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UWFインター主催で誠に申し訳ございませんが、 神宮球場で行われた『川田利明×高山善廣』戦は、今もなお瞼に焼き付いています。 当時の全日本は完全な鎖国状態でしたが、 当大会が5周年記念(?)だったこともあり、 礼を重んじる馬場が、川田を派遣したと聞いています。 川田参戦だけで、実に2万枚ものチケットが動いたと言われ、 テレビ問題からノーTV・ノーVTRとなりました。 この試合は確か、『健介×垣原』戦と『橋本×佐野』戦に挟まれていましたが、そのいずれもが凡戦だったことから、『川田×高山』戦が一際輝いていたのを、今でも覚えています。 開始直後のロープブレイク時に、いきなり高山の顔面めがけて放たれた川田の前蹴り!⇒もっと蹴ってみろと自分の頬を指差す高山 高山のジャーマンで川田がブン投げられた時、近くの席の全日本ファンが 『大丈夫だ!あんなの、川田は毎週やられてるんだから!』と 興奮ぎみで叫んだこと 週プロ増刊号には、この日メインに登場する天龍が まるで我が子を見るような暖かい目でこの試合を見ている写真が・・・ その天龍の横で、試合を終えた佐々木健介が まるで殺し合いをするような鋭い目でこの試合を見ていました。 ジャンピングハイキックで川田が勝利した時、 私は我を忘れて、両手を天高く突き上げたのを覚えています。 全日本ファンでよかった! プロレスファンでよかった! 男に生まれてよかった! こう思った瞬間です。 ここまで緊張感があり、感情移入して見た試合は、 後にも先にもこの試合だけです。 その後高山は川田を追って、全日本へ。 身長はあるが、肉付きが悪く、ひょろっとした体を怪物的に改造し、 下手だった受け身も完全にマスターし、 さらにその後、プロ格への道を歩んでいきますが、 個人的には、高山にはあの試合を思い出して欲しい! プロレスラー高山のすべての原点はあの試合です。 高山がやるべきことは、プロ格ではない!プロレスなんです! |
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