1996年9月11日 UWFインターナショナル神宮球場大会
川田利明vs高山善廣

投稿者:なおとさん
UWFインター主催で誠に申し訳ございませんが、
神宮球場で行われた『川田利明×高山善廣』戦は、今もなお瞼に焼き付いています。
当時の全日本は完全な鎖国状態でしたが、
当大会が5周年記念(?)だったこともあり、
礼を重んじる馬場が、川田を派遣したと聞いています。
川田参戦だけで、実に2万枚ものチケットが動いたと言われ、
テレビ問題からノーTV・ノーVTRとなりました。
この試合は確か、『健介×垣原』戦と『橋本×佐野』戦に挟まれていましたが、そのいずれもが凡戦だったことから、『川田×高山』戦が一際輝いていたのを、今でも覚えています。
開始直後のロープブレイク時に、いきなり高山の顔面めがけて放たれた川田の前蹴り!⇒もっと蹴ってみろと自分の頬を指差す高山
高山のジャーマンで川田がブン投げられた時、近くの席の全日本ファンが
『大丈夫だ!あんなの、川田は毎週やられてるんだから!』と
興奮ぎみで叫んだこと
週プロ増刊号には、この日メインに登場する天龍が
まるで我が子を見るような暖かい目でこの試合を見ている写真が・・・
その天龍の横で、試合を終えた佐々木健介が
まるで殺し合いをするような鋭い目でこの試合を見ていました。
ジャンピングハイキックで川田が勝利した時、
私は我を忘れて、両手を天高く突き上げたのを覚えています。
全日本ファンでよかった!
プロレスファンでよかった!
男に生まれてよかった!
こう思った瞬間です。
ここまで緊張感があり、感情移入して見た試合は、
後にも先にもこの試合だけです。
その後高山は川田を追って、全日本へ。
身長はあるが、肉付きが悪く、ひょろっとした体を怪物的に改造し、
下手だった受け身も完全にマスターし、
さらにその後、プロ格への道を歩んでいきますが、
個人的には、高山にはあの試合を思い出して欲しい!
プロレスラー高山のすべての原点はあの試合です。
高山がやるべきことは、プロ格ではない!プロレスなんです!