2002.2.5 大日本プロレス
千葉公園体育館大会観戦記

 

投稿者:彼方さん

観衆:1330人


開始は18:30でしたが僕が着いたのは19:00頃。入り口を覗くと切符売場らしきテーブルがあって、そばに中の試合を眺める長身のおじさんが一人。よく見たら小鹿社長でした(笑)。
チケットはリングサイド6500円、1階自由席5500円、2階自由席4500円(ちなみに前売りだと500円引き)。僕は1階自由席を買いました。「はい、ありがとー」と愛想良く売ってくれる社長。
中に入ると第3試合が始まるところでした。観客はざっと見て200人足らず。売店はロビーではなく館内の壁際にあって、登坂部長らがそこに陣取って試合を眺めていました。

第1試合 ファンタスティック(CZW) VS ジ・バー(CZW)
第2試合 松崎駿馬・下田大作 VS 篠原恭司・塩田英樹(REX JAPAN)
上記の通り見てないので省略。

第3試合 矢樹広弓(フリー)・マルセラ VS 元気美佐恵(NEO)・仲村由佳(NEO)
というわけで大日観戦初の試合はいきなり女子からになりました。
この中で唯一大日所属のマルセラはメキシコ人レスラー、ルチャドーラですね。この人、攻めるときもやられるときも声が大きい。非常に賑やかです(笑)。あまり良く知らないんだけどキャリア的にはまだそんなに長くないんじゃないかな。
あとは雑誌でも比較的目にすることの多い人だから、なんとなくイメージはできるのではないでしょうか。目に付いたのは元気美佐恵。パワーがこの中では頭抜けてましたね。
しかし試合は、この中で一番弱そうだった(失礼)仲村がマルセラから何かのクラッチ技(技名わかりません…申し訳ない)で3カウントを奪いました。しかも切り返しじゃなくて、自分から攻め込んだ上で。本人は勝ったのが信じられなかったのか、レフェリーに何度も確認してたのが印象的です。

第4試合 ネイトヘイトリッド(CZW) VS エディ・ヴァレンタイン(CZW)
CZW同士ですが試合形式は普通で。2人とも知らない選手です(笑)
印象に残ったのはヴァレンタイン選手のほうかな。リングインするや匍匐前進でのそのそと巨体を揺らして中央へ行き、立ち上がるや吼える吼える。怪しいです(笑)
試合はそのヴァレンタインが見るからにパワーで勝り、どちらかというと押し気味で試合が進みます。対するネイトヘイトリッド選手、試合後半からストレート掌打連発で勝負をかけますが、このフォームが妙にオーバーアクション。変です(笑)。1度はそれでダウンを奪うものの、2度目はラリアットで返されました。
最後はヴァレンタインがツームストンで試合を決めました。帰りはやはり匍匐前進(笑)。やっぱり怪しい。

ここでリング調整のため急遽10分間の休憩に。売店には金村と山川が来てサイン会を始めました。サイン会といっても特別制約はなくて、一緒に売っていた色紙やTシャツを買って、それに各自思い思いにサインしてもらっていました。
自分はパンフとお茶とミニ色紙を購入。パンフは去年12月のの横アリの前に作ったらしいものでした。結構立派なつくりのものだったので、経費節約で今も使っているのでしょう(笑)。
お茶はその名も「大日茶」。読み方は「だいにちちゃ」ではなく「デスマッチャ」だそうです(笑)。飲んでみたら普通のウーロン茶でした。結構美味しかったです。
色紙は当然サインをもらうためのもので、自分は山川選手にもらいました。手元の色紙にはサイン・日付とともに「信念」の文字が躍っています。

第5試合 6人タッグリーグ・優勝カップ争奪戦
大黒坊弁慶・アブドーラ小林・沼澤直樹 VS MEN'sテイオー・関本大介・伊東竜二
弁慶率いるスキンヘッダーズとテイオー率いるメンズクラブの対戦。
伊東と沼澤は細くて頼りなげですが、あとの4人は堂々としたもの。特に関本はまだ若手のはずなのに、態度は気後れしたところが全く無いですね。体も出来てるし大したものです。
試合はなかなか面白い連係・合体技が続出。笑ったのがスキンヘッダーズの連係。伊東をコーナーに振った沼澤がボディアタックで突っ込むんですが、そのまま小林と弁慶も折り重なってプレス。それじゃ伊東だけじゃなくて沼澤にもダメージが残っちまうよ(笑)。スーパーヘビー2人にのしかかられてんだから。
そして試合を決めたのも連係技。弁慶・小林を蹴散らしたメンズクラブは3人で沼澤を包囲。テイオーが「ファイトー!」でエルボー、伊東が間に上段蹴りを入れ、最後は関本が「いっっぱぁぁぁつ!」とラリアット。3人バージョンのファイト一発で沼澤を沈めて勝ちました。
試合後関本がマイクアピール。弁慶に向かって大日ヘビーのベルト奪取を宣言。「ベルト磨いて待っとけ!(関本)」「ベルト磨いて待っててやるよ。どうせ俺んとこ帰ってくるから(弁慶)」

セミファイナル 山川竜二・金村キンタロー(FMW) VS 葛西 純・BADBOY非道
これも通常の試合形式。でも面子が面子だけにただの試合にはなりません。半分くらい場外だったんじゃないでしょうか。
試合は山川組の奇襲からスタート。最初は葛西が捕まりますが、次第に一進一退に。リングサイド4面まんべんなく、場外に出て暴れまわります。葛西は2階席まで上がってそこからダイブというサービスぶり。豊田真奈美か?(笑)。気がつけば4人とも流血状態でした。
試合はお互い決め手のないまま終盤へ。金村が爆YAMAスペシャル、山川がリバース・タイガードライバーとフィニッシュ技を持ち出すも、カットに遭い3カウントが奪えません。最後は非道が金村を抑える間に葛西が山川にパールハーバー・スプラッシュを決め、一応試合は決着がつきました。葛西はこの後マイク。「おい山川。俺にこんなにされて悔しくないのか。俺より4年長くやってるんだろう?文体でお前とデスマッチやっからな(葛西)」「猿にゃ負けるわけねえだろ。文体まで行かなくてもな、本庄でも大熊町でもどこでもやってやるよ!(山川)」「おい山川、俺に言わせりゃお前、もう完全復活や。デスマッチやらなあかんのちゃうんか?(金村)」「どうしてもデスマッチやりたいんです、お願いします!(山川(観客に向かって))」
観客の中には反対を叫ぶ人もいましたが、大方これを支持していました。
「(反対と言った客に向かって)わかる。お前の言いたいことはわかる。でもピカソから筆を取り上げるいうんかい、山川からデスマッチ引いたら何も残らんのや(金村)」

メイン ボブワイヤーボードデスマッチ
シャドウWX VS ジ・ウインガー
この日唯一のデスマッチ形式。有刺鉄線ボードを2枚用意して、両コーナーに立てかけて試合開始。
最初に有刺鉄線の餌食になったのはWXのほう。以後しばらくはウインガーの優勢が続きます。但しここで述べておきたいのは、両者ともかなり意図的にレスリングを成り立たせようとしていたこと。もちろん有刺鉄線ボードもどんどん使うんですが、あくまでギミックですね。少なくとも有刺鉄線の痛みだけで試合を見せようとしているわけではないことは伝わってきました。ただ、人間1人分の大きさのボードが2枚置いてあるわけですから、リング全体を使ってというわけにはいきません。大日の標榜するデスマッチとレスリングの融合、この試合形式に関してはこの辺が課題でしょうか。
試合に話を戻すとやはりウインガーが押していたんですが、有刺鉄線ボードをWXの上に乗っけて試みたダイビング・セントーンの2発目で、WXがボードを裏返しにしたためその上にウインガーがグサリ。このあたりから形成が逆転し、最後はWXがラリアットからボードの上にブレーンバスターを決めて勝ち。
…と、そこで終わるかと思ったんですが、ここでウインガーと同じチーム(チーム「赤まむし」というらしい)の葛西と非道が乱入。WXを襲います。そこへ山川と金村が入って赤まむしを蹴散らしWXを救いますが、ここで葛西がまたマイク。「おいWX、こんなんで勝った思うなよ。ウチのリーダー(ウインガーのこと)、全然効いてねえだろ」これをきっかけに場内大乱闘。「3月3日文体、お前とデスマッチやって、お前の頭かち割って殺してやるからな、覚えとけ!(葛西)」
退場前に葛西はケツをまくってお尻ペンペン。まさに猿(笑)
残った山川、金村、WX。マイクで色々話していましたが、山川がWXと組むことになりそうな気配でした。文体は山川・WX VS 葛西・ウインガーあたりか?デスマッチ復帰戦でいきなりシングルってのもきついだろうしな。

試合が終わって帰ろうとしたら、場内にこんなアナウンスが。「場内の片付けを手伝ってくれるアルバイトを募集します。手伝っていただける方はリングまでどうぞ」。手伝おうかな?と思ったけどやめておきました。
売店ではテイオーが売り子をしています。登坂部長は「気をつけて帰ってねー」とお客さんをお見送り。うーん、アットホームだ(笑)。ちなみに小鹿社長は、1人バスに先に乗り込んで、ボーっとしてたのを発見(笑)

余談ですが帰り、最寄駅でモノレールを待っていたら、試合を見てたらしく葛西の真似して叫んでる奴がいました。他にお客さんいなかったからまだいいけど、うるせえよあんた。