大鷲の重い逆水平や一発一発の攻撃に観客も盛り上がる。
更に高木のパンチ攻撃に観客は尚大喜び。パンチ(ヘイ!)パンチ(ヘイ!)
パンチ(ヘイ!)パンチ(ヘイ!)溜めて(ウゥ〜)パンチ(ヘイ!!)の
コンビネーションブローに会場一体となって歓声を上げ、すかさず
場内「もう一丁!」コール。高木もそれに応えてもう一度ヘイヘイパンチへ。
会場内は熱く大盛り上がり!分からない自分は冷静に見守るしかできずw劣勢の真実は何とか人生にタッチ。人生は大鷲と五分のタックルや
スワンダイブ式のチョップで反撃。そして真実にまたもや試合権を譲る。
真実は序盤持ち上げられなかった大鷲を根性でボディスラム。会場から拍手をもらう。しかし大鷲は延髄切り、ランニング式チョークスラム、ダイビングボディプレスと
的確且つ重厚な攻めで真実を追いつめます。真実は人生のカットに助けられながらも
最後は大鷲のパワーボムに撃沈。試合後、大鷲は真実の頑張りを讃えるようなマイク。
第2試合もかなり良い試合。何と言っても観客のノリが物凄いです。
退場時、リングサイドで観戦していたミラノに大鷲が詰めより睨合うシーンがありました。
何事もなく終わりましたが、次回へ続く!と言った感じでしょうかね。
第3試合 ソラール、ウルトラマン対初代タイガーマスク、グラン浜田カードが変更され二代目タイガーの代わりに浜田が出場するようになったようです。
えっと、このソラールとウルトラマンも初代のライバルだったのでしょうか?
4選手とも年代が近いようです。ソラールもウルトラマンも結構年季のある
体型をした覆面ルチャドーラーと言った感じ。ソラールは名前を観客から呼ばれる度に
そちらを向くファンサービス旺盛な粋なオッチャンに見えました。
ウルトラマンは大人しい感じの選手、少し印象が薄かったかな。さて試合は熱い魂を持ったベテラン達が、気持ちに付いてこない身体に鞭打って
頑張ってた試合。グラウンドやプロレス的なムーブを見せてくれるのですが
何処か身体がモタついてましたね。でもそこが愛しく感じられました。
まあまあ面白い試合だったと思いましたが、会場の婦女子の声援が鳴りを潜める。最後はウルトラマンの背後を取った初代が5秒くらい考えた挙げ句の
逆さ押さえ込みで勝利。会場大ブーイング!誰もがタイガーSPにいくものだと
思ってたので当然と言えば当然。他団体だからって手抜きはいけません。
試合後は4人で観客にアピール。ドラゴンドアの為を思えば初代は出さない方が....。
第3試合終了後、ライブドアの社員が挨拶。社長の堀江が来られない事を
伝えると観客からはブーイング。ある程度の挨拶を終えると宇宙戦艦ヤマトのテーマに乗って
スーツ姿の男性が入場。観客が大歓声で迎えた人物は大柳と言う選手らしいです。彼はライブドアの面接に来たのに、間違ってドラゴンドアの会場に来場した
失業者という設定のようで、観客も結構笑ってました。
お猿さんが鞄を持ち逃げ、大柳が追いかけて退場、でそのコントは終了→休憩へ。
状況が飲み込めない自分は相も変わらず冷静でしたよ。それ以外にリアクションが取りようがないですw
第4試合 ○ウルティモ・ゲレーロ対2代目ザ・タイガー●試合前に三遊亭楽太郎(笑点の紫の人)が挨拶。突然に挨拶を申し込まれたらしく、
私服でリングイン。「1分間だけ喋らせてくれ」と観客に頼みましたが、
結果5分以上は喋ってました。楽しいプロレスをやっていく事や、
色んな噂があれど自分は浅井(ウルティモ)に着いて行くなど
その日来場したファンを喜ばせる事を言ってましたね。少し長めの挨拶が終了し、試合開始!この試合はミスティコが挑戦する予定だったのですが、色んな問題がありまして
2代目タイガーが挑戦する事に。一方のゲレーロは...正直自分は知らない選手ですね。
折原達をセコンドに付けているので、ヒールファイトを展開すると予想してましたが、どうやら当たってました。試合序盤、2代目がタイガームーブである倒立状態のヘッドシザースホイップや
フライングメイヤーを前転で切り返すムーブで観客を沸かせる。
対するゲレーロはセコンドを介入させてたり
2代目のマスクに手をかける反則攻撃で試合を有利に進める。2代目がマスクを被り直した後は、互いに空中殺法で一進一退の攻防を繰り広げる。
しかし次第に主導権を握るのはゲレーロ。ゲレーロスペシャルと題した
雪崩式ブレンバスターで勝負を決めに掛かります。2代目も踏み台無しの
不知火など良い所も出しますが、再度マスクを取られた瞬間に急所突き→
スクールボーイのヒールコンボで3カウントを許す。試合後、2代目はアシュラ男爵(*分かる人だけ分かって下さい)のような
半分ウルティモ、半分タイガーのマスクを装着し、ゲレーロ&セコンド陣に
ケブラータを打って、メキシコ語で再戦を要求。マスカラ・コントラ・マスカラなる
言葉が聞こえたので、そのようなルールでやるんでしょうね。
試合は普通の試合だったような気がします。
第5試合 ●石森、飯伏、ミラニート、リトルドラゴン対YASSI、近藤○、菅原この試合は全員フォールした時点で勝利となるイリミネーションマッチです。
両チームとも人気が凄いですね。特にヒール側がエライ人気。
全日ではあまり大きくも感じなかったんですが、このリングでは、近藤は
当然としてYASSIすらも大きく見えます。2人とも貫禄がある故、人気があるのも頷けます。試合開始、先発は石森と近藤。2人とも素早いグラウンドの攻防を展開。
互いに手を合わせた状態で、石森が近藤の肩を支点に頭を付けて、ほぼ空中で倒立したり
するなど一つ一つのムーブで観客を沸かせたり驚かせたりします。しばらくすると、リトルドラゴンやミラニートが捕まり出します。体格差がある為に
容易に反撃ができない。一方ヒール側はタッチワークやチームワークもスムーズ。
ロープに振った相手に3人掛かりで腹部を蹴る→一瞬溜めて3人同時に「FUCK!!」と叫ぶ→
3方向に各自が走って相手に顔面ドロップキックのチームアタック!定番のトリオプレーだったのか
観客も大いに盛り上がります。それに限らず、初めて見た自分でもスピディーで格好良いと思える
ムーブがこの試合には盛り沢山で良かったと思います。しかし攻勢に進めていた故の油断からか、
YASSIが石森組のチームアタックを次々に喰らい、ニートのナターレビアンコに敗れる。ん?ナターレビアンコがどんな技か?そんなの上手く説明できませんよ!
さては覚えていないな?なんて言いっこ無しですw
そのまま試合は継続されます。一人欠けたもののヒール側の勢いに陰りは見えない。
リトルドラゴン、ミラニートのダメージが結構残っている状態。
ここからは菅原が大活躍。すかさずYASSIを押さえ込んだミラニートを捕獲、
アルゼンチンの体勢から相手の前面部を叩き付けるT.C.Oでミラニートを撃沈。ここからは2対3。主に飯伏と菅原の戦いへと移行。試合権利者となる機会が
あまりなかった飯伏ですが序盤からキレのある蹴り、打点の高いドロップキック、
ランニング式シューティングスタープレスと観客をしっかり魅了していました。
ここからの活躍に期待していたのですが菅原の、右足を左手で掲げ、
右手を右の脇に抱え、背中でアルゼンチン状態にした飯伏を菅原自ら回転して
後頭部から落とす技=十三不塔に敗れます。説明が下手とか言わないwそして2対2の状況。圧倒的劣勢な石森組ですが、ミラニートの連れてるお猿さんが近藤に
飛びつき式スイングフランケンシュタイナーで助太刀に入る。この流れから近藤を分断すると
リトルドラゴンが立っている菅原にムーンサルトの体勢から複雑な捻りと回転を加えた
飛びつき式フランケンシュタイナー=ウルトラドラゴンラナを発動。菅原を見事フォールしますが、
戻ってきた近藤が菅原を利用してドラゴンをエビ固めでフォール。勝敗は近藤と石森に委ねられます。
ここまで来ると後楽園ホールも物凄い歓声に包まれています。
女性の歓声が絶えず途切れる事なく鳴り響いている状態。
近藤はキングコングラリアットを1回、2回と助走付きで狙って行きますが、
石森はギリギリの状態で避けたり、エルボーで迎撃したりと危険を回避します。
近藤がラリアットを狙う度に悲鳴と歓声が入り混じるのが非常に印象的。この試合において、ズバ抜けた怪力振りを発揮していた近藤ですが、
己の腕の一振りに掛けるそのファイトスタイルと言い、観客に与える恐怖感・期待感と言い
かつての不沈艦を思い出させます。それぐらいの迫力を近藤は感じさせてくれました。
何とかこの局面を打開しようとした石森ですが、3度目の近藤の一振りに天を仰ぐ結果に。試合後、ウルティモがリングに上がり無言で全員と握手、そのまま退場。
近藤はミラノを挑発、ミラノはポケットの紙切れをリング上に投げ込み、
石森は今日の試合内容を観客の反応で確かめようとしていましたね。
感想
良い興行だったと思います。観客は満員、立ち見も出てました。
分裂した状態でコレなら原形の闘龍門はどんな団体だったのか?
一度見ておけば良かったです。そう思ってしまうぐらいの盛り上がり方でした。
しばらくは盛況のまま行くんじゃないでしょうか。陣容を少し補強できると尚OK。
プロレス観戦に来て初めて取り残される経験をしましたw
要勉強です。メキシコの選手の事も少し知っておきましょうかね(汗)