この日のオープニングを飾ったこの試合、いつものメンバー に浪花を加え楽しいプロレスに花を添えた。 観客を楽しませることに関しては流石『カニくん!』 菊池のマイクを使ったヘッドバットなどもありウケも よかったが、以前の菊池がまた見てみたい気もする。 試合の最大の見せ場は、丸藤が『この日のために練習した』 というシューティングスタープレスだ。 |
この試合で注目してしまったのは浅子でもバーニングの二人でもないデビューまもない森嶋なのだ。三階席から見ていたせいも あるが、黒のショートタイツに右腕の黒のサポーターのその 風貌に鶴田を見てしまうのだ。相手が金丸だったとはいえ ラリアットは迫力満点!体も近頃の若手の中では抜群に大きい。そんな彼には、本物の鶴田の様にヘビー級のダイナミックさを 見せつけられるレスラーになってほしいものである。 |
晩年の馬場さんが必ずいた休憩前のこの試合(この日は休憩の 前の前だったが)いつもの面子はいつもの『明るく 楽しい』 試合を見せてくれた。永源組は、だんご三兄弟で入場。 ファンからは、『長男〜!』『二男〜!(こう書いてあった)』と声が飛ぶ。そしていつもの楽しい試合が終わり木村のマイク、『アニキは今日引退しますが、、、』。馬場さんが亡くなって から初めて『アニキ』を口にした。 |
この試合は、なんといっても全日初出場の中川と金村だろう。 入場シーンのダンスで観客の心をつかむのはうまいと思ったが 試合の方はいわゆる”らしさ”がなく、全体的な印象としては、鬼の様な渕の攻撃と多聞のパワーだけが目立った試合になつて しまった感がつよい。 |
休憩明けのこの試合最初の印象は、”やってくれるなサスケ” である。なんとサスケは、ライガーと保持するIWGPタッグの ベルトを肩に掛けてきたのである。自分がジュニアの架け橋に なる、という意気込みは誰の目にも明らかだ。そんなサスケを 見たら全日ファンとしては小川を応援しないわけにはいかない。予想どうりこの日の小川への声援と期待はすごかった。 試合の方は6人がそれぞれ個性を出し、あっというまの30分。試合後、小川と垣原がちょっともめたりもしたが、試合は 文句なしに楽しめた。なにより今後に夢を持たせる試合に なった。試合後のインタビューでサスケは2000年Jカップ 構想を打ち明けた。 |
1999年5月2日 東京ドーム 5759試合目 これが偉大なるプロレスラー ジャイアント馬場引退試合である。この試合で印象に残っているのは仲田龍リングアナウンサーのコール。涙を流しながらも最高のコールをした。 65000人の観客も仲田リングアナの気持ちと同じだったと思う。 |
ウィリアムスの久々の全日本マット登場と田上&ハンセン& ウィリアムスという大型タッグが見所のカードだったが もう少し相手のオブライト組(この日新チーム名ノーフィアー を発表)にもがんばってもらいたかった。試合はハンセンの ラリアットであっさり決まったが、試合後ハンセンが左腕の拳をドームの天井に突き上げ『バーバ、バーバ』と連呼したシーンは感動的だった。 |
今年の始めから馳が望んでいたこの試合、川田の復帰戦ということもあり川田の入場では大きな歓声がドームを包み込んだ。 全体的な試合内容からいえば昨年の対秋山戦の方が面白かつたが何度も川田のジャンピングハイキックを食らいながらもなかなか倒れなかった馳は、やっぱり凄いと思った。フィニッシュは、 説得力十分の垂直落下式のブレーンバスター。 |
ウォリアーズの入場シーンは、昔を知っているファンには なんとも懐かしく入場テーマ曲のバスドラを聞いただけで気持ちの高ぶりを抑えられないのである。昔見た モヒカンと逆モヒカン、ポール・エラリングはいないが 『LOD2000』ではない80年代に見たまんまの 『ロードウォリアーズ』がそこにいた。試合後、全日本で やっていきたいという発言をしたウォリアーズ。世界タッグに 挑戦するウォリアーズも見てみたい気がする。 |
誰もが願っていたであろう三沢が勝った。少なくともこの日 東京ドームに集まった65000人のほとんどが三沢の勝利 を願っていた。それは、この日馬場さんが引退したから、
『王道』を継承しなくてはいけないから、 そして馬場さんが東京ドームの何処かでみているから、、、 そんな重圧に耐えて三沢は勝った。 しかも王道プロレスらしく相手の技を
これでもかという位受け、しかも勝った。 この三沢のプロレスに反対する人もいるだろうが、 私はこれこそが王道プロレスだと思う。 これからも王道プロレスに幸おおかれことよ、、、 |