§90’スーパーパワーシリーズ開幕戦 東京体育館§
三沢光晴&小橋健太vsG・馬場&S・ハンセン


この試合がおそらく馬場さんの最後の武道館のメインだと思う。
(間違ってたらごめんなさい)
この試合は前の年の最強タッグで馬場、ハンセン組が健闘したことによって
当時の世界タッグ保持チームの三沢&小橋と戦って欲しいと
ファンが望んでそれが実現した夢のカードでした。
ちなみに私は2階席で生観戦しました。
この日の武道館はメインが始まる前にすでに観客の興奮状態はピークに達していて
メインのゴングが鳴っただけで、まるでクライマックスのような盛り上がりでした。
1つ予想外だったのは馬場のコールがハンセンよりも先にあったこと。
リングアナが間違えるわけないのでこれは馬場が指示したものだと思われる。
これは後で知った話なのだが、この試合が決定した時ある記者が
「馬場さん、いっそのこと世界タッグのタイトル戦にしたらどうですか?」と
言ったところ馬場さんは
「馬鹿言っちゃいかんよ」と真面目に怒ったという。
つまり、ファンが望んだカードであれ、いきなりタイトル戦なんかに出来ないという
馬場さんらしい決定だったのである。
最強タッグもハンセンのおかげでいいところまでいった、その意識が
ハンセンを先にコールさせたのだと思う。
さて、試合は初めからしびれる展開になった。
馬場と三沢のファーストコンタクト。馬場が三沢に普段見せないエルボーを見舞うと
三沢もエルボーで反撃。そしてロープに飛ばしてのランニングエルボー!
しかし馬場はすぐに中腰になり三沢を睨みつける。
「おおおおおーーーー」これだけで武道館は爆発寸前!!
まったくもって絵になる!
とにかくこの日は名シーンのオンパレード。
4人が4人共自分の技を出し切った試合だった。
特に馬場の攻撃は凄く、Gエルボー、Gボストンクラブ、Gラリアット、Gバックドロップ
など普段見ないような技も次々繰り出した。
しかし後半は2人の攻撃を次々に受け、最後は三沢のコーナー最上段からの
ダイビングネックブリーカードロップの前に馬場が3カウントをきいてしまった。
しかし、試合後16300人の馬場コールは鳴り止まず、みんな馬場のその頑張りに
感動していた。
倒れた馬場を自分が起こすといわんばかりに駆け寄り馬場を起こした小橋もまた
感動的だった。
そして馬場は16300人の馬場コールの中リングを降りた。